地球
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表面に、空気中に酸素を大量に蓄え、人類を含む多種多様な生命体が生存することを特徴とする惑星である[6]
概要

地球とは人類が住んでいる天体、つまり人類の足元にある天体のことである。「」という字・概念と「球」という字・概念でそれを表現している。英語(Earth)やラテン語 (Tellus, Terra)など他の言語でも多くは「大地」を表す語が当てられている。日本語において、この星を呼ぶ名である「地球」という単語は、中国語由来である。中国語の「地球」は明朝の西学東漸(中国語版)期に初めて見られ、イタリア人宣教師マテオ・リッチ(1552年 - 1610年)の『坤輿万国全図』がこの単語が使用された最初期の資料である[7][8]清朝後期に西洋の近代科学が中国に入ってくると、大地球体説が中国の人々によって次第に受け入れられるようになり、「地球」(または地毬)という単語が広く使われるようになった[9][10][11]。当時の新聞申報の創刊号には「地球説」に関する文章が掲載されている[12]。日本では、江戸時代頃にこの漢語が輸入され、1700年代頃の西洋紀聞和漢三才図会に、使用例がある。幕末から明治期には、庶民も使うほどまでに定着した[13][14][15]

地球は太陽系の惑星の一つである[5]。その形は、ほぼ回転楕円体で、赤道半径は6378kmほどで、極半径は6357km[5]。(より精度の高い数字については後述の「物理的性質」の項を参照のこと)その運動に着目すると、365日強で太陽の周囲を一周し、24時間で1回 自転しており[5]、太陽からの平均距離は1億4960万km[1]

その内部は大まかに地殻マントル、核の3部分から成っている。地球全体の平均密度は1cm3当たり5.51gである[1]。表面は大気に覆われている[5]

放射性元素による隕石年代測定[16]アポロ計画によって持ち帰られたの岩石分析から[17]、地球は誕生してから約46億年経過していると推定される[18]

太陽系の年齢もまた隕石の年代測定に依拠するので、地球は太陽系の誕生とほぼ同時に形成されたとしてよい。10個程度の火星サイズの原始惑星の衝突合体によって形成されたと考えられている[19]

太陽系内の惑星としては、太陽から2天文単位内の位置に存在し、岩石質外層とを主成分とする中心核を持つ「地球型惑星」に分類され[20]、太陽系の地球型惑星の中で大きさ、質量、密度ともに最大のものである。水平線を超えて海面に隠れる

組成は地表面からの深さによって異なる。地殻に存在する元素は、酸素(質量比49.5%)とケイ素(同25.8%)が主体で、以下アルミニウムカルシウムナトリウムカリウムマグネシウムなどの金属元素が含まれる。この元素別質量百分率はクラーク数として纏められている[21]。ほとんどはケイ酸塩など金属酸化物の形で存在する[21]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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