坂本真綾
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2011年には、オリジナルアルバム『You can't catch me』が自身初、また声優単独としては史上2人目となるオリコンチャート首位を記録する。2月には37日間のヨーロッパ一人旅を書いた初の長編エッセイ『from everywhere.』を出版。8月には、公式サイトにて鈴村健一との結婚を報告した[14][注 1]

2021年10月6日、健康上の理由で2022年1月に予定されていたミュージカル『リトルプリンス』を休演することを発表[15]12月27日、公式サイトにて第1子妊娠を発表[16][17]2022年4月22日、第1子出産を報告した[18]
人物

声優としての活動は、海外作品の日本語吹き替え、ゲームやアニメ作品における声あてを中心に行っている。

洋画作品における日本語吹き替えは、子役時代から現在に至るまで数々の作品で担当しており、このキャリアは同世代の声優の中でも群を抜く。ナタリー・ポートマンの吹き替えを専属で担当しており、その他にもジェシカ・アルバリア・ミシェルなども担当している[19]

活動の中において、特に『桜蘭高校ホスト部』は声優業が楽しいと感じるきっかけになった作品だと語っている[20]。また、原作の最終回にあわせて作られたドラマCD内のスペシャル座談会では「ハルヒを演じる機会がもう二度となくても、ずっと忘れられない役になったと思います。本当にこの作品が好きですごく思い入れが大きいので、終わると思うと寂しいです」とコメント中に涙した[21]

黒執事』における演技に関しては、他の作品と比べれば比較的低めの声で演じていた。この役作りに関しては、作者の枢やなに「気だるい感じで」という演技を求められた[22]。なお、本人はこの事に関して、少年声は自然に出るものではなく、原作を読んでイメージをとったつもりでもコントロールできないところも多かったと語っている[23]

また、プラネタリウム番組のナレーションを行うほか、2010年以降は朗読劇への出演やUstreamにおける朗読番組のストーリーテラーを務めるなど、ナレーターとしての活動も盛んに行っている。

上述の『桜蘭高校ホスト部』や『黒執事』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』や『PSYCHO-PASS サイコパス』、『NARUTO』や『ファイナルファンタジーVII』など、夫の鈴村と夫婦共演を果たしている作品も多い。
音楽活動

歌手としての活動は実質子役時代より行っており、当時は主にCMソングを歌唱していた[6]。本格的な歌手活動は、1996年にテレビアニメ『天空のエスカフローネ』へ出演したことがきっかけで始めており、同作のオープニングテーマソングである「約束はいらない」(岩里祐穂作詞、菅野よう子作曲)をシングルとして発売し[2]、同年4月にビクターエンタテインメントよりデビューした。以降、声優・ラジオパーソナリティ・女優業と並行しながら活動を続け、現在において、シングル24枚、オリジナルアルバム8枚、コンセプトアルバム3枚、コレクションアルバム3枚、ベストアルバム1枚、ライブDVD4枚を発表している。アニメのサウンドトラックにおける楽曲収録も多く、自身が声優として関わっていない作品の楽曲を担当することもある。作品および楽曲は、デビューから2003年まで菅野よう子がプロデュースを行っていたが、2005年以降は坂本自身が田村充義と共同で、2013年以降は坂本がセルフプロデュースを行っている。

オリコンチャートによる週間ランキングにおいては、2003年4月発表のシングル「tune the rainbow」が最高位9位を記録し、自身初の同チャートトップ10入りを記録したことを機にランクイン記録の上昇が見られる。中でも2008年4月発表の、テレビアニメマクロスF』オープニングテーマソングに起用されたシングル「トライアングラー」は、同チャート最高位3位を記録し、自身最大の売り上げとなった他、第13回アニメーション神戸賞では主題歌賞を受賞する高い評価を得た。アニメ自体にも物語中盤から声優として出演し、挿入歌の作詞を手掛けるなど、主題歌以外にも様々な形で関わった。また、2011年1月発表の7枚目のオリジナルアルバム『You can't catch me』では、過去の全作品を通じて自身初の首位を獲得した[2]。声優単独によるオリコン週間アルバムチャート1位獲得は、2010年に水樹奈々が記録して以来史上2人目となる。

ライブやコンサートは、2007年頃まではファンクラブ『IDS!』の会員限定イベントやラジオ番組の公開収録ライブなどとして小規模に開催する程度であった。しかし、2009年に『坂本真綾 LIVE TOUR 2009「かぜよみ」』で自身初のホールツアーを開催して以降は、自身の30歳の誕生日となる2010年3月31日に声優の単独公演としては5人目となる日本武道館コンサートを開催、2012年の『坂本真綾 LIVE TOUR 2012「ミツバチ」』では12会場14公演のツアーを行うなど、精力的に活動している。

ライブコンサートでは楽曲提供で縁のあった菅野よう子河野伸北川勝利といったアーティストがバンマスを務めている。2018年、大阪国際会議場で行われた『坂本真綾LIVE TOUR 2018“ALL CLEAR”』では河野伸(Key)、佐野康夫(Dr)、大神田智彦(B)、今堀恒雄(G)、石成正人(G)、稲泉りん(Cho)、高橋あず美(Cho)が演奏を担当した。

楽曲の歌詞は、自らで作詞を行うほか、主に日本語詞は岩里祐穂一倉宏、英語詞はTim Jensenやtroyなどから提供を受けている。2005年以降は、鈴木祥子をはじめとしたシンガーソングライター作詞家から提供された歌詞を歌うことも多い。また前述の通り、2008年にテレビアニメ『マクロスF』において挿入歌の作詞を行ったのを機に、作詞家としても数度歌詞提供を行っている。

2008年を最後にアニメ作品ではキャラクター名義の曲(キャラクターソング)を一切歌っておらず、『物語シリーズ』や『黒執事』など、坂本が声を担当した作品においてキャラクターソングが発表される際には坂本の演じた役のみ曲がないことが多い。

2019年3月1日には、「プラチナ」が平成アニソン大賞声優ソング賞(1989年 - 1999年)に選出された[24]
エピソード

1997年にラジオドラマおよびテレビアニメ『CLAMP学園探偵団』のテーマソングを担当して以来、CLAMP原作の多数の作品において登場キャラクターの声を演じたり主題歌を担当するなどしている。

親交のある人物として、俳優山崎樹範を挙げている。1999年にテレビアニメ『メダロット』で共演し、2001年に舞台『BANGARE』で再び共演したことをきっかけに親交がある[25]

オアシスのファンである。2005年5月24日にはジョージ・ウィリアムズをゲストに招き、ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース(先行発売の前日)などの特集をあげた。

先述通り舞台女優としても活動しており、『レ・ミゼラブル』においてはエポニーヌ役を2003年から2009年まで務めた。

2012年には、ジョン・ケアード演出のミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ ? 足ながおじさんより?』のヒロインである、ジルーシャ・アボット役を演じた。ジルーシャ役の演技に対して第38回菊田一夫演劇賞・演劇賞を受賞した[26][27]
出演

太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
1996年


天空のエスカフローネ(神崎ひとみ[28]

水色時代(久我山夏実)

1998年


異次元の世界エルハザード(クァウール・タウラス)

カウボーイビバップ(ステラ・ボナーロ)

Night Walker -真夜中の探偵-(山崎理保)


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