国際花と緑の博覧会
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ディズニーランドのデザインなどを手掛けたボブ・ロジャーズ (Bob Rogers (designer)) が演出を手掛けたアニメーション「フラワープラネット」も同時公開[7]

三和みどり館(みどり会)前方と足元のスクリーンに映像が映し出される「マジックカーペットシステム」で独特の浮遊感を体験。

ハートピア・空の筏パビリオン(三金会

キャンディキャッスル館(日本菓子加工食品振興協会)ヘンゼルとグレーテルの世界をモチーフにしたスタンプラリー。ゴールはケーキの城「キャンディキャッスル」。

フローラドーム(郵政省NTTKDD)大型全天周フルカラーの映像上映、映像の中に飛び込んだような迫力を体験。

ひかりファンタジー 電力館(電気事業連合会)ダークライド型パビリオン。坂本龍一の音楽に乗って光が飛び回る異空間を「ルミナー号」に乗って体験。クライマックは100万個の光源が作る大響会。

三菱未来館三菱グループ)360°全天周映像で、上下左右を映像に飲み込まれる不思議体験。

富士通パビリオン全天周3DフルカラーCG映像作品『ユニバース2-太陽の響(ひびき)- "Echos of the Sun"』を上映。映像は1分間に1億円以上かけられていた超大作。『ユニバース2』はのちに大阪・京橋OBP富士通関西システムラボラトリ横に仮設された専用劇場や千葉・幕張富士通ドームシアター(2002年9月末閉館)でも上映された。

いんなあとりっぷ館(霊友会)ダークライド型パビリオン。「メビウスライド」に乗って絵本の世界を体験。ライド自体が円形をしており、半円状に乗車部が二つ、背中合わせに作られており、一台のライドに二観客グループが搭乗する。また全ライドが円形に配置された状態で内周側展示、外周側展示を順に合計二周する珍しい構造になっていた。

生命の大樹・いのちの塔EXPO'90に因んで高さは90メートル。会員になると館内のコンピュータに写真やメッセージを永久保存することができた。会期中、出資者の財政難より一時期入館料の徴収が行われたが、これは博覧会協会の指導により中止された。

咲くやこの花館大阪市)全面ガラス張りの日本最大級を誇る大温室。

花の江戸東京館(東京都)江戸文化の紹介・実演など。

メインホール'90開幕式・閉幕式ほか主要イベントが、ここで開催された。会期終了後、保存して運用を続けることも検討された。

テアトル花座ミュージカルなどが上演された。

マジカルクロス(遊園地)27種類の遊戯施設が建ち並ぶアミューズメントゾーン。ヨーロッパのお祭り遊園を再現した「キルメスゾーン」とアメリカンスタイルな「パークゾーン」の2エリアで構成されていた。1985年に開催された「国際科学技術博覧会」の遊園地ゾーンをはるかに上回る規模で展開され、博覧会の見所の一つとなっていた。人気No.1の乗り物は、立ち乗りジェットコースターの風神雷神。「マジカルクロス」の運営は「阪急電鉄」「泉陽興業」「京阪電気鉄道」によって行われていた。

山のエリア

「国際庭園」が点在する異国色豊かなエリア。テーマ館「政府苑」や、いくつかの企業パビリオンも、このエリアに出展されていた。

政府苑(日本国政府
建設省農林水産省)世界最大の花ラフレシアの展示が話題となっていた。

国際陳列館様々なイベントを開催。4階にはヨーロッパ20都市が共同で出展したヨーロッパパビリオンがあり、各都市の文化などを紹介。

花と緑・日本画美術館(第一不動産グループ)日本画壇を代表する51人の新作(テーマは「花と緑」)を展示。

シャロン館 鳥の王国バードケージに放たれた達(約1,000羽)の王国を、ボートに乗って探検。

大きな夢の小さな街「ミクルのくに」(日本生命ほか20社)少年「ミクル」が住む街をミニチュアで表現。

ゴールデンベルパビリオン(江崎グリコサッポロビール三洋電機DUNLOP椿本チエイン・東洋不動産)最も美しく・難関だと言われるゴルフコース、「オーガスタナショナルゴルフクラブ」の12番ホールを再現。

国際庭園博覧会の見所の一つ。様々な国が、その国独自の個性溢れる庭園を出展していた。パキスタン庭園は完成が開幕に間に合わず、完成までの間は庭園造りの様子そのものが展示代わりとなり、思わぬ人気を博していた。

花木苑 生活の庭・夢の庭・日本の庭企業出展による庭園。

ふるさとの庭(スポットガーデン)国内各都道府県が出展した庭園。

さぼうランド(建設省)大阪一・日本一・世界一の大雨を体験することができた。

会場内の交通手段(4つの交通システム)

会場内を遊覧・移動するために、4つの交通機関が出展されていた。

ウォーターライド「アドベンチャークルーズ」(ジャスコイオングループ)「中央ゲート駅」と「街の駅」を結んだ3両連結の大型ボート(72人乗り)。イメージキャラクターは「銀河鉄道999」のヒロイン「メーテル」。開幕直後に発生した事故(これについては後述)の影響で約3か月間運航を休止した。

ロープウェイ「フラワーキャビン」(アコム他企業体)「祭りの大通り駅」と「山の駅」を結んだロープウェイ

CTM「パノラマライナー」(三越他企業体)磁石の原理を利用した、最新の短距離交通システム。「街の駅」と「山の駅」を結んだ。

SL義経「ドリームエキスプレス」(JR西日本)山のエリア内の「風車の駅」と「山の駅」を結ぶSL鉄道。7100形蒸気機関車「義経号」が客車を牽引して運行していた。

会期中の主な出来事
開会式

1990年3月31日、名誉総裁である皇太子による開会宣言が行われて花の万博は開会した。開会式の様子はNHKで中継された。一般公開は翌日の4月1日から同年の9月30日までの183日間だった。事故のお詫び看板
ウォーターライド転落事故

開幕2日目の4月2日、会場内を水力を使って遊覧するウォーターライドジャスコイオングループ出展)が高架水路(高さ7メートル)から転落する事故が発生し[8]、乗客・コンパニオン合わせて24名が重軽傷を負う事故が発生した[9]。事故の影響でウォーターライドは約3か月間、運行を中止し、安全確認を強化することで7月12日から運行を再開した[10]

この事故の後も、他の交通システムや、遊園地ゾーン「マジカルクロス」の乗り物などで、部品落下[11]や緊急停止などのトラブルが相次いだ。

映画監督の大森一樹によれば、当時イオングループ主導によるヨット映画の制作が東宝で進んでいたが、本事故を受けて制作中止となった[12]
ミス・フラワークイーン大会

4月14日には各国の美女を迎えて「ミス・フラワークイーン・ページェントEXPO'90」が開催された。これは朝日放送が主催し、アメリカ合衆国ロサンゼルスで開催されたミス・ユニバース1990に合わせて行われたイベントで、アメリカ代表のブレンダ・レイスレイターが優勝した。会場の外ではミス・コンテストに反対する活動家の抗議行動が行われた[13]。閉会式が迫った9月15日にはミス・インターナショナルミス・ワールドの日本大会が開催され、前者の日本代表には高田美穂、後者には岩崎朋子が選出された[14]


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