声種はハイバリトン[19]。渋みのあるかっこいい男役で知られる[20]。
外画、アニメ、TV、CMを中心に活躍している[6]。
舞台では、主演を務めた1967年のルロイ・ジョーンズ原作の『トイレット』などのアングラ演劇のほか、ニコラ・バタイユが演出し、加賀まりこと共演した1968年の『夏』、テレビではNHKドラマ『アイウエオ』、大河ドラマなどにも出演している。ほかにNHKで製作、放送されるドキュメンタリー番組のボイスオーバーやナレーションを数多く担当している。洋画の吹き替えではハーヴェイ・カイテルやジョン・ヴォイト、チャールズ・ダンス、ロバート・デ・ニーロ、ウィリアム・ハート、デニス・ホッパー、トム・スケリット、マルコム・マクダウェル、チャック・ノリスなどを担当。過去にはアラン・ドロンやハリソン・フォード、スコット・ウィルソン、リーアム・ニーソンなども担当していた[21]。
野沢那智、富山敬、山田康雄、広川太一郎、伊武雅刀と並んでアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドの両者の吹き替えを経験している人物である。
吹き替える際の演技では、「吹き替える俳優の演技をある程度自分にひっぱりこみ、自分の演技と噛みあわせる」と語り、元の俳優の声に「似せるようなことはなるべくしない」という。それについて「声を似せることは可能だと思うが、それは物真似で、ただ日本語に置き換えればいいのかという話になる。それは吹き替えの役割ではなく、だったら字幕の方が良い」と理由を述べている[8]。
劇団を退団後、しばらくは舞台劇に出演することがなくなっていたが[16]、本人は舞台への出演に意欲を示しており[8]、1978年の清水邦夫作、秋浜悟史演出『火のようにさみしい姉がいて』以降、1987年の『マスターピーシィス』などに散発的に参加している。1979年当時に印象に残っている作品は前述の『夏』だと語っている[8]。
エピソード