英語ではプリクエル(Prequel)と言う。 異聞(いぶん)・異説(いせつ)は、変わった話や珍しい話、通説とは異なる内容の話を指す言葉だが、外伝作品に冠せられることがある。「通説とは異なる内容の話」という本来の語意から、『○○異聞』と銘打たれた作品は本編とは異なる展開や結末を迎える話であることが多い。まれに同様に使われることがある言葉に「異本」がある。 アニメオリジナルストーリーは、原作の小説やマンガ、ゲームなどを、テレビアニメ、劇場用アニメなどにした際に追加された、原作にはないストーリーや設定、セリフ、シーン、キャラクターの総称。 本来外伝とは、本伝(本編)があって初めて成立する(制作される)ものである。しかし、作品制作の様式が多様化した現代においては、「始めから本編の存在しない外伝」も創作されている。 例として、漫画『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』が挙げられる。『セクシーコマンドー』という作品は現実には存在せず、これは『-マサルさん』の作品内で設定された架空の格闘技の名称である。 『春秋外伝』(しゅんじゅうがいでん)は、中国の歴史書『国語』のこと。春秋時代についての歴史書に、儒教の五経の一つ『春秋』があるが、『国語』は『春秋』の注釈書『春秋左氏伝』と対になる書物とされるもので、後に書かれた『漢書』中で『春秋外伝』と呼ばれた。詳細は各記事を参照。 『義士外伝』(ぎしがいでん)は、『忠臣蔵』の「四十七士以外の人物」についての伝記や物語。義士とは義を重んじる人のことだが、この場合は赤穂義士(赤穂浪士)の略称。四十七士のそれぞれについての話は、『義士銘々伝』という。詳細は各記事を参照。
前編(ぜんぺん)
本来は「2部以上で構成される作品の最初の一編」を指す(例:前編・中編・後編)。しかし、続編の対義語として使われる場合もある。その場合は、本編より後に制作された、時間的に本編より前の出来事を描いた作品を指し、多くの場合、本編の主人公(主要人物)と物語の中心となる事柄(場所や物、事件)のどちらか、または両方を本編に引き継ぐ形になっている。
前日譚(ぜんじつたん)
詳細は「前日譚」を参照(本編での)事件が発生する前の時系列における出来事といった意味合いを指す。これも作品の位置づけというより、内容を示す言葉として後日譚の対義語として使用される場合がある。こちらもまれに「プロローグ」(prolog、prologue)と混同されることがあるが、プロローグの語意は「序言、序幕」であって、前日譚という意味ではない。また、「後伝」に対義する言葉「前伝」は中国語圏にて広く使われているが、日本語ではあまり見かけられない。
異聞・異説
アニメオリジナルストーリー
本編の存在しない外伝
著名な「外伝」
春秋外伝
義士外伝
脚注[脚注の使い方]^ 『○○(本編名)アナザーストーリー』というタイトルの作品の宣伝文やアオリ文に「○○の番外編登場!」などと書かれている場合など。
^ 『アドバンスト フェイバリット 和英辞典』(東京書籍)、『英辞郎 on the Web』(ALC)など。
^ 「広辞苑」(第六版)
^ “後日談の意味と使い方や例文
関連項目
スピンオフ#作品制作におけるスピンオフ
精神的続編
カノン (文芸)
裏設定
オマージュ
リメイク
ゲームブック
リブート (作品展開)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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