埼玉県
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特に鳩山町岩殿丘陵に囲まれた盆地状の地形であることから関東平野部でも冷え込みの激しい地点となり、1月の平均最低気温は-4.0℃であり[22]、21世紀に入っても-10℃以下を観測している[23]。一方で夏の暑さも厳しく、全国一の日最高気温を記録することもある。2020年8月11日に40.2℃を観測した[23]。この地域は南岸低気圧による大雪となることもしばしばで、全体的には県南部や東部と比較し、東京の多摩地域の気候と類似性が見られる。気象庁の統計によると所沢のアメダス地点は気温の日較差や年較差がほかの地点よりもやや小さいが、これは観測露場が狭山湖畔に設置されているという局所的な影響が大きいからである。そのため、夏の最高気温は約1℃低く、冬の最低気温は約2℃高く観測されている。
久喜気象庁久喜熊谷気象庁熊谷秩父気象庁秩父鳩山気象庁鳩山さいたま気象庁さいたま所沢気象庁所沢

埼玉県内各地の平年値(統計期間:1991年 - 2020年、出典:気象庁・気象統計情報)平年値
(月単位)秩父北部西部東部・南部
秩父寄居熊谷鳩山所沢久喜越谷さいたま
平均
気温
()最暖月25.5
(8月)26.0
(8月)27.1
(8月)26.3
(8月)26.2
(8月)26.7
(8月)27.1
(8月)27.0
(8月)
最寒月1.8
(1月)3.1
(1月)4.3
(1月)2.6
(1月)3.7
(1月)3.6
(1月)4.2
(1月)3.9
(1月)
降水量
(mm)最多月236.7
(9月)210.3
(9月)198.2
(9月)218.5
(9月)233.2
(9月)199.2
(9月)203.4
(10月)202.8
(9月)
最少月30.7
(12月)28.3
(12月)30.9
(12月)35.2
(2月)47.0
(2月)38.6
(2月)47.5
(2月)39.6
(2月)

地域

埼玉県には、40の市、22の、1つのがある。市の数40は日本の都道府県で最多、市町村数63は北海道、長野県に次いで日本国内第3位である。なお、町はいずれも「まち」、村は「むら」と読む。
郡・旧郡による区分埼玉県 地域区分図(郡・旧郡による区分)

埼玉県には1896年以来、以下の9つのがおかれている。郡に含まれる地域は、市制施行や市町村合併に伴い次第に縮小しているが、現在属する郡、および過去に属していた郡による地域区分が、「○○地方」「○○地区」「○○郡市」といった名称で、教育行政などの分野で用いられることがある。(例:埼玉県内公共図書館等横断検索 [24]

県東部の埼玉郡(特に南埼玉郡)と北葛飾郡については、埼葛といった名称で、区分され用いられることもある。(例:埼葛広域農道さいかつ農業協同組合埼葛斎場組合など)

北足立郡

入間郡

比企郡

秩父郡

児玉郡

大里郡大里地域

北埼玉郡

南埼玉郡

北葛飾郡

10地域区分埼玉県 地域区分図(10地域区分)

県の5か年計画で用いられているほか[25]、2010年4月より、この10地域区分に基づく二次保健医療圏の再編が行われ、名称もプランに合わせる形で変更となった[26]。2008年4月、上記の「地域創造センター」と「産業労働センター」とを再編する形で、政令指定都市であるさいたま市1市でなるさいたま地域を除く9地域それぞれに、「地域振興センター」が設置された[27]。また、県の5か年計画では、都心からのおおむねの距離に基づいて県南、県南・圏央道・県北の3つのゾーンに大きく区分している[25]

地域区分構成自治体
3ゾーン10地域
県南ゾーン南部川口市・蕨市・戸田市
南西部朝霞市・志木市・和光市・新座市・富士見市・ふじみ野市・三芳町
東部春日部市・草加市・越谷市・八潮市・三郷市・吉川市・松伏町
さいたまさいたま市
圏央道ゾーン県央鴻巣市・上尾市・桶川市・北本市・伊奈町
川越比企川越市・東松山市・坂戸市・鶴ヶ島市・毛呂山町・越生町・滑川町・嵐山町・小川町・川島町・吉見町・鳩山町・ときがわ町・東秩父村
西部所沢市・飯能市・狭山市・入間市・日高市
利根行田市・加須市・羽生市・久喜市・蓮田市・幸手市・白岡市・宮代町・杉戸町
県北ゾーン北部熊谷市・本庄市・深谷市・美里町・神川町・上里町・寄居町
秩父秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町

5地域区分

県の一部サイトなどでみられる区分である[28][29]

地域区分構成自治体
東部春日部市・加須市・行田市・久喜市・越谷市・幸手市・白岡市・杉戸町・草加市・蓮田市・羽生市・松伏町・三郷市・宮代町・八潮市・吉川市
中央上尾市・伊奈町・桶川市・川口市・北本市・鴻巣市・さいたま市・戸田市・蕨市
北部上里町・神川町・寄居町・深谷市・熊谷市・本庄市・美里町
西部朝霞市・入間市・小川町・越生町・川越市・川島町・坂戸市・狭山市・志木市・鶴ヶ島市・ときがわ町・所沢市・滑川町・新座市・鳩山町・飯能市・東秩父村・東松山市・日高市・ふじみ野市・富士見市・三芳町・毛呂山町・吉見町・嵐山町・和光市
秩父秩父市・小鹿野町・長瀞町・皆野町・横瀬町

気象庁による区分

気象庁では、県内を以下の通り区分して、気象情報を発表している[30]

南部

南中部(さいたま市・川越市を中心としてその南北に接する市町を纏めたもの、北端は北本市と川島町、南端は東京都との境)

南東部(さいたま市よりも東側にある市町と蓮田市・白岡市・宮代町・杉戸町・幸手市)

南西部(川越市よりも西側にあって秩父地方に属さない市町)


北部

北東部(行田市、羽生市、加須市、久喜市、鴻巣市)

北西部(大里・比企・児玉郡の地域に東秩父村を加え、川島町を除いたもの)


秩父地方(東秩父村を除く)

市町村一覧

太字は地域振興センター所在市町村である。なお、さいたま市は政令指定都市であるため、太字の行政区が市役所所在地である。

地域市区町村説明
さいたま地域

さいたま市
埼玉県の県庁所在地にして、県内・内陸県唯一の政令指定都市でもある。2001年5月1日浦和市大宮市与野市の3市の合併により新設され、2003年4月1日に政令指定都市に移行する。2005年4月1日には岩槻市を編入して現在の市域となった。

もともと県庁所在地であった旧浦和市(現浦和区南区緑区桜区)時代から県政の中枢地として機能している。人口においても旧浦和市、現さいたま市ともに県内1位。また、鉄道の町として栄えた旧大宮市(現大宮区西区北区見沼区)は商業都市として賑わっている。京浜東北線沿いの浦和区、南区、中央区を中心に高い人口密度の市街地が連なり(2020年国勢調査)[31]、夜間人口密度は浦和区、南区、中央区の順に、日中人口密度は浦和区、大宮区、中央区の順で高くなっている(2015年国勢調査)。江戸時代以降、浦和以北では、大宮台地(浦和大宮支台)上に中山道が通りここに浦和宿と大宮宿が成立、この宿場がそれぞれ旧浦和市と旧大宮市の中心部分を形成し両者をJR東北本線が南北に貫いている。西には荒川が、東には元荒川が流れる。またJリーグクラブである浦和レッズ大宮アルディージャの本拠地があり、特に旧浦和市はサッカーの街としても著名である。


西区

北区

大宮区

見沼区

中央区

桜区

浦和区

南区

緑区

岩槻区

南部地域

川口市

蕨市

戸田市
北足立郡の南部に属していた地域が該当する。中心となる川口市(中核市)は超高層マンションが林立し、政令指定都市以外では船橋市に次ぐ国内2番目の人口を有している。


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