国民体育大会
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実施要綱が検討されGHQの全国的な承認、政府から40万円の補助金を得て第1回国民体育大会がスタートした。
名称の変更、「国民スポーツ大会」へ

2017年6月23日に日本体育協会は2018年4月1日付で「日本スポーツ協会」に名称を変更、国民体育大会についても、「国民スポーツ大会」への改称を提案することを可決した[7][8]。ただし、「国民体育大会」の呼称はスポーツ基本法第26条でも規定されているため、正式な改称には同法を改正する必要があり[7]、このため、2018年1月に召集された第196回国会にてスポーツ基本法改正案が審議され、同年6月13日に参議院本会議に於いて与党などの賛成多数で可決され成立した[9]。これを受けて日本スポーツ協会が同日、『第78回大会2023年)から「国民スポーツ大会」へと名称を変更する』ことを発表[9]、翌日に開かれた国体委員会で略称を「国スポ」に、英称を「JAPAN GAMES」に変更することを決めた[10]

後述の国体中止の影響により、2023年(第78回佐賀県大会)からとされていた名称の変更は、2024年同佐賀県大会から実施されることとなった。大会回数が変わらないのは、中止となった鹿児島大会が回数を付さない特別大会(2023年実施)となったためである。
感染症流行による中止

2020年に鹿児島県での実施が予定されていた第75回大会、2021年の三重県での第76回大会は、いずれも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行を受けて中止された[11]

なお、何らかの形で国体の開催が不可能となった場合の延期開催となる場合は、すでに5年後までは大会の開催地が内定、3年前に正式決定している(ただし、実際には開催予定年度の10年前ぐらいから事実上開催地が内定している[12])状態であるため、最短で当初開催予定年度から見て6年後以後に立候補することになるが、鹿児島国体は、本来2023年の国スポとして開催する予定だった佐賀県が特例として1年順延の2024年開催を受け入れ[13]、2023年に回数を付せずに「特別大会」として実施されることになり、第75回は欠番となった。2年連続での九州地方での国体・国スポの開催以後の大会は1年づつ順延して行われることになった。

しかし三重国体の扱いについては、2027年度以後の延期開催を申請せず、開催自体の返上に踏み切った[14]。秋季大会が中止されるのは国体史上、鹿児島国体が初めてで、三重国体で2年連続、かつ6年後以後の延期をも行わない完全欠番大会(幻の国体)となった。なお、三重県で改めて国スポの開催に立候補出来るのは、最短で2035年度に行われる第89回大会以降となる[15][注釈 2]
開催地
冬季大会詳細は「国民体育大会冬季大会」を参照冬季大会開催地の分布
      同一大会で氷雪両競技会とも開催するのが「総合開催」

開催地都道府県(以下、開催地という)において十分な施設や設備などの確保が困難な場合には開催地外の施設で競技を実施することができるが、冬季大会の開催は本大会の開催地外実施とは異なるもので、本大会の開催地が冬季大会を共催するわけではない[17][備考 1]

冬季競技の特性上、開催地となりうる都道府県は限られ[19]、第1回大会から2020年の第75回大会までに開催地となったのは19都道県である[20]。かつてはスケートアイスホッケー競技会(第35回大会まではスケート競技会)とスキー競技会とを別の都道府県で開催する「分離開催」が多かったが、開催地選定が難航しスケート・アイスホッケー競技会をさらに分離する「競技別開催」となった2005年以降、開催形態は多様化している[21][22]
本大会(夏季大会・秋季大会)

当初、夏季大会と秋季大会は恒久的に関西地区で開催される予定であったが第1回終了後、石川県第2回1947年)秋季大会の開催地として立候補した事が契機となり各県持ち回りとなった。(過去の)夏季・秋季大会は基本的に同一都道府県での開催。

また、開催地の決め方は全国を東、中、西の3地域に区分。さらに地域内を3ブロック(東地域:北海道・東北・関東、中地域:北信越・東海・近畿、西地域:中国・四国・九州)に分け、ブロックや地域で調整、5年先まで決める。共同開催としては現時点で最後の東四国国体(1993年)は、四国の4県がともに誘致を要望し、ブロック内での調整が難航。投票案まで出たが、過去に陸上競技の会場となった愛媛が外れ、高知も次に四国の番となる2002年にメイン開催地となる条件で降りたため、徳島・香川の2県開催に落ち着いた。

冬季2大会・(夏)・秋の全3(4)大会を全て同一都道府県で開催すると「完全国体」となる(特に北海道東北地方甲信越地方北陸地方といった寒冷地で秋季の大会が行われる時に冬季2大会も同時に開催するケースが多い)。また第56回2001年)から本大会(秋季大会)終了後には「全国障害者スポーツ大会」も行われる。

下表で大会名の前にある☆マークは、完全国体。なお開催都道府県が冬季大会と異なる場合には、それぞれ別の名称が与えられている。

第75回(2020年、鹿児島県)、第76回(2021年、三重県)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行のために中止された(前者は2023年に特別大会として開催されたが、後者は開催自体が返上され、2035年に改めて開催される予定である)。

回数年名称開催地スローガン天皇杯皇后杯
11946年近畿国体[備考 2]京阪神地域なしなしなし
21947年石川国体[備考 2]石川県
31948年福岡国体福岡県東京京都
41949年東京国体東京都東京
51950年愛知国体愛知県
61951年広島国体広島県北海道(冬)北海道(冬)
東京(夏秋)東京(夏秋)
71952年東北3県国体福島県
宮城県
山形県北海道(冬)北海道(冬)
東京(夏秋)東京(夏秋)
81953年四国国体愛媛県
香川県
徳島県
高知県北海道(冬)北海道(冬)
東京(夏秋)東京(夏秋)
91954年北海道国体北海道北海道(冬)北海道(冬)
奈良(水泳)奈良(水泳)
東京(夏秋)東京(夏秋)
101955年神奈川国体神奈川県東京東京
111956年兵庫国体兵庫県
121957年静岡国体静岡県静岡
131958年富山国体富山県東京
141959年東京国体[備考 3]東京都


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