城端線
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^ 金沢総合車両所
富山支所高岡運転派出



旅客列車

定期列車は普通列車のみで、1時間あたり1 - 2本程度の運転である。定期列車は全て高岡駅 - 城端駅間を運行する[11]。かつては砺波発高岡行きが存在したが、2021年3月13日のダイヤ改正で廃止された[12]。朝ラッシュ時は、平日は上り2本(土休日は上り1本)があいの風とやま鉄道線富山駅まで直通運転している。以前は早朝の1往復は休日運休であったが、大学入試センター試験2日目は臨時列車として運転されていた。2015年3月14日に全列車が毎日運転に統一されたが、2021年3月13日のダイヤ改正で土休日運休となっている。

車両は、金沢総合車両所富山支所[注釈 2]所属のキハ40形・キハ47形気動車が運用されている[注釈 3][13]ワンマン運転の1 - 4両編成で運転されており、イベント時を除き車掌は乗務しない。2004年3月27日からは漫画『忍者ハットリくん』のキャラクターが描かれた「忍者ハットリくん列車」にて運行されることがあり、2012年10月14日からは氷見線・城端線沿線の4市町のキャラクターをデザインした列車として高岡市の「あみたん列車」、11月5日からは砺波市の「チューリップ列車」、12月10日から南砺市の「NANTO君列車」、氷見市の「キット君列車」が運行されており、運行車両は当日に高岡駅の改札前のディスプレイ画面で確認できる。

2015年10月10日より観光列車として、臨時快速「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称:べるもんた)が運行されている[14]。当初は、毎週土曜日に新高岡駅・高岡駅 - 氷見線氷見駅間で、毎週日曜日に高岡駅 - 城端駅間で運行[15]していたが、2017年3月4日以降は毎週土曜日が高岡駅 - 城端駅間、毎週日曜日が新高岡駅・高岡駅 - 氷見線氷見駅間の運行となり[16]、2021年7月4日からは日曜日の新高岡発氷見行き2本のうち1本が砺波発氷見行きとなっている[17]

「ベル・モンターニュ・エ・メール」(2023年6月17日)

城端線を走る旧塗装の「忍者ハットリくん列車」(2009年8月12日)

「あみたん列車」(2016年5月29日)

「忍者ハットリくん列車」の新塗装(画像右側、2024年3月2日)

客用ドアの開閉は年間を通じて押しボタンによる半自動ドア扱いとなっている。

2010年度までは月に一度、水曜日に昼間時間帯の列車が運休となる月があった。振替輸送バス代行を含む)も実施されなかった。

2001年3月2日までは上下線ともに快速列車も設定されていたが、同年3月3日のダイヤ改正で回送としての側面が強かった下り始発1本をのぞいて廃止され(ただし休日運休に変更)、2002年3月23日のダイヤ改正によって全廃された。2000年2月時点の停車駅は次のとおりであった[18]

高岡駅 - 二塚駅 - 戸出駅 - (油田駅) - 砺波駅 - (高儀駅) - 福野駅 - 福光駅 - 城端駅

( )は下り始発列車のみ通過

毎年4月下旬から5月上旬にとなみチューリップフェアのための臨時列車「チューリップ号」が運転されていた。近年運行実績はなかったが、北陸新幹線が開業した2015年に5月3日から5日にかけて久々に運転されることになった[19]。この列車は全線通して往復する年と高岡駅 - 砺波駅間のみの区間運転となる年があり、運転本数も年によって異なっていた。またこの臨時列車は快速列車で、2000年の停車駅は早朝の下り始発列車に準じていた[18]。2015年の運転では途中、新高岡駅、砺波駅のみに停車する[19]。このほかにも城端むぎや祭にあわせて臨時列車「むぎや号」が1往復運転されることがあった。
貨物列車

高岡駅 - 二塚駅間では貨物列車も運行されていた。1日2往復、コンテナ車で編成された高速貨物列車日本貨物鉄道(JR貨物)東新潟機関区DE10形ディーゼル機関車牽引で運行されており、2013年3月16日ダイヤ改正からは富山貨物駅 - 二塚駅間の直通運転に変更されている。乗務は全区間JR貨物富山機関区で、かつては高岡駅 - 二塚駅間をJR西日本高岡運転派出の運転士が乗務していたため、2014年5月までは高岡駅の城端線ホームで、JR貨物とJR西日本の運転士が交代する光景をみることができた。なお日曜は全区間で貨物列車が運休していた。

2015年のダイヤ改正以降も、城端線の貨物列車の運行は継続していたが、列車番号は臨時列車に割り当てられる9000番台に変更されており[20]、鉄道貨物協会『貨物時刻表』には運行時刻が掲載されなくなった。2015年9月30日限りで二塚駅から分岐する中越パルプ工業生産本部二塚製造部の専用線および二塚駅発着の貨物列車が休止され、中越パルプ工業からの出荷貨物は高岡貨物駅までのトラック輸送に切り替えられた[21][22]。専用線自体はその後も残されたが、途中にある道路を通過する場所に車が一時停車せずに済むよう設置された信号機は撤去され、道路の端の部分に逆U字型のガードレールが設置され、物理的に列車が通過できないようになっている。

なお、高岡駅 - 二塚駅間のJR貨物の第二種鉄道事業免許は2017年4月1日付で廃止された[23]

城端線の貨物列車(2008年8月31日)

歴史

中越鉄道により富山県初の鉄道として1897年に開業した。官営鉄道北陸線はまだ開業しておらず、高岡駅の位置が未定だったため、仮駅として黒田仮停車場を設け起点とした。国有化後は中越線を名乗ったが、のちに城端線となった。

1897年明治30年)

5月4日:中越鉄道 黒田仮停車場 - 福野駅間(10M55C≒17.2km)が開業。黒田仮停車場・戸出駅・出町駅・福野駅が開業。

8月18日:福野駅 - 福光駅間(3M25C≒5.33km)が延伸開業。福光駅が開業。

10月31日:福光駅 - 城端駅間(3M10C≒5.03km)が延伸開業。城端駅が開業。


1898年(明治31年)1月2日:高岡駅 - 黒田仮停車場間(1M30C≒2.21km)が延伸開業し、高岡駅 - 城端駅間が全通。高岡駅開業・黒田仮停車場が廃止。

1899年(明治32年)

2月28日:全線改マイル(+7C≒0.14km)。

4月3日:二塚駅(初代)が開業。

5月30日:高儀駅開業。全線改マイル(-9C≒0.18km)。


1900年(明治33年)

12月12日:全線改マイル(+3C≒0.06km)。

12月29日伏木駅 - 高岡駅間が延伸開業。油田駅が開業。


1902年(明治35年)

5月15日:二塚駅(初代)が廃止。

11月12日:マイル・チェーン表記からマイル表記のみに簡略化(高岡駅 - 城端駅間 18M41C→18.5M)。


1914年大正3年)2月20日:二塚停留場が開業。

1920年(大正9年)9月1日:中越鉄道全線が国有化され、伏木駅 - 高岡駅 - 城端駅間が中越線となる[24]。二塚停留場が二塚駅(2代目)になる。

1930年昭和5年)4月1日:マイル表記からメートル表記に変更(伏木駅 - 城端駅間 18.5M→29.9km)


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