堀勝之祐
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以前は劇団三期会、劇団二月座、渡辺アーチストクラブ[11]、劇団造形、劇団風[12]、プロモーション・プラスワン[13]、アイ・プロモーション[14]、プロダクションエム・スリー[3][10]に所属していた。

デビューのきっかけは新聞の広告で[15]俳優座養成所8期生[9](同期に山ア努松本典子)を経て1959年4月から同年11月まで三期会(現・東京演劇アンサンブル)、1960年2月から1961年8月まで二月座に所属[8][16][7]。舞台は1959年5月のアーウィン・ショー原作の『死者を葬れ』で、テレビドラマはNHKで1960年に放送された『事件記者』でデビュー[17][7]。その事件記者の撮影現場で出会った島宇志夫に勧められて、『陽気なネルソン』で声優デビューし[8]、吹き替えの草創期から活動している。二月座退団後1年のフリー期間ののち、1962年9月より島が主宰した劇団造形に在籍し、当劇団の看板スターとして活躍した[18][7]
人物

声種ハイバリトン[19]。渋みのあるかっこいい男役で知られる[20]

外画、アニメ、TV、CMを中心に活躍している[6]

舞台では、主演を務めた1967年のルロイ・ジョーンズ原作の『トイレット』などのアングラ演劇のほか、ニコラ・バタイユが演出し、加賀まりこと共演した1968年の『夏』、テレビではNHKドラマ『アイウエオ』、大河ドラマなどにも出演している。ほかにNHKで製作、放送されるドキュメンタリー番組のボイスオーバーやナレーションを数多く担当している。洋画の吹き替えではハーヴェイ・カイテルジョン・ヴォイトチャールズ・ダンスロバート・デ・ニーロウィリアム・ハートデニス・ホッパートム・スケリットマルコム・マクダウェルチャック・ノリスなどを担当。過去にはアラン・ドロンハリソン・フォードスコット・ウィルソンリーアム・ニーソンなども担当していた[21]

野沢那智富山敬山田康雄広川太一郎伊武雅刀と並んでアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドの両者の吹き替えを経験している人物である。

吹き替える際の演技では、「吹き替える俳優の演技をある程度自分にひっぱりこみ、自分の演技と噛みあわせる」と語り、元の俳優の声に「似せるようなことはなるべくしない」という。それについて「声を似せることは可能だと思うが、それは物真似で、ただ日本語に置き換えればいいのかという話になる。それは吹き替えの役割ではなく、だったら字幕の方が良い」と理由を述べている[8]

劇団を退団後、しばらくは舞台劇に出演することがなくなっていたが[16]、本人は舞台への出演に意欲を示しており[8]、1978年の清水邦夫作、秋浜悟史演出『火のようにさみしい姉がいて』以降、1987年の『マスターピーシィス』などに散発的に参加している。1979年当時に印象に残っている作品は前述の『夏』だと語っている[8]
エピソード

自身で吹き替えをやり始めてから最初の大役だという『理由なき反抗』(NET版、初回放映1969年8月31日『日曜洋画劇場』)は[8]ジェームズ・ディーンを吹き替えた最初で最後の作品だと語り、放送前には字幕で放送して欲しいというはがきが届いていたという。そして悩んだ末、プロデューサーから「やればできるのだからやってみろ」と叱咤激励もあり[8]、どんな意見が届いてもいいと無我夢中で収録に臨んだと話した[22]。1979年当時で印象に残っている作品として、前述の『理由なき反抗』とレナート・サルヴァトーリを担当した『戒厳令』(初回放映1977年9月26日、TBS月曜ロードショー』)を挙げている[8]

1969年の『木曜洋画劇場』で放映された『若者のすべて』で初めて吹き替えを担当し、1970年代初期に多く吹き替えたアラン・ドロンについては、一連の主演作の中でも文芸的で、抑えた演技をしている作品を多く担当した。嬉しさや喜びの半面、苦労も多かったと語り「彼の演技にふっとのれないことがあった。彼の癖とかも入ってくるんだろうが、割合簡単にのれそうでいて意外と拒否されちゃうところがある。そういうところで僕の場合、演技を作って逃げる事もありました」と告白しており、後に専属となる野沢那智が担当した作品を観た際には「野沢さんの場合はぴったり合っているようだなあ」と感じたという[8]。自身はドロンよりも『太陽がいっぱい』のTBS版とフジテレビ版で担当した、モーリス・ロネの吹き替えの方が好きだと述べ、「彼の役柄に対する性格のつかみ方、演技の切れ味、シーンごとに感じる何か冴えみたいなものに魅せられました」と話している[8]。堀は2018年9月22日にBSプレミアムにて放送された番組『アラン・ドロン ラストメッセージ?映画 人生 そして孤独?』において『さらば友よ』(TBS版)以来32年ぶりにドロンに扮し、朗読部分を担当した。

俳優の伊武雅刀はエム・スリーでの後輩で、伊武が声優活動を始めたのは、堀から勧められたことがきっかけだという[23]

1970年代に一世を風靡(ふうび)した人気バラエティ『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』では、人気キャラクター・デンセンマンの声を担当していた。
代役・後任

2010年代からは、一部を除いてレギュラーおよび過去に演じたキャラクターは降板している。

後任役名概要作品代役の初担当作品
梶雅人ブラッド『スーパーマンIII/電子の要塞』WOWOW追加収録部分
稲葉実フー鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』『鋼の錬金術師 MOBILE
白熊寛嗣スチュアート大佐『ダイ・ハード2』テレビ朝日版スター・チャンネル追加収録部分[24]

出演作品(俳優)

太字はメインキャラクター。
テレビドラマ

事件記者(1960年、NHK) - 吉田


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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