地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
Godzilla vs. Gigan[出典 1]
Godzilla On Monster Island[9]
監督
福田純(本編)
中野昭慶(特撮)
脚本関沢新一
製作田中友幸
出演者
石川博
菱見百合子
梅田智子
西沢利明
高島稔
藤田漸
村井国夫
清水元
音楽伊福部昭
主題歌石川進
「ゴジラマーチ」
「ゆけ!ゆけ!ゴジラ」
撮影
長谷川清(本編)
富岡素敬(特撮)
編集田村嘉男
制作会社東宝映像(製作協力)[出典 2]
製作会社東宝[出典 2]
配給東宝[出典 3]
公開 1972年3月12日[出典 4]
上映時間89分[出典 5][注釈 1]
製作国 日本
言語日本語
配給収入3億9千万円[27]
前作ゴジラ対ヘドラ
次作ゴジラ対メガロ
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『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(ちきゅうこうげきめいれい ゴジラたいガイガン)は、「東宝チャンピオンまつり」の一編として東宝が製作し、1972年(昭和47年)3月12日に公開した日本映画で[11][17]、「ゴジラシリーズ」の第12作である[出典 6]。カラー、シネマスコープ[出典 7]。略称は『ガイガン[31]』『対ガイガン[32]』。
観客動員数は178万人[出典 8]。 本作品は第二次怪獣ブームの真っ只中に製作され、「ゴジラが他怪獣と闘い、怪獣チャンピオンを競う」というチャンピオンまつり路線を確定させた[33][28]。本作品でのゴジラは悪の怪獣から地球を守る正義の怪獣という扱いとなっており[出典 9][注釈 2]、劇中には大映の「ガメラシリーズ」のようにヒーロー性を強調したゴジラのテーマソングも挿入されている。ゴジラが侵略者の送り込む怪獣と戦うというフォーマットは、以後『メカゴジラの逆襲』まで踏襲された[42]。ゴジラとアンギラスがアニメ処理による漫画の吹き出しで会話するシーンも存在し[出典 10]、公開当時から賛否両論となった[5][28][注釈 3]。ドラマ面では、ウーマン・リブ、内ゲバ、ヒッピー、教育ママ、怪獣ブームなど、同時代を象徴する風俗も多々盛り込まれている[出典 11]。 公開時のキャッチコピーは、「宇宙のわるもの怪獣をやっつけろ! ゴジラがんばれ地球をまもれ!」[46]。 科学万能主義に対するアンチテーゼも盛り込まれており、M宇宙ハンター星雲人たちの断末魔の台詞に相対させた、主人公たちの「素朴の勝利」が強調されている。物語は、「科学が発達しすぎると平和は遠のいて行くかもしれない」という警句で締めくくられている。 アメリカではシネマ・シュアーズ社による配給で『GODZILLA ON MONSTER ISLAND』、その他の国では『GODZILLA vs GIGAN』のタイトルで公開された[7][47]。英語の吹き替えは東宝によるもので、香港にて録音された[47]。ゴジラとアンギラスの会話シーンは吹き出しではなく、声優によるアフレコで処理されている[出典 12]。アメリカ公開版ではゴジラとアンギラスの流血シーンはカットされている[47]。1988年にノーカット版が原題に沿った『GODZILLA vs GIGAN』のタイトルでニューワールドビデオから発売された[47]。 売れない漫画家の小高源吾は、マネージャー気取りのガールフレンドである友江トモ子が持ち込んできた、東京郊外で現在建設中の世界子供ランドのマスコットとなる怪獣デザインの仕事にありつく。世界子供ランドは、「絶対の平和」をうたう謎めいた非営利団体による運営のもと、中心にそびえる建設中の展望台「ゴジラタワー」の頭部に事務局が置かれていた。源吾はゴジラタワーを訪ねるが、妙な英語混じりの言葉を話す事務局長のクボタらは、世界子供ランドが完成した暁には「平和の敵」であるゴジラをはじめとする怪獣島の怪獣たちをすべて抹殺すると豪語する。
解説
ストーリー