自称「中途はんぱ人間」であり、1981年時点では音楽が好きで作詞・作曲をし、自分の歌のように製作しようと子供の頃していたピアノを再びやり始めていた[3]。しかし「人前で発表したい」、「プロになりたい」といった気はなかったという[3]。高校時代にはギターに夢中になっていたが、結局やめており、所属していた放送部も中途半端に終わっていたという[3]。
太陽プロモーション[19]、JKプランニング[4][20]、劇団櫂[4]、青二プロダクション[6]、ウイットプロモーション[8]、九プロダクション[1][10]、プロ・フィット(声のみ所属)[21][22]などを経て現在はラクーンドッグに所属[6][23][24]。音響監督としてはオムニバスプロモーションを経てサウンド・ウィングに所属[25]。
落語の公演をしていた時期があり、噺家として春空亭つばさの名前を持つ[注 3]。
『科学忍者隊ガッチャマン』ではシリーズを通して「つばくろの甚平」役として出演[4][12][14][26]。放映当時はまだ14歳であり、2年続いた第1シリーズの終盤から声変わりが始まって徐々に大人の声になっていった。その後、1980年代から1990年代にかけて主役・脇役を問わずアニメから吹き替えまで幅広く活動した。
2000年代以降は音響監督やプロ・フィット声優養成所の講師[27]、現在はラクーンドッグ声優養成所の講師としても活動している[28]。それに伴い声優としての活動は減少したが、『伝説巨神イデオン』のユウキ・コスモ、『聖闘士星矢』の海魔女のソレントなど過去に出演した役を演じたり、音響演出を担当した作品で端役やエキストラとして出演することもある。
2010年代からは『ジョジョの奇妙な冒険』のウィル・A・ツェペリ役など、散発的ながらも新規の役で出演するようになっている。
2017年1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第19位に選ばれる[29]。 声種はソフトで高くもなく、低くもなく[20][26]。中学3年生の時に声変わりしたという[9]。 役柄としては、少年役、コメディリリーフ的な役が多い[8][12]。テレビアニメ『海のトリトン』のトリトン、『伝説巨神イデオン』のユウキ・コスモの二つの作品で主役を演じ、『ブレンパワード』にも出演するなど多くの富野由悠季の作品に出演している[9]。 『海のトリトン』に関しては画がなく、何も見ないで収録することが多かったという[9]。当時は中学生だったことから、放課後の午後4時頃から始めて、夜の10時まで、1話平均で6時間ぐらいであり、録音監督の浦上靖夫の演出に鍛えられたところがあるという[9]。浦上の場合、「画に合わせるという基本的なものと同時に、気持ちで喋ってほしい」と述べており、その頃までは一生懸命やれば何事もすまされるようなところもあったが、浦上はそういうものでは満足できなかったという[9]。浦上が要求していたのは、「SF作品ですからトリトンのような人は現実にはあり得ないのですが、想像力を働かせて、実際にトリトンの気持ちになって演じきってほしい」ということであり、キャラクターの気持ちになりきるという演じ方があるんだということはその時に初めて知ったという[9]。当時は変声期の前であり、ボーイソプラノを出すことが出来たという[9]。男性の子役がアニメの主役を演じることは、当時、少し珍しく、それまで少年役の声優は、女性の人物の独擅場になっており、少年役を演じた男性声優の第一号という[9]。小原乃梨子とは2人で最後までトリトン役を争ったという話をあとで聞いたことがあり、1999年時点で小原には「翼に仕事を取られた」と会うと言われるという[9]。富野は、『海のトリトン』との関連について当時は無知であり、『海のトリトン』に富野がかかわっていたというのを知ったのはだいぶ経ってからなんだという[9]。
人物