2007年(平成19年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストへ掲載が決まった「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」を構成する教会の一つであったが、現在は資料館となっていてミサなどには使われていないため、構成資産の見直しにより外され[5]、「世界遺産の構成資産と一体的に保存・継承していく資産」とされている[6]。 設計はペルー神父、施工は野原与吉・鉄川与助が担当し、1908年に完成した。煉瓦造・ゴシック様式の平屋で、五島初の洋風建築とされ、その美しい外観は五島内の他の天主堂の模範となった。 内部は木造で、ステンドグラスの模様は五島の他の教会と同じく椿をモチーフとしている。リブ・ヴォールト天井はイタリアから資材を運び込んだといわれている。 主任教会が浦頭教会に移され、堂崎天主堂が長崎県指定有形文化財に指定された後の1977年(昭和52年)に、天主堂内部に開設された資料館で、布教時代から迫害を経て復活に至る信仰の歴史が展示されている[3]。帳方(隠れキリシタンの役職者)に受け継がれてきた「お帳(太陽暦)」(1634年)、ド・ロ聖教木版画(長崎県指定文化財[7])などの資料のほか、五島出身の二十六聖人のひとり聖ヨハネ五島の聖遺骨もマカオから里帰りして安置されている[8]。 〒853-0053 五島市奥浦町堂崎2019
建物の概要
堂崎天主堂キリシタン資料館
所在地
アクセス
福江港から五島バス戸岐・観音平行き約15分、「堂崎天主堂入口」バス停から徒歩10分(約1km)
福江港から車で約15分
画像
2015年4月撮影
陸側裏手より。
正面と像。
マルマン、ペルー像。
『アルメイダの宣教』レリーフ。左奥はマリア像。
2020年2月撮影(空撮)
側面。
全景。
脚注
注釈^ ピエール・テオドール・フレノ Pierre Theodore Fraineau 1847-1911 神父。浦上・五島・長崎にて布教。浦上天主堂創建に尽力した。
出典^ a b ⇒長崎県の文化財 堂崎教会 長崎県学芸文化課
^ 『カトリック教会情報ハンドブック2014』 p266 カトリック中央協議会 ISBN 978-4877505530
^ a b ⇒ミュージアム情報 堂崎天主堂キリシタン資料館 長崎県文化振興課
^ 『カトリック教会情報ハンドブック2014』 p258
^ 大平晃久「堂崎天主堂の世界遺産候補除外とスケールの政治
^ ⇒関連遺産の分布図 長崎県世界遺産登録推進課
^ ⇒長崎県の文化財 浦頭教会聖教木版画(筆彩三幅) 長崎県学芸文化課
^ ⇒堂崎教会 五島市ナビ 五島市観光ポータルサイト
参考文献
『素敵な島の休日 五島・福江島』(福江市観光協会、1990年)
三沢博昭『大いなる遺産 長崎の教会』(智書房、2000年) ISBN 4434002651
『長崎遊学2 長崎・天草の教会と巡礼地完全ガイド』(長崎文献社、2005年) ISBN 978-4888510912
外部リンク
⇒カトリック浦頭教会
⇒堂崎教会堂 長崎旅ネット 長崎県観光連盟
⇒長崎県の文化財(堂崎天主堂)
関連項目
カトリック長崎大司教区
ウィキメディア・コモンズには、堂崎天主堂
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話
編
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