地球は太陽系の惑星の一つである[5]。その形は、ほぼ回転楕円体で、赤道の半径は6378kmほどで、極半径は6357km[5]。(より精度の高い数字については後述の「物理的性質」の項を参照のこと)その運動に着目すると、365日強で太陽の周囲を一周し、24時間で1回 自転しており[5]、太陽からの平均距離は1億4960万km[1]。
その内部は大まかに地殻、マントル、核の3部分から成っている。地球全体の平均密度は1cm3当たり5.51gである[1]。表面は大気に覆われている[5]。
放射性元素による隕石の年代測定と[16]、アポロ計画によって持ち帰られた月の岩石分析から[17]、地球は誕生してから約46億年経過していると推定される[18]。
太陽系の年齢もまた隕石の年代測定に依拠するので、地球は太陽系の誕生とほぼ同時に形成されたとしてよい。10個程度の火星サイズの原始惑星の衝突合体によって形成されたと考えられている[19]。
太陽系内の惑星としては、太陽から2天文単位内の位置に存在し、岩石質外層と鉄を主成分とする中心核を持つ「地球型惑星」に分類され[20]、太陽系の地球型惑星の中で大きさ、質量、密度ともに最大のものである。水平線を超えて海面に隠れる船
組成は地表面からの深さによって異なる。地殻に存在する元素は、酸素(質量比49.5%)とケイ素(同25.8%)が主体で、以下アルミニウム・鉄・カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどの金属元素が含まれる。この元素別質量百分率はクラーク数として纏められている[21]。ほとんどはケイ酸塩など金属酸化物の形で存在する[21]。
対照的に、中心部分は鉄やニッケルが主体である。地表面の71.1%は液体の水(海)で被われており[22]、地表から上空約100kmまでの範囲には窒素・酸素を主成分とする大気がある。大気の組成は高度によって変化する。
地球はほぼ球形であるため、海抜0mの地表面に立った人が一度に見渡せる範囲は水平線が生じる半径3km?5kmの円の内側に限られる。分かりやすい事例として、遠方に向かって航行する船,長い直線形の橋,水面に立つ送電用鉄塔の列は、水平線に近づくと下方に沈み込み、海面に隠れてしまうことが挙げられる。また、電離層や通信衛星や中継回線を用いない無線通信にも、水平線までの見通し距離内でしか通信出来ないと言う制約が生じる。さらに、緯度が変わると夜間に見える天体に違いが発生する。地球が球体である証拠は生身の人間には実感しにくいため、かつては地球平面説が信じられたこともあった。 円に近い楕円形の軌道を描いて太陽の周りを1.0000太陽年に1回公転し、また0.9973平均太陽日[1]に1回自転している。天の北極から見て、自転・公転ともに反時計回りである。 この楕円の形は10万年ほどの周期で変化することが天文学者の研究でわかっている[23]。楕円の軌道離心率は0.0167[1]である。
動き
公転