2015年には、1980年代の地上げにより古くからの宅地が虫食い状態になった東京都新宿区富久町の一角を都市再開発した「富久クロス」が完成し「地上げの爪痕からの再生例」として話題となった。
しかし2020年代に入っても、東京都心部などでは悪質な地上げ行為が行われているのが現状であり、2022年には東京都港区白金台で、老夫婦が所有していた集合住宅を夫の死後に妻から騙すようにして買い取った新オーナーが、元からの住民を強制退去させ更地にして転売するため、物件にゴミや生卵を撒き散らし壁にスプレーで落書きした上、エントランスに腐った生魚を吊るすなどして住民へのハラスメント行為を行った例が、SNSなどのインターネット上で拡散され物議を醸した[3]。 1980年代当時のテレビドラマや漫画・アニメ作品などでも、世相を反映して暴力団まがいの地上げ屋が描写されることが多かった。一例として、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』に登場するフリーザも当時の地上げ屋を基に考案されたキャラクターであり、作中でも「宇宙の地上げ屋」という設定で登場している。また、高橋陽一の漫画『翔の伝説』ではテニスクラブ同士による乗っ取りをめぐる攻防が出てくるが、これも当時の暴力団や地上げ屋の暗躍をモチーフとしたものである。 そのほか、地上げ屋を題材とした作品には以下のようなものがある。
地上げ屋に関する作品・人物
バブル (テレビドラマ)
ドン松五郎の大冒険 - 自然遊園を狙う地上げ屋父子と、犬のドン松五郎父子の戦いを描いた1987年公開の日本映画。
マルサの女2 - 地上げ屋を生業とする宗教団体と国税局査察部の戦いを描いた1988年公開の日本映画。
カールじいさんの空飛ぶ家 - 地上げに遭った家をテーマにした2009年公開のアニメ映画。
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主に: 地上げ屋を描いた作品 (2023年9月)
また作家の宮崎学は自ら「元地上げ屋」であることを公言しており、自著などでその経験についても書いている。一方で地上げに遭って闘った著名人もおり、女優の馬渕晴子は地上げ屋から被害を受けて不動産業者を相手取り裁判を起こして争った。
中国の地上げ屋絶対に地上げに応じない決意を掲げる家。写真は中国の重慶、重慶楊家坪商圈事件(中国語版)の事例。詳細は「ホールドアウト_(不動産)#ネイルハウス」を参照
資本主義経済で土地取引は民間不動産業者が主体となる日本とは異なり、共産主義国家の中華人民共和国では土地が全て国有と公有であることから、土地使用権の売買を財源とする地方政府が暴力団や警察も動員して死傷者も出す地上げ行為を行って人権問題となっている[4][5][6][7]。
強引に立ち退きを迫る地方政府に抵抗する住民が孤立化させられる「釘子戸」が、報道やインターネットで拡散され、世界的に注目された[8]。
脚注[脚注の使い方]^ ブリタニカ国際大百科事典『地上げ屋』 - コトバンク
^ a b c 篠原匡 (2008年3月6日). “ファンドバブルの裏に暴力団あり “スルガ流”ビジネスモデルが崩壊”. 日経ビジネスオンライン (日経BP). ⇒オリジナルの2016年11月11日時点におけるアーカイブ。