プロジェクトは2007年8月と10月の二度に渡り、ウニヴェルザール出版社 (Universal Edition:UE) から、著作権を侵害しているとした排除勧告文書を受け取った。その中で問題とされたのは、公開されていた楽譜の著作権についてであった。カナダや日本では作曲者の著作権の保護期間は作曲者の死後50年間である。ところが、EUの著作権法では死後70年保護される。そこで、UE社は、ヨーロッパで著作権が切れておらず自社の権利が生きている楽譜の公開を権利侵害であるとして、2週間以内に削除せよと要求したものであった[3]。
プロジェクトの主導者であったFeldmahlerは、これへの対応に疲弊し、一介の学生にすぎない自分には経済面でも気力の面でもこれ以上の対応は困難であるとして、プロジェクトの閉鎖を発表した[4]。しかし、プロジェクト・グーテンベルクのリーダーであるマイケル・S・ハートやGNUプロジェクトの主導者であるリチャード・ストールマン、多くの法律の専門家らからの助言や支援を受け、東部標準時で2008年7月1日午前零時(日本時間7月1日午後2時)、IMSLPは再びオンラインとなった[5]。 収録データは順調に増大し、2009年5月5日には楽曲数が15,000曲を超え、同年6月11日には楽譜総数が30,000を超えた[6]。2012年2月には収録作品の作曲者数が7000人を超えた[2]。2018年2月19日現在で、収録された楽譜は425,000冊、所蔵曲は129,000曲となった[2]。 2011年8月にはWerner Icking Music Archive(WIMA)のコンテンツがIMSLPに統合されることが決定し[7]、翌年7月に統合作業が完了した[2]。 2010年6月には録音データの収録を開始、2011年1月には動画の投稿も出来るようになるなど、「楽譜」以外のコンテンツの整備も進められている[2]。 2009年にはPC magazine
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