原点は1964年(昭和39年)にアメリカ合衆国の玩具会社ハズブロが男児向けに発売したミリタリーアクションフィギュアシリーズ。当初は現実のアメリカ軍、ナチスドイツ軍などを再現した男児向け着せ替え人形で12インチサイズだったが、1982年度よりサイズを3.75インチとし、多彩なキャラクターの織り成す正義と悪の軍団抗争というスタイルに刷新された。
G.I.ジョーチームは米軍の特殊部隊であり、殆どのメンバーは米国出身である。ただし米国以外の国では、米国色や軍事色を薄めるため「世界中から集められた、強い肉体と勇気と正義の行動力を持ったエキスパートたち」という内容に変更され、国籍も世界各国に拡げられた[3]。日本では、米軍を表す白い星マークの代わりに鷲をモチーフにしたエンブレムが考案され国内向けに販売された玩具のパッケージやシールに用いられた。
日本では一部のエピソードが1986年7月24日から1987年3月27日まで放送された。僅か9ヶ月もの間に放送時間が二転三転し、スタート時の1986年7月から8月に木曜朝10時30分、その後1986年9月には土曜朝5時55分へと移動し、最終的には1986年10月 - 1987年3月の最終回までが金曜夕方5時30分に放送された。
本作には第1シリーズと第2シリーズがある。第1シリーズは実写シーンのオープニングから始まり、本編ストーリーの最後にG.I.ジョーのメンバーが子供たちへアドバイスを送るセクションがある。
日本での放送時にはややハードなストーリーを緩和するため、吹き替え版において日本版独自の翻訳や声優のアドリブによるコミカルな脚色がなされていた[4]。 時は、1980年代(日本語版は1990年代)。世界征服を企む悪の組織「コブラ」によって、世界の平和が脅かされようとしていた。それに対抗すべく、政府はアメリカ軍のエキスパートチーム「G.I.ジョー」を戦いの任に就かせた。こうして、正義のチーム「G.I.ジョー」と世界征服を企む悪の組織「コブラ」との戦争が始まった。 米国軍に所属する(日本語版では世界各地のエキスパートたちで構成された)エキスパートチーム。共通の号令は「Go!G.I.ジョー!!(Yo JOE!!)(劇場版の吹き替えでは「G.I.ジョー!!」)」。
ストーリー
登場人物
G.I.ジョー / G.I. JOE
1982年登場
ホーク / Hawk
声- 阪脩 / 英 - エド・ギルバート→スコット・マクニール(新シリーズ途中から)本名:クレイトン・M・アバーナシー出身地: コロラド州・デンバー認識番号:RA212754036階級: O-7(准将)(初登場時はO-6、大佐)軍種: アメリカ陸軍フラッグ准将の死後、G.I.ジョー総司令官となる。玩具上では82年度から発売されていたが、TVアニメでは86年度から登場。総司令官でありながら実戦では武器を手に取り出撃したり、戦闘機を駆って戦うなど前線で戦う有能な指揮官である。また、洗脳と遺伝子改造によって怪物・ベノムスマキシマスにされたことも。マーベル・コミック版では銃撃を受けて下半身不随となり、一時は復讐心に取り憑かれたこともある。また、後に女性政治家に恋をするもスキャンダルが発覚した末失恋するなど、トラブルやピンチも多い。
スカーレット / Scarlett
声 - 小山茉美 / 英 - BJ・ウォールドG.I.ジョーの情報錯乱員。本名:シェイナ・オハラ特技:情報収集、格闘技出身地: ジョージア州・アトランタ認識番号:RA242967434階級: E-5(三等軍曹)軍種: アメリカ陸軍父親と三人の兄たちが格闘技の教官をしていた影響で、彼女も9歳の時から格闘技を覚え、16歳の時には黒帯をとるまでに上達していた。その後、学校に通いながら、各種の格闘技道場の門を叩き、数々の格闘技を身に付け、父親から受け継いだ血と素質を見事に開花させた。そして彼女は自分の特技をより生かす道として、G.I.ジョーチームを選んだ。韓国空手のテコンドーの達人でもあり、武器なしでも外敵からいくらでも身を守ることができ、その技と度胸の良さを買われ、情報のスペシャリストになる。中東での作戦で爆風にさらされた際にスネークアイズに助けられて以降、お互いに惹かれあいながらも付かず離れずの関係が続いている。
スネークアイズ(TV日本語版はスネークアイ) / Snake Eyes
G.I.ジョーの秘密工作隊員。本名:不明特技:格闘技教官出身地: 不明認識番号:不明階級: E-8(二等曹長)(初登場時はE-5、三等軍曹)軍種: アメリカ陸軍
ブレイカー(TV日本語版はブリーカー) / Breaker