日本語吹き替え同様、オーディションはほとんど行われず、指名で決まることがほとんどとされる[199][200]。 前述のように、舞台俳優が声優を兼ねる例は創成期から多い。松本忍、かぬか光明、松岡文雄、中村太亮のように劇団に所属していた、北島善紀、志賀克也、置鮎龍太郎など劇団に所属しながら並行して活動する者も多いが、野沢那智、坂口候一、関智一、緒方賢一、伊藤健太郎、菅谷勇、金光宣明、大西健晴、目黒光祐、大黒和広、関俊彦や中尾隆聖などのように劇団を創立したり主宰する者、筈見純のように演出家として活動する者もおり、声優で舞台公演に演者として出演するケースは多い。 劇団の中ではもともとテアトル・エコーは声の仕事に積極的なことで知られ、安原義人、小宮和枝、納谷悟朗、多田野曜平、雨蘭咲木子、竹若拓磨ら同劇団所属俳優らの多くが声優を兼ねているし、劇団21世紀FOXにも声優が多数所属していた。また声優が舞台演劇を行う演劇企画CRANQなどもある。 #俳優・舞台役者も参照。 そして#第3次声優ブーム時のサクラ大戦歌謡ショウや、2000年以降には、漫画・アニメ・ゲームなどを原作・原案とした舞台芸術である2.5次元ミュージカルでは『テニスの王子様』『刀剣乱舞』など、声優が演者となって出演することが多い。 通常の舞台劇とは別に、台本を持って音読するスタイルで上演される朗読劇(リーディング)もあり、メディアミックスとしての上演もある[201]。 2010年代後半から『声ガール!』(2018年)や『劇団スフィア』(2019年)、『声優探偵』(2021年)といった声優をテーマにして声優が俳優として出演する実写ドラマが制作されている。 映画出演についても『バトル・ロワイアル』(2000年)の宮村優子、『包帯クラブ』(2007年)の小野賢章、『モノクロームの少女』(2009年)の入野自由、『君がいなくちゃだめなんだ』(2015年)の花澤香菜、『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014年)『?X?マイナス・カケル・マイナス このほか映画『第2写真部』(2009年)、実写『ヤッターマン』(2009年)、『腐女子彼女。』(2009年)、『私の優しくない先輩』(2010年)、『Wonderful World』(2010年)、『ライトノベルの楽しい書き方』(2010年)、『神☆ヴォイス ?THE VOICE MAKES A MIRACLE?』(2011年)、『死ガ二人ヲワカツマデ… 第一章 色ノナイ青』『死ガ二人ヲワカツマデ… 第二章 南瓜花-nananka-』(2012年)、特撮ドラマ『非公認戦隊アキバレンジャー』『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』(2012年 - 2013年)、『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013年 - 2014年)最終話やエンディングのダンス、『Green Flash』(2015年)など、声優が複数人が顔出しで出演している作品も多い。Dramagixは、声優を主役にして制作された実写ドラマを提供していた。 お笑い活動もあり、山寺宏一のようにものまね番組に出演してものまねを披露したり、2019年7月に「ラッシュスタイル」というコンビを組んでいた速水奨と野津山幸宏がM-1グランプリ2019にエントリーしている[注 11]。 2010年代後半からは『ラフラフ!
舞台劇
俳優・タレント活動
#声優による他分野での活動も参照。 音楽CDを発売したり、コンサートを開催したりするなど、歌手として活動をおこなう。歌手活動を行う声優は多く、声優紅白歌合戦などが行われるようにまでなった。 逆に、アイドル歌手が声優に転身することもある。 アニメ・ゲームにおいては、出演声優が、個人またはユニットとして、その作品の主題歌を歌うことがある。また、キャラクターが歌っているという設定にして、声優本人の名義ではなく、キャラクター名義でキャラクターソングをリリースすることがある。 林原めぐみが声優として初めてキングレコードスターチャイルドレーベルと専属契約を結んだ1991年(平成3年)3月以後、声優がレコード会社との専属契約を結び、本格的に歌手活動をする例が一般化している。 数名の声優が音楽ユニットを結成して、歌手(音楽)活動をすることもあり、これは声優ユニットと称されることが多い。『アイドルマスター』や『ラブライブ!』などのように、ドーム球場でライブを行う人気作品もある[注 12]。 オリコンなどのヒットチャートにおいては、かつてアニメソングは児童向けの曲として別に集計されていた。また、アニメ専門店や家電量販店は集計の対象外だった。これらが修正された1990年代半ばごろから、声優の歌のCDがランキング上位になることが増えた[202]。 1997年(平成9年)2月に椎名へきるが声優初となる日本武道館単独コンサートを開催したのを皮切りに、声優が武道館のような大きな会場で単独コンサートを開催するようになっていった。2011年12月には水樹奈々が声優初となる東京ドーム単独コンサートを開催した[注 13][注 14]。 アニメソングが一般層にも浸透するにつれ、声優が音楽テレビ番組に出演して歌を歌うことも増えている。1997年(平成9年)には椎名へきるが「ミュージックステーション」に、2009年(平成21年)には、水樹奈々がNHK紅白歌合戦(第60回NHK紅白歌合戦)に、それぞれ声優として初めて出演している[注 15][注 16]。 #アイドル声優と#声優アーティストも参照。 声優によるラジオ番組のパーソナリティは、古くから存在するが、1990年代以降は文化放送やラジオ大阪、ラジオ関西がアニラジ専門の放送枠を設けるなど、番組数が急増した。そしてアニラジパーソナリティの一般公募などもあり、例えば井澤美香子は養成課程修了後、声優になりたいという夢のもとでアニラジのパーソナリティの一般公募へ応募したという。
歌手活動
ラジオパーソナリティ