夏目房之介
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NHK-BS2で1996年から2009年まで不定期に放送された『BSマンガ夜話』のレギュラーメンバーであり、番組中の作品を独自の切り口で解説する「夏目の目」のコーナーも担当した。

2008年4月、学習院大学の大学院に新設された人文科学研究科身体表象文化学専攻の教授に就任[6]。2021年退任[7]。このほか、花園大学の文学部創造表現学科にて客員教授を務めるとともに[8]京都大学の非常勤講師を務めている。
人物

年齢を重ねるにつれ、それまで「漱石の孫」とレッテルづけられて嫌っていた「漱石」に向き合うことに興味を抱く。
1996年の『不肖の孫』では漱石と平凡寺のことを書いた。また、NHKの番組『世界わが心の旅』の企画でロンドンの漱石の下宿等を訪問したことから、その時に感じた内容をもとに2003年に『漱石の孫』を執筆した。2006年には『孫が読む漱石』を刊行した。「自分の中にある漱石と似た資質」を発見している。この年に妻と離婚しているが、あまり希望に満ちた結婚では無かったという[9]。なお、妻とは離婚から5年後の2009年に復縁した。

漱石の作品では、中学生の頃に読んだ『硝子戸の中』が一番好きであると著書で挙げている。

極度のあがり症であると自称する。祖父漱石と同じく胃腸が弱く、下戸であるが、大の甘党だった漱石とは違い、それほど甘い物は好まない。大の太極拳愛好家であり、気功についても造詣が深い。中国武術の馬貴派八卦掌を始めてからはそれまで虚弱体質だったのがすっかり健康になったという。その結果、小学5年生の孫を背中に乗せたまま、拳で腕立て伏せができるほどになった[10]

バリ島のファンでもある。またインドネシア産のタバコであるガラムを吸っていることが多い。

2ちゃんねるの漫画掲示板の夏目房之介スレッドに自ら本名で書き込んでいた時期がある。そのため一時期、大量の質問が寄せられた。しばらくして、これ以降は書き込まないと明言し終了した。

両親がクラシック奏者であるが、夏目自身は歌謡曲好きである。その理由として著書『漱石の孫』には、祖母の夏目鏡子三橋美智也のファンで、祖母の家に遊びに行くと必ずといって良いほど三橋の曲が流れており、そのせいで歌謡曲好きになったという内容のことが書かれている。

1976年昭和51年)に世田谷区松原のマンションを買ったものの、売主である会社が倒産し、登記をしていなかった夏目は裁判に巻き込まれて苦労したという。

親族

夏目の姓を名乗ってメディア出演するのは房之介だけなので、漱石関連の問い合わせは全て自分のところに来るといい、これが大変だと話している。長男の長男という、昔風にいえば嫡孫であるが、長女の筆子の血を引く2人の従姉の方がかなり年長である。なお、著作権が切れているので、漱石作品に関しての収入はない。

長男はフリーで編集者やライターをしている夏目倫之介(なつめ りんのすけ、本名:夏目麟之介、1974年 - )[11]

祖父:夏目漱石(小説家)

祖母:夏目鏡子(随筆家)

祖父:三田平凡寺(蒐集家)

父:夏目純一(ヴァイオリン奏者)

叔父:夏目伸六(随筆家)

義伯父:松岡譲(小説家)

義伯父:雨田光平(箏曲家、彫刻家)

従姉:松岡陽子マックレイン(文学者)

従姉:半藤末利子(随筆家)

姪:Emi(音楽家)

従甥:夏目哲郎(音楽プロデューサー、作編曲家)

従甥:夏目一人(実業家)

従姪孫:夏目ひみか(歌手)[12]


          夏目鏡子 夏目漱石      
  
                          
               
    夏目伸六     夏目純一 筆子 松岡譲
  
                             
            
    (伸六の
長女) (純一の
長女) 夏目房之介 半藤末利子 松岡陽子
マックレイン

                          
      
夏目哲郎 夏目一人 Emi            


    三田平凡寺        

                  
          
(平凡寺の
末娘) 夏目純一 (平凡寺の
二女) 雨田光平
   
                  
      
(純一の
長女) 夏目房之介        


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