増山江威子
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ルパンについては、裏切っても不二子のことを想う所が「男性の可愛さみたいで、好きですネ」と語っている[43]

不二子を演じる際は「健康的な色気」を意識していたといい、「絵がセクシーなだけで、言動はそこまで色っぽさが無い」「あの人(不二子)自身が色っぽい訳ではなく、仕掛けや武器として色気を使っている」と考えていた[38][44]。また、作品によってキャラクターデザインが変わりそれらの要素も異なる部分は、「泥棒のように手を変え、品を変え。相手によって芝居を変える」役者としての自身と重なり面白かったという[44]

自身が演じた中で思い出深いルパン作品には『ルパン三世 カリオストロの城』を挙げている。増山自身は、『カリオストロの城』での不二子の勇ましさに「これが不二子の本当の姿じゃないか、ベースはこれなのかもしれない」と感じたことを明かしているほか、クラリスに「捨てられたの?」と聞かれた不二子が「ううん、捨てたの」と答える場面が好きだと話している[44]

2019年に原作者のモンキー・パンチが死去した際は、「役者は作品との出会いが全てです。私の財産となった『峰不二子』に出会えたこと。モンキー・パンチ先生に感謝しています」とコメントしている[45]
バカボンのママ

天才バカボン』はこれまでに5回テレビアニメ化されているが、主要キャストが変わる中、バカボンのママだけは4作目『レレレの天才バカボン』まで一貫して増山が演じていた。これは原作者である赤塚不二夫の希望であり、4回目のTVアニメ化に際して、赤塚からの唯一の希望が「ママの声だけは(増山から)変えないで欲しい」だったという。それまでに増山以外の声優が演じたのは1作目の第70話「パパとママがけんかをしたのだ」の1回だけ北浜晴子が代役で演じたのみである[20][注 4]

増山は私生活でも母親だったことから、ママ役を抵抗もなく自然と演じることができたという[46]。また、初めてママの絵を見た際「私、絶対ピッタリだわ」と思ったという

ある番組の収録で青梅赤塚不二夫会館(2003年10月-2020年3月運営)へ行った際、壁に様々な赤塚のコメントが貼ってある中で実際に「ママは絶対増山さんじゃなきゃダメだ」と書かれているのを見つけた時は、「自分が勝手に言ってる訳ではなく、本当に原作者である先生に認められていた」という気持ちで、とてもうれしかったという[47]
その他作品

『ひょっこりひょうたん島』ではテケ役を演じた。当時は少年役にキャスティングされることなど想像もつかず「プリンちゃんかしら、チャッピーかしら」と女の子役だと思い込んでいたところ、NHKのプロデューサーに「いえ。男の子のテケですよ」と告げられ「エエーッ!私、男の子の役なんて、やったことないんです……」と思わず言ってしまったという[14]。しかし、演じていたところ意外に楽しく、後に「やらせていただいて良かった」と述べている[14]

演じていて楽しかったキャラクターに『オバケのQ太郎 (アニメ)』のU子役を挙げている。それまで自身が演じたことのないようなキャラクターだったため、第一声を発した際は「こういう風にやるのか、と録音スタッフがひっくり返った」と冗談交じりで述べており「それまでのキャリアと異なる新しい役作りの楽しさ、声の仕事の醍醐味を再認識した作品」としている[48]
出演

太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
1963年


エイトマン(まなみ)

鉄腕アトム (アニメ第1作)(ルシア、キピア、ユミ(127話)、ロビエット(148話)他)

1965年


ジャングル大帝

スーパージェッター(ナナエ)

遊星少年パピイ(リコ)

1966年


新ジャングル大帝 進めレオ!(ルッキオ[49]

ハリスの旋風(国松の母[50]

遊星仮面(ベルタ・ヘレン・アンドロメダ)

1967年


悟空の大冒険(竜子)

魔法使いサリー(第1作)(ゆみ子)

1968年


怪物くん(1968年 - 1969年、怪子姫[51]

巨人の星(1968年 - 1971年、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}橘ルミ、左門ちよ[要出典])

佐武と市捕物控(お鶴)

1969年


アタックNo.1(桂城由美、吉村さとみ、真木村京子[52]、シェレーニナ〈2代目〉 他)

どろろ(チイ)

1970年


サザエさん(1970年 - 1971年、カオリ〈2代目〉、早川〈2代目〉)[要出典]

ムーミン(1970年 - 1972年、テミィ、水の精) - 2シリーズ

1971年


アンデルセン物語(キャンティ)

新オバケのQ太郎

珍豪ムチャ兵衛

天才バカボン(1971年 - 1972年、ママ[53]

ふしぎなメルモ(母犬、秘書)

1972年


ど根性ガエル(1972年 - 1974年、ピョン子[要出典]、京子のママ[54]、カトリーヌ、大林くに子[要出典])

デビルマン(ファイアム[55][56]、ベラ[56]

魔法使いチャッピー(チャッピー[57]

ルパン三世 (TV第1シリーズ)(キャサリン・マーチン[要出典])

1973年


ジャングル黒べえ(佐良利しし男のママ[要出典])

ミクロイドS(マイマイ[要出典])

山ねずみロッキーチャック(ポリー)

キューティーハニー(第1作)(1973年 - 1974年、ハニー[58]

1974年


空手バカ一代(リクヤ[要出典])

グレートマジンガー(1974年 - 1975年、クレオ)

小さなバイキング ビッケ(1974年 - 1975年、ナレーション[59]


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