早大生の人気投票第一位になるなど[10]、清純派スターとして売れっ子だった1980年にデビュー作である『聖獣学園』でヌードになっていることが当時のメディアに取り上げられ、これを受け多岐川が女性週刊誌上で「監督に騙されてヌードになった」と言ったと報じられた[7][10]。これに同作の監督・鈴木則文が「騙したとは何ごとか!」と「映画人の名誉に関わる問題、告訴も辞さず」などと厳重抗議し芸能誌を賑わせた[7][10]。この騒動に便乗して東映が1980年5月24日から『聖獣学園』をニュープリントで石井聰亙監督の『狂い咲きサンダーロード』と併映でリバイバル公開しヒットした[14]。
歌手としてもレコードを何枚か発売している。1980年の「酸っぱい経験」はカゴメCM曲として、さらに1983年の「めぐり逢いしのび逢い」は渡哲也とのデュエット曲として、共にヒット・ソングとなった。
2022年、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK)に雉真雪衣(老年期)役で出演。自身初の連続テレビ小説出演となった。 クイズ番組やトーク番組では天然ボケを見せる一方、極度な酒豪で親友の萬田久子は飲み仲間であり、喫煙者(ヘビースモーカー)でもある。 1984年8月に担当マネージャーだった阿知波信介と結婚。一人娘の華子をもうけたが、1997年に離婚。阿知波が2007年5月に死去するまで阿知波が社長をしていたアクターズプロモーションに多岐川は所属し続けた[7]。 『週刊現代』1978年11月16日号で浅利慶太と対談し[15]、テレビドラマ版『飢餓海峡』のヒロイン役でヌードを拒否し、浦山桐郎監督と揉めて[15]、降板した事件は、自身も一半の責任があることを認めているが[15]、当時、所属していた東映から三船プロダクションへの移籍問題を抱えており、東映と揉めていてそこを突き詰めることができず、曖昧な状況のままで撮影に入ったことも原因の一つだったが、泣き寝入りせずヌードを断固拒否したことが降板に繋がったと話している[15]。浅利が「東映の専属をはずれて三船プロに行くの、なかなか大変だったでしょう」と尋ねると多岐川は「(解決まで)二年くらいかかりました」と答えている。さらに浅利が「東映の岡田茂社長は、あなたを"第二の佐久間良子にするって、張り切ってたんだよ」と水を向けると、多岐川は「知りません、そんなこと」と言い、それを聞いた浅利は「あなた、相当に気性が強いな(笑)」と多岐川に返している[15]。
人物
出演
テレビドラマ
NHK
大河ドラマ
風と雲と虹と(1976年) - 小督 役
草燃える(1979年) - 音羽 役
峠の群像(1982年) - 竹島素良 役
山河燃ゆ(1984年) - 畑中(天羽)エミー 役
炎立つ(1993年 - 1994年) - 沙羅 役
功名が辻(2006年) - きぬ 役
河内まんだら
銀河ドラマ
鏡の中の女(1981年)
七瀬ふたたび(1979年8月、少年ドラマシリーズ)
風神の門(1980年4月 - 10月)
新宿鮫 無間人形 - 香川景子 役
夏雲あがれ
監査法人(2008年7月)
連続テレビ小説 カムカムエヴリバディ(2022年) - 雉真雪衣(老年期) 役[16]
日本テレビ
俺たちの旅(1975年) - 三浦ケイコ 役
秋日記(1977年)
俺たちは天使だ! (1979年) - YUKO 役
愛しい女 (1980年) - 主題歌 「愛しのララバイ」を唄う
忠臣蔵(1985年)
白虎隊(1986年)
誇りの報酬 第1話(1985年10月) - 輪島けいこ
火曜サスペンス劇場
「引き裂かれた白衣」(1986年)
「虚構の空路」(1987年12月、大映映像)
「疑惑」(1989年5月)
「赤いコートの女」(1990年2月、東宝)
田原坂(1987年)
女忍かげろう組(1990年)
女忍かげろう組・弐(1990年)
女忍かげろう組・参(1991年)
寛永風雲録 激突 ! 知恵伊豆対由比正雪(1991年) - 佐和 役
柳生武芸帳 十兵衛あばれ旅 伊達六十二万石の陰謀(1992年) - 美禰 役
別れさせ屋(読売テレビ)
七曲署捜査一係(1997年 - 1999年、中京テレビ共同制作) - 島田涼子刑事 役
仔犬のワルツ
特別ドキュメンタリードラマ『3.11 その日、石巻で何が起きたのか?6枚の壁新聞』(2012年)