地球_(ドラゴンボール)
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ゼニーの価値は、現実における日本円とほぼ等価値[16]。『銀河パトロール ジャコ』では、1000億ゼニー=1500億円となっている。エネルギー燃料としては、エアカーの燃料であるプラニウム、自動車の燃料であるガソリンや軽油、宇宙船の燃料であるリキニウムがある。カプセルコーポレーションホイポイカプセルが世界中に普及しており、反重力エンジンを積んだエアカーや反重力飛行機など先進の技術が生活に深く入り込んでいる。なお、乗り物は反重力エンジンを積んだエアカー以外にも車輪で動く自動車、オートバイや反重力飛行機以外のプロペラ機などの飛行機から船なども現役で存在しており、中には実在するメーカーの自動車やオートバイも存在する。その反面、軍需産業の肥大化も問題になっており、レッドリボン軍のように、ホイポイカプセルによる兵器の大量輸送や、遺伝子操作による人造人間の開発などの技術を悪用した犯罪も多い。宇宙へ進出する技術が遅れているため他の星との交流はほとんど無く、一般人の多くは異星人の存在を知らない。さらに、魔法魔術といった超自然の力も一部で認められている。『銀河パトロール ジャコ』では、カプセルコーポレーションのブリーフ博士が銀河パトロールから重力コントロール装置の技術を譲ってもらったことが明かされている。また、地球に存在する非常に高価な貴金属「空金(スカイゴールド)」は他の星では「ブルーオーラム」と呼ばれ、様々な機械の動力源として使われている。

都市圏地方経済格差が非常に大きく、大都市では重化学工業に基盤を置いた都市開発がなされており、高層ビルが建ち並び交通機関公共設備が発達している大都市がある一方で、地方においては、田園耕作や放牧酪農など、昔ながらの農業生活が営まれており、ナムの村のように水道すらなく日常の生活用水に事欠き飢饉に苦しんでいる地域もある。教育設備の格差もあり、設備の良い大きな学校[注 5]がある一方で、悟空の家がある地区のように学校すら存在しない教育福祉施設の立ち遅れているところもある。ただし、通信教育は発達しており、受講していれば児童に通学の義務は無い。また、病院が存在しない地方も多い。
政治

地球全土は、ひとつの連邦国家として統治されている。『ドラゴンボール』における地球は、全世界にある43の小国が集まり地球国とも言えるひとつの国家[17]となっており、国同士の対立戦争が起こりにくい環境になっている。これは異星人や魔界生物などといった地球外生命体の侵略に対抗するためといった防衛問題が各国の共通意識としてあり、国という枠組みを越えて地球国という旗の下統一される必要性があったからという説がある[17]。また行政活動上の都合もあり、全世界は東西南北4つのエリアに区分けされている[注 6]

連邦国家における中央集権体制によって全権を握っているのが、キングキャッスルに住む国王である。原作第一話でブルマが「ずっと昔」と語っていた100年前[18]にドラゴンボールを集めた人物は王様になった。国王が選挙によって選ばれるのか、世襲制であるかは不明。王が実権を掌握する君主制だが、政策はおおむね民主的であり、行政は各地方の自治体に任せている。地方行政からすれば国王への関心は薄い。産業、文化の違いが著しく、政治経済の機能は、西の都や中の都などの大都市に集中しており、地方までは行き届いていない[17]

中央の目が地方に届いていない分、世界的に治安は必ずしも良いとは言えず、都市圏から離れた場所にはピラフ大王やレッドリボン軍などの犯罪集団が頻繁に出没している。政府にも、国王が統帥権を持つ国の軍隊である王立防衛軍がある。主にキングキャッスルのある中の都を防衛する役割を担い近代兵器で武装した大規模な軍隊だが、ピッコロ大魔王セルから瞬時にして壊滅させられるなど戦力的には弱い。
種族

地球上には大きく分けて3種類の人間が住んでいる。3種類の人間は一部を除き、いずれも能力的にたいした差は無い。また地球上に住む者の中には、他の星や他の世界出身の者も一部存在している。寿命については、作中天寿を全うした地球人が描かれたことはなかったが、数百年を生きた人間が何人か登場している。
人間型地球人
地球において最も一般的で数が多い。特別な力を持たない者がほとんどだが、一部には戦闘に長けている者や超天才的な頭脳を持つ者、不思議な能力を発揮できる者など、秀でた能力を持っている者も存在している。
動物型地球人
見た目は
動物だが、手足を使い、喜怒哀楽といった感情を持ち、言葉を話し、武器を扱ったりできたりと、人間同様の行動をする。主な例としては、ウーロン、プーアル、シュウ、兎人参化、国王がこれにあたる[19]。変身能力や、触った者を人参に変える能力などといった特殊能力を持つ者も存在する。鳥山明は「動物のキャラクターが多い理由は楽をするため」[20]、「動物好きということもあるが、基本的には人間より安易にバリエーションが増やせるから」[21]と発言している。ただしサイヤ人編以降は、動物型地球人の出番が減る。『ドラゴンボール大全集』7巻の説明では、動物型地球人は種類の違う者同士の子孫はできにくいため、徐々に個体数が減少しているものと考えられるとある[22]。ゲーム『ドラゴンボールZ カカロット』では、ブルマが10歳くらいの頃に「マジカル製薬」が開発した薬「アニマリン」使って獣人になるブームがあった設定[23][注 7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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