継続的な身体運動、特に有酸素運動は多幸感を引き起こしうる。たとえばマラソンはしばしば「ランナーズハイ」に関連付けられ、これは運動によって多幸感が顕著となった状態である[12]。 運動は側坐核のドーパミン信号伝達に影響を及ぼし、その結果、3つの神経化学物質生合成が増加することで、幸福感を生み出すことが知られている。それはアナンダミド(エンドカンナビノイド)[13]β-エンドルフィン(内因性オピオイド)[14]、フェネチルアミン(微量アミンとアンフェタミンアナログ)[12][15][16]と特定されている。
音楽による詳細は「Frisson」を参照
多幸感は、音楽に合わせて踊ったり、音楽を作曲したり、感情を刺激する音楽を聴いたりすることで発生する[4][17][18]神経イメージング研究によって、音楽による多幸感の発生は、報酬系が中心的な役割を果たしていることが実証されている[18][19]。 一部の人々により、性交のさまざまなステージにおいて多幸感が誘発されると説明されることもある。さまざまなアナリストは、交尾の全行為、オルガスムに至る瞬間、またはオルガスム自体を、人間の快楽または多幸感の頂点と表現している[20]。 断食をすることは、気分、ウェルビーイング、そして時には多幸感の改善に関連する。様々なメカニズムが提案されており、うつ病の治療における適用可能性が検討されている[21]。 オピオイドは、モルヒネ、ヘロイン、コデインなどを含む鎮痛麻薬を指す厳密な用語で[22]、これらは鎮痛作用を超える作用として、鎮静、強い多幸感、呼吸抑制、便秘などの作用がある[23]。 テトラヒドロカンナビノール (THC) 大麻に含まれる成分で、多幸感、不安の緩和、鎮静、眠気を生じさせる[24]。ドロナビノール(マリノール)やナビキシモルス(サティベックス)のような、大麻をもとにした医薬品は、副作用として(薬として目的とする作用ではないので)多幸感を生じさせる[25]。合成カンナビノイドは、大麻の多幸感を模倣する作用を持つ[26]。 メチレンジオキシメタンフェタミン (MDMA)の急性作用は、健康な感覚、多幸感、他者への開放性(共感)が増加することである[9]。 ケタミンの多幸感は急速に生じ、それは量に伴って高くなる[9]。最初のラッシュでの忘我的な多幸感は数分で生じる[9]。 γ-ヒドロキシ酪酸 (GHB) の娯楽的使用者は、副作用としてリビドーと多幸感を生じさせる[9]。パーティでの使用は多く多幸感や社交性を求めて使用され、少数では多幸感に加え睡眠の強化や性的な目的で使用し、頻繁な使用者は依存症と関連して睡眠を誘導したり離脱症状を緩和するために使用する[9]。 ほか(未詳細)
性交による
断食による
薬物による
コカイン
シンナー
ステロイドホルモン(医薬品)
出典^ a b "Addicted to Euphoria": The History, Clinical Presentation, and Management of Party Drug Misuse. International Review of Neurobiology. 120. (2015). 205?33. doi:10.1016/bs.irn.2015.02.005
^ “The SEEKING mind: primal neuro-affective substrates for appetitive incentive states and their pathological dynamics in addictions and depression”. Neuroscience and Biobehavioral Reviews 35 (9): 1805?1820. (2011). doi:10.1016/j.neubiorev.2011.03.002
^ a b “Key DSM-IV Mental Status Exam Phrases”. Gateway Psychiatric Services. 2013年11月13日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2014年2月17日閲覧。
^ a b c “Rowers' high: behavioural synchrony is correlated with elevated pain thresholds”. Biol. Lett. 6 (1): 106?8. (2010). doi:10.1098/rsbl.2009.0670. PMC 2817271. PMID 19755532. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2817271/. "This heightened effect from synchronized activity may explain the sense of euphoria experienced during other social activities (such as laughter, music-making and dancing) that are involved in social bonding in humans and possibly other vertebrates."