塔の上のラプンツェル
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18歳の誕生日の直前、塔に侵入したフリンをフライパンで殴って気絶させ、外に出る力があるとゴーテルに認めさせようとするがその前に怒鳴られてしまう。ティアラを隠してフリンに外の世界を案内させることを思いつき、自ら夢を叶えるべく塔から足を踏み出した。酒場の荒くれ者たちと夢を語り合い、フリン(ユージーン)と秘密を明かし合って城下町の祭りを楽しみ、ボートに乗って灯りを眺める。実は行方不明となっていた王女であり、髪の力を目的にゴーテルに攫われていた。髪を切ると魔法の力が失われてブルネット(栗毛)の髪になり、さらわれる前にゴーテルに切られた一房(ゴーテルは悪者に切られたと話している)だけが、ブルネットになっている。また、TVシリーズにちいさなプリンセス ソフィアにもゲストとして、出演し、2018年公開のシュガー・ラッシュ オンラインにも登場した。ディズニープリンセスの一人。ゴーテルによると好物はヘーゼルナッツのスープだが、『ラプンツェル ザ・シリーズ』では一切言及されない。
フリン・ライダー(Flynn Rider) / ユージーン・フィッツハーバート(Eugene Fitzherbert)
演 - ザッカリー・リーヴァイ / 日本語吹替 - 畠中洋指名手配もされている大泥棒。キザでお調子者だが、ロマンチストでもある美青年。誘惑顔を得意技とするナルシストかつプレイボーイで、手配書の鼻を丸く描かれることを嫌っている。突き出た板に思い切り体を打ち付けても軽傷で済ませる頑丈な肉体を持ち、人間の比ではない膂力を持った馬のマキシマスとも渡り合った。一人称は「俺」。ずる賢く卑怯な性格で、スタビントン兄弟を裏切って恨みを買っている。王女のティアラを盗んだ罪で追われ、塔の中に隠れたが、そこにいたラプンツェルにフライパンで気絶させられ、ティアラを返してもらう代わりに灯りの場所まで連れて行く約束をした。ラプンツェルを世間知らずな子供として扱うが、命を救われたことをきっかけに心を通わせていく。「かわいいアヒルの子」の荒くれ者たちに夢を聞かれ、「金持ちになって南の島で優雅に暮らしたい」と答える[5]。追っ手から逃げる途中でダムの洞窟に閉じ込められ、ラプンツェルに誰にも話したことのない秘密を打ち明けた。実はユージーン・フィッツハーバートという名前の孤児で、フリン・ライダーは孤児院で年少の子供たちに読んでいた「フリナガン・ライダーの冒険」の本[6]の主人公に肖った偽名である。貧しく孤独な生い立ちがコンプレックスで、本の主人公のように冒険家になりたかったが、旅費を稼ぐには盗みを働くしかなかったと語っている。ラプンツェルに本名のユージーンの方を気に入られ、以降はユージーンと呼ばれるようになる。『ザ・シリーズ』の最終回でラプンツェルをボートに乗せて指輪入りのカップケーキでプロポーズし、その後の結婚式の話が『ラプンツェルのウェディング』につながる。ファンの間で26歳説が浮上していたが、監督のバイロン・ハワードは20代前半と定義し、『ザ・シリーズ』で23?24歳と設定された。
マザー・ゴーテル(Mother Gothel)
演 - ドナ・マーフィ / 日本語吹替 - 剣幸本作のディズニー・ヴィランズ。ラプンツェルの育ての親で、塔に出入りするただ一人の人間。ラプンツェルの髪を昇降機代わりにして塔の窓から出入りする。隠し事があるかのように、ラプンツェルを塔の中に閉じ込めてきた。外の世界がどんなに恐ろしいことに満ちているか、自分が娘をどんなに大事に思っているか、そしてラプンツェルがどんなに無力かを言い含める。ラプンツェルと対照的な容姿を持つ。操作的な母親をイメージしたキャラクター。ラプンツェルを赤ん坊同然だと一方的に決めつけ、恩着せがましい口ぶりをして自立を認めない。本来の姿は400歳の老婆で、どんな病気や怪我も癒やす魔法の『金色の花』を見つけ、何百年もその力を利用して若さと美しさを保っていた[7]。だが、冒頭で妊娠中の王妃が病気になって魔法の花が摘まれてしまい、魔法の髪を持つラプンツェルをさらって塔の天辺に閉じ込め、美貌を保ってきた。ラプンツェルを度々「お花ちゃん」と呼ぶのも『魔法の花の代用』という意味であり、ラプンツェルへの愛情表現では必ず髪に触り、本当に愛するものが何かを表現している。ラプンツェルを連れ出したフリンの抹殺を企み、スタビントン兄弟にフリンへの復讐と同時に魔法の髪を手に入れる悪巧みを提案する。ラプンツェルにティアラを突き付けてフリンとの仲を裂こうとするも失敗し、スタビントン兄弟を利用して彼を逮捕させ、スタビントン兄弟からラプンツェルを助けるふりをして塔へ連れ戻す。しかし、出生の秘密を知ったラプンツェルに二度と髪の力を使わせないと誓われ、猿轡をかませて鎖に繋ぎ、そこに死刑にされたはずのフリンが戻って来ると、おびき寄せてからナイフで突き刺し、ラプンツェルを連れて遠い場所へ逃げようとする。だが、フリンにラプンツェルの髪を切り落とされて魔法の力が消えたため、止まっていた時間が動き出し、急速に老化が進んだことで自らの美貌を失ってパニックに陥る。最後はパスカルが引っ張った髪につまずいてたまたま開いていた窓から転落し、落ちる途中に寿命が尽きて塵となった[8]。ディズニー制作スタッフによると、ゴーテルは『白雪姫』の魔女をイメージして作ったものとされる。ラプンツェルを塔に連れ戻す時に持っていたランプが毒りんごの色と同じなのはそのためで、目の色も魔女と同じに設定されている。英語版の声優のドナ・マーフィーは、「ゴーテルはラプンツェルを愛していたはずだ」と述べている[9]。『ザ・シリーズ』でラプンツェルにフリン同様フライパンで殴られるシーンが登場する。
パスカル(Pascal)
演 - フランク・ウェルカーラプンツェルと暮らしている小さなカメレオン。ラプンツェルにとっては唯一の遊び相手であり、何でも話せる大切な友達。人間の言葉は喋れないが、ジェスチャーや皮膚の色を自在に変えて意思を表現する。ラプンツェルと同じように外の世界に憧れ、一緒に灯りを見る旅に出た。一方でラプンツェル以外の人間への警戒心は強く、ゴーテルから身を隠したり、塔に侵入したフリンを警戒した。気絶したフリンの耳に舌を突っ込んで起こすという一種の特技を持っている。フリンを刺したゴーテルに立ち向かって蹴飛ばされるが、髪の魔法を失ったゴーテルを塔から落とした。また、パスカルという名前は当時の制作スタッフが飼っていたカメレオンの名前をそのまま引用したものである。制作初期段階では紫と青のカラーになる予定だったが、ラプンツェルの髪とドレスの色にはグリーンが映えると判断された[10]。『ザ・シリーズ』でラプンツェルとの出会いが描かれた。
マキシマス(Maximus)
演 - フランク・ウェルカー警護隊長を乗せて走る、危険知らずで使命感が強い白馬。フリン追跡に執念を燃やして森深くまで追い込んだ。犬のように優れた嗅覚を持つが、それでもラプンツェルの塔へ続く道は見つけられなかった。人間の言葉は喋れないが、ジェスチャーで意思を表現する。リンゴが大好物。体力・知力・胆力に優れ、読み書きや理数の計算もこなし、剣を口にくわえて戦うこともできる。身を粉にして王国に尽くしているが誰にも褒められず、それを慰めてくれたラプンツェルの夢を叶えようとフリンと一日限りの協力関係を結んだ(一説には、ラプンツェルが王妃に似ているため、行方不明の王女であると気付いたとも言われている)。ゴーテルに陥れられたフリンを酒場の荒くれ者たちに脱獄させ、フリンを乗せて塔に走った。以降彼に感謝されて「マックス」の愛称で呼ばれる。ラストでは衛兵の武器に採用されたフライパンをくわえている。
酒場の荒くれ者たち(Pub Thugs)
街外れの酒場「かわいいアヒルの子」を根城にしている荒くれ者たち。酒場の壁には多くの刃物類が刺さっており、床には殺人現場でよく見るマークがつけられている。見た目は恐ろしいがみんな純粋な夢の持ち主で、初めは賞金目当てでフリンを捕まえようとしたものの、ラプンツェルの言葉に心を動かされてその思いを伝える。終盤では処刑されそうになったフリンの窮地を救ったのち、それぞれが自分たちの夢を叶えることができた。挿入歌「誰にでも夢はある」の原語版では、荒くれ者たちの名前が歌詞に登場している。
フックハンド(Hook Hand)
演 - ブラッド・ギャレット / 日本語吹替 - 岡田誠荒くれ者のリーダー格。片方の手がフックになっている。アコーディオン弾きを捕まえて斧の的代わりにする物騒な男だが、将来の夢はピアニストになることで、命を奪うよりも心を奪う演奏がしたいと思っている。つまらない夢を答えたフリンを嫌うが、ラプンツェルの夢を応援して秘密の抜け道を教えた。ラストにてピアニストの夢を叶えた。『ラプンツェルのウェディング』ではラプンツェルとユージーンの結婚式でピアノを弾いた。『ザ・シリーズ』で弟が登場している。
ビッグノーズ(Big Nose)
演 - ジェフリー・タンバー / 日本語吹替 - 石原慎一鼻が大きく、足の指が6本あるのが特徴。将来の夢は素敵な恋人を作ること[11]。こちらもラストにて夢が叶い、恋人が出来た。「誰にでも夢はある」の英語版では6本指が悩みと歌っているが、日本語版では足が臭いと歌っている。
ウラジミール(Vladimir)
演 - リチャード・キール / 日本語吹替 - 田中英樹無口な大男。セラミックのユニコーンを集めるのが趣味。
ウルフ(Ulf)
演 - 日本語吹替 - IKKAN白塗りの顔の男。パントマイマーになるのが夢で、一切喋らない。
ショーティー(Shorty)
演 - ポール・F・トプキンス(英語版) / 日本語吹替 - 多田野曜平天使の格好をしているおかしな老人。夢は明かされていない。
アッティラ(Attila)
演 - 日本語吹替 - 多田野曜平お菓子づくりが趣味。つねに騎士のような仮面をかぶっているため、素顔は明かされていない。『ザ・シリーズ』でパン屋を開業した。
トール(Tor)
背の高い大男。夢はフローリストになること。
グレノ(Greno)
日本語吹替 - 根本泰彦フリンを捕まえて貰おうと衛兵を呼んだ。
店の悪漢(Thug)
演 - バイロン・ハワード、ネイサン・グレノ / 日本語吹替 - 小西のりゆき、村上勧次朗、Kumaそれぞれインテリアデザイナーを夢に目指していたり、編み物や裁縫を得意としている。
スタビントン兄弟(Stabbington Brother)
演 - ロン・パールマン / 日本語吹替 - 飯島肇フリンと組んで王女のティアラを盗み出した泥棒。兄サイドバーンズと弟パッチーの双子の兄弟。追っ手から逃げる途中、フリンの裏切りでティアラを独り占めされて仕返しを誓った。ゴーテルの「ティアラよりももっといいものがある」という誘いに乗り、フリンを逮捕させてラプンツェルの髪の力でひと儲けしようと企んだが、ゴーテルに騙されて結局は捕まってしまう。『ザ・シリーズ』によると、フリンとは10年前からの知り合いで、男爵という悪者の依頼でティアラを盗んでいた。『ラプンツェルのウェディング』ではフリンとの関係が改善され、手錠をかけられた状態でラプンツェルとフリンの結婚式に出席して号泣するという、涙もろい一面を見せている。
警護隊長(Captain of The Guard)
演 - M・C・ゲイニー / 日本語吹替 - 佐山陽規衛兵の隊長。パートナーのマキシマスの能力を信頼している。フリンを絞首台に連れて行こうとするが、酒場の荒くれ者たちにフリンを逃がされる。『ザ・シリーズ』でゴーテルとの意外な接点が登場する。
王と王妃(King and Queen)
演 - カリ・ウォールグレン(王妃) / 日本語吹替 - 菅原さおり(王妃)島に浮かぶ王国の国王と妃であり、ラプンツェルの実の両親。
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