地域区分構成自治体 気象庁では、県内を以下の通り区分して、気象情報を発表している[30]。 太字は地域振興センター所在市町村である。なお、さいたま市は政令指定都市であるため、太字の行政区が市役所所在地である。 地域市区町村説明 もともと県庁所在地であった旧浦和市(現浦和区・南区・緑区・桜区)時代から県政の中枢地として機能している。人口においても旧浦和市、現さいたま市ともに県内1位。また、鉄道の町として栄えた旧大宮市(現大宮区・西区・北区・見沼区)は商業都市として賑わっている。京浜東北線沿いの浦和区、南区、中央区を中心に高い人口密度の市街地が連なり(2020年国勢調査)[31]、夜間人口密度は浦和区、南区、中央区の順に、日中人口密度は浦和区、大宮区、中央区の順で高くなっている(2015年国勢調査)。江戸時代以降、浦和以北では、大宮台地(浦和大宮支台)上に中山道が通りここに浦和宿と大宮宿が成立、この宿場がそれぞれ旧浦和市と旧大宮市の中心部分を形成し両者をJR東北本線が南北に貫いている。西には荒川が、東には元荒川が流れる。またJリーグクラブである浦和レッズと大宮アルディージャの本拠地があり、特に旧浦和市はサッカーの街としても著名である。 また、2020年には所沢市と株式会社KADOKAWAが共同で東所沢を中心とする開発事業「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設として複合文化施設兼新オフィス(新本社)の「ところざわサクラタウン」が開業した[33]。
東部春日部市・加須市・行田市・久喜市・越谷市・幸手市・白岡市・杉戸町・草加市・蓮田市・羽生市・松伏町・三郷市・宮代町・八潮市・吉川市
中央上尾市・伊奈町・桶川市・川口市・北本市・鴻巣市・さいたま市・戸田市・蕨市
北部上里町・神川町・寄居町・深谷市・熊谷市・本庄市・美里町
西部朝霞市・入間市・小川町・越生町・川越市・川島町・坂戸市・狭山市・志木市・鶴ヶ島市・ときがわ町・所沢市・滑川町・新座市・鳩山町・飯能市・東秩父村・東松山市・日高市・ふじみ野市・富士見市・三芳町・毛呂山町・吉見町・嵐山町・和光市
秩父秩父市・小鹿野町・長瀞町・皆野町・横瀬町
気象庁による区分
南部
南中部(さいたま市・川越市を中心としてその南北に接する市町を纏めたもの、北端は北本市と川島町、南端は東京都との境)
南東部(さいたま市よりも東側にある市町と蓮田市・白岡市・宮代町・杉戸町・幸手市)
南西部(川越市よりも西側にあって秩父地方に属さない市町)
北部
北東部(行田市、羽生市、加須市、久喜市、鴻巣市)
北西部(大里・比企・児玉郡の地域に東秩父村を加え、川島町を除いたもの)
秩父地方(東秩父村を除く)
市町村一覧
さいたま地域
さいたま市
埼玉県の県庁所在地にして、県内・内陸県唯一の政令指定都市でもある。2001年5月1日に浦和市・大宮市・与野市の3市の合併により新設され、2003年4月1日に政令指定都市に移行する。2005年4月1日には岩槻市を編入して現在の市域となった。
西区
北区
大宮区
見沼区
中央区
桜区
浦和区
南区
緑区
岩槻区
南部地域
川口市
蕨市
戸田市
北足立郡の南部に属していた地域が該当する。中心となる川口市(中核市)は超高層マンションが林立し、政令指定都市以外では船橋市に次ぐ国内2番目の人口を有している。川口市西部を縦断する京浜東北線を軸とする三市の関わりは深いが、戸田市は埼京線開業後は川口市との関係は少し薄くなっている。それに対し蕨市と戸田市は同じ中山道沿線に位置し、歴史的にも関わりが深い。蕨市は全国の市の中で最も面積が狭いことで知られている。
県央地域
上尾市
桶川市
北本市
鴻巣市
伊奈町
北足立郡北部に属していた地域が該当する。伊奈を除く4市は中山道沿いの宿場町で、現在も高崎線沿線として関係性が強い。伊奈町はさいたま市のベッドタウンとして宅地化が進行している。
南西部地域
朝霞市
新座市
志木市
和光市
富士見市
ふじみ野市
三芳町
北足立郡の西部(旧新座郡域)、入間郡東部に属していた地域が該当する。東京都に近接し、東武東上線や川越街道沿いの宅地化が著しい。新座市は都営地下鉄大江戸線の延伸を見込んだ大規模な区画整理事業の計画がある。
東部地域
春日部市
草加市
越谷市
八潮市
三郷市
吉川市
松伏町
おおむね南埼玉郡と北葛飾郡の南部および2つの郡の南部に属していた地域と草加市(ほとんどが北足立郡)が該当する。高度経済成長期以降、東京との近接性から東武伊勢崎線沿線を中心に宅地化が進行し、越谷市や草加市で人口が増加した。B.LEAGUE所属の越谷アルファーズのホームタウンであり、市の中心的な位置づけにある越谷レイクタウンの造成に力を入れた越谷市(中核市)が地域でも最も人口が多く、草加市、春日部市と続く。
西部地域
所沢市
飯能市
狭山市
入間市
日高市
おおむね入間郡の南部に属していた地域が該当する。三富新田などの広がる武蔵野台地から西に行くにつれ台地―丘陵と遷移し奥武蔵と呼ばれる。関東旧来の生活風俗が色濃く残る地域でもある。県内よりも多摩地域と繋がりが深く、西武池袋線・西武新宿線を中心とする都市軸が形成されている。プロ野球パ・リーグ所属の埼玉西武ライオンズの本拠地のある所沢のほか、狭山・入間は狭山茶の産地として知られる。柳瀬川流域には現在も武蔵野の原風景を残している地区があり、宮崎駿監督のアニメーション映画「となりのトトロ」ではその舞台となった(所沢市松郷周辺など)。また、2019年には世界初進出のムーミンに関するテーマパーク「メッツァ」が飯能市に開業した[32]。
川越比企地域
川越市
坂戸市
鶴ヶ島市
毛呂山町
越生町
入間郡北部と比企郡、およびこの2郡に属していた地域。小江戸と呼ばれる川越藩の城下町として発展した川越市(中核市)を中心として東武東上線や関越自動車道が延びる。北側の比企地域の中心となるのは東松山市で、比企丘陵・岩殿丘陵・吉見丘陵・嵐山渓谷など外秩父の自然美が広がり、埼玉県こども動物自然公園や国営武蔵丘陵森林公園がある。