その後、「声の仕事だけに集中しよう」と決意し、家庭や子育てを仕事と両立させるため、舞台などよりは比較的短時間でできる声優業に専念するようになり、1960年代から青二プロダクションに所属[5][20][21][18]。
2017年、『東京アニメアワードフェスティバル 2017』において「アニメ功労部門」を受賞[22]。
2021年、第十五回声優アワードにて「功労賞」を受賞[23]。 役柄としては、少女役から大人の女性役まで演じ[21]、色っぽいキャラクターを演じる一方で、優しい母親役も多い[15]。2005年時点では老け役が回ってこなず、未だに若い感じの役が多いため、「いつまでも若手で行くか!」という感じである[12]。声は、歳を重ねていくと、少しずつ下がり、若いキャラクターを演じるための、音程を維持するトレーニングが、結構大変だという[12]。2005年時点で2004年まで『パーマン』のパー子役も演じており、「子供役もやらなきゃいけないし、若いキャラもやらなきゃいけないし……」とそういった、若いキャラのオファーがいつ来るか分からないため、何十年、怯えながら暮らしているという[12]。また、ハンナ・バーベラ作品にも複数出演している[21]。吹き替えではリー・レミックを数多く担当している[18][25]。 幼少期から宝塚歌劇団の大ファンである。宝塚に入団しようとした時期もあり、そこを受けるために前述のとおり、バレエをしていた[15]。しかし肺病で断念した結果、宝塚も断念することになったという[15]。夫の仕事が落ち着いた2005年から約9年間は宝塚大劇場付近に住んでいたといい、タカラジェンヌや関係者とも組に関係なく幅広い交流があるという[26][27]。 児童劇団時代に麻生の引率で劇団東童の公演を見学、そこで王子様役を演じた俳優に憧れ「あの人と同じ舞台に立ちたい」と思った。その俳優こそが後に『ルパン三世』で40年近く共演し続けた納谷悟朗だった[28]。 デビュー当初は本名で活動したが、演出家の星野和彦に「こんな名前じゃねえ、やっていけないよ」と高島易断に連れていかれ、現在の芸名となった[29]。 同年代の仲間からは「トンチ」という愛称がある。本人によると、二人の実姉が“イッチー”“キョーチ”と呼ばれていたため本名が「トモコ」の増山も“トンチ”と呼ばれ、それが仕事仲間にも広がったという[30]。 リー・レミックとは感じ、骨格が似てると言われ、一番アテやすいという[18]。『ハイウェイ』もよかったが、特に『酒とバラの日々』は感動しており、とてもやりがいがあったという[18]。 アニメソングの歌唱も数多く担当していた。これは『ひょっこりひょうたん島』で出会った宇野誠一郎が増山をよく起用するようになったためで、当初は「私でいいの?」と思ったが、現在では「とてもうれしいことだった」と回想している[13][出典無効]。『ひょっこりひょうたん島』ではテケ役を演じていたが、この頃は、少年役にキャスティングされることなど想像もつかず、「プリンちゃんかしら、チャッピーかしら」と、女の子役だと思い込んでいた[15]。
特色
エピソード・人物