ISOは以下のものから活動資金を得ている[18]。
特定のプロジェクトの管理や、技術的な作業に参加する専門家の派遣を行う組織
会員団体からの会費。会費は、その国の国民総生産や貿易額に比例して決められる。
標準の販売
国際規格とその他の出版物「国際標準化機構が定める国際標準一覧」も参照
ISOの主要な刊行物は国際規格である。ISOは他に、技術報告書、技術仕様書、公開仕様書、技術正誤表、ガイドを発行している[19][20][21]。
国際規格 (international standard)定められた国際規格は、「ISO [IS] nnnnn[-p]:[yyyy] - 題名」の形式で指定する。nnnnnは規格の番号である。pは、規格が複数の部 (part) に分かれる場合、個別の部を指定する場合に使用する。-pをつけない場合は全ての部を指す。yyyyは発行年または改訂年である。他の標準化団体と合同で制定した規格の場合は、"ISO"の部分が"ISO/IEC", "ISO/ASTM"のようになる。
技術報告書 (technical report)技術報告書は、技術委員会や小委員会が、国際規格として一般に公表されているものとは異なる種類の調査データなどを、参照のために発行したものである[19]。技術報告書の命名規則は、国際規格の場合とほぼ同じで、ISのかわりにTRがつく。
例:
ISO/IEC/TR 17799:2000 - 情報セキュリティマネジメントの実践のための規範
ISO/TR 19033:2000 - 製品技術文書 - 建設製図のメタデータ
技術仕様書 (technical specification)技術仕様書は、将来国際規格として採用される可能性があるが、標準化の対象となるものが開発中であるなど、直ちに国際規格として発行できない場合に発行される[19][21]。技術仕様書の命名規則は、国際規格の場合とほぼ同じで、ISのかわりにTSがつく。
例:
ISO/TS 16952-1:2006 Technical product documentation ? Reference designation system ? Part 1: General application rules
公開仕様書 (publicly available specification)公開仕様書は、緊急に標準化が必要となった技術に対する中間仕様として、ISOの委員会内での合意を表す文書である[19][21]。公開仕様書の命名規則は、国際規格の場合とほぼ同じで、ISのかわりにPASがつく。
例:
ISO/PAS 11154:2006 Road vehicles ? Roof load carriers
技術正誤表 (technical corrigenda)ISOは技術正誤表を発行することがある。これは、軽微な技術的欠陥、ユーザビリティの改善、限定的な適用範囲の拡大のために、既存の規格に加える修正である。対象の規格が次の定期審査時に修正されることを期待して発行される[19]。
ISOガイド (ISO guide)ISOガイドは、国際標準化に関連する事項を扱うメタ規格である[19]。ISOガイドは、「ISO[/IEC] Guide N:yyyy - Title」の形式で命名される。
例: ISOの文書は著作権で保護されており、その複写には料金がかかる。ただし、電子形式の暫定文書のほとんどに対しては、料金が請求されることはない。それらは有用ではあるが、標準として確定する前に大幅に変更される可能性があるので、暫定文書の使用には注意を払わなければならない。[要出典] ISOの国際規格は、一般にISOの委員会内での長い標準化過程を経て発行される。標準化過程の状態を表す略語は以下の通りである[22][23][24][25][26][27][28][29]。
ISO/IEC Guide 2:2004 - 標準化と関連する活動 - 一般的な用語
ISO/IEC Guide 65:1996 - 製品認証を運用する団体の一般要件
文書の著作権
標準化過程
PWI ? 予備作業項目 (Preliminary Work Item)
NP, NWIP ? 新作業項目提案 (New Proposal / New Work Item Proposal) (e.g., ISO/IEC NP 23007)