国士無双_(麻雀)
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これを通称「国士無双十三面待ち」や「純正国士無双」[8]という[注 3] の聴牌形で、どの么九牌でも和了が可能。

国士無双十三面待ちは、いずれの么九牌でも和了可能な形のため、フリテンでない場合は、自身の河に么九牌が一切ない状態となり、1枚でも切られていればフリテンとなる。九蓮宝燈9面待ち(純正九蓮宝燈)と同様、国士13面待ちをダブル役満とするルールもある。かつてはこの13面待ちのみが役満扱いとされていた(当初は配牌時点、後に手作りも可)[9][10]。また、あまり一般的ではないが配牌時に完成していたものを十三龍門(シーサンロンメン)と呼んでいる場合もある[11]。龍門とは登龍門の龍門と同じ意味。

国士13面待ちをダブル役満とする場合、通常の国士1面待ちテンパイからのツモあがりを一旦蹴り、フリテン13面待ちに受けかえる手もある。次のツモ牌が么九牌である確率は概算で34分の13であり、残り巡目が多ければ多いほど期待値は高くなる。もちろん么九牌をツモれないまま他家があがったり、流局したりするリスクはある。なお、フリテンのない純粋な13面待ちのみをダブル役満とするルールになっていることもあり、その場合は最初のツモ和了を蹴ってフリテンに受けても全く意味が無い。
現物以外でのフリテンロン和了

通常、フリテン時にロン和了を宣言することはできない。しかし、国士のロン和了に関する例外として、フリテンの13面待ちの時に現物以外の牌ならばロン和了を認めるルールがかつて存在した[9]。しかし現在はこの取り決めは廃れており、わざわざ「フリテン13面待ちのロン和了は不可」と但し書きしてあるルールブック・ルールページもある[12][13][14][15][16][17][18][19][20]

なお、1面待ちの場合は和了牌が1種類しか存在しないため、現物以外でのフリテン和了はありえない。従って、前述の「暗槓の搶槓」が1面待ちに対する特例、「現物以外でのフリテンロン和了」が13面待ちに対する特例であるといえる。
国士無双に関する細目ルールの採用状況

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ルール種別13面待ち13面の暗槓の搶槓備考/細目出典
振聴ロン
01/ネット麻雀/01/
東風荘ネット麻雀ダブル役満不可ロンできる2018年3月末にサービス終了[14]
01/ネット麻雀/02/雀賢荘ネット麻雀シングル役満言及なし言及なしフリテンに関しては「捨牌にアガリ形を構成できる牌がある場合はロンアガリ不可」との但し書きあり[21]
01/ネット麻雀/03/ハンゲーム麻雀4ネット麻雀ダブル役満不可不可[15]
01/ネット麻雀/04/Maru-Janネット麻雀ダブル役満不可ロンできる[16]
01/ネット麻雀/05/ロン2ネット麻雀シングル役満不可ロンできる[17]
01/ネット麻雀/06/天鳳ネット麻雀シングル役満不可不可[18]
01/ネット麻雀/07/雀魂ネット麻雀ダブル役満不可ロンできる三人打ちで採用されている「抜きドラ」で抜かれた北は捨て牌としてカウントされない。ただし、抜いた北が相手の当たり牌である時は放銃扱いになる。[22]
01/ネット麻雀/08/雀バトネット麻雀シングル役満言及なしロンできる注記に「フリテンはツモ以外のアガリは出来ない」との但し書きあり。2012年2月29日にサービス終了。[23]
01/ネット麻雀/09/闘牌王ネット麻雀ダブル役満言及なし不可「国士の特例はなし」との但し書きあり[24]
01/ネット麻雀/10/雀龍門Mネット麻雀ダブル役満不可ロンできる[25]
01/ネット麻雀/11/麻雀ロワイヤルネット麻雀シングル役満言及なしロンできる
02/アーケード麻雀/01/麻雀格闘倶楽部アーケード麻雀ダブル役満不可ロンできる[26]
02/アーケード麻雀/02/セガNET麻雀 MJ Arcadeアーケード麻雀シングル役満不可ロンできるMJ.NET上におけるアガリ役としては通常の国士と区別して記録される[20][27]

名称の由来その他

もともとの名称は十三么九(十三幺九、シーサンヤオチュー)で、国士無双は雅名である。「国士」はその国の中で最も優れている人物、「無双」は並ぶ者のない意味を指す。語の出典は史記、淮陰侯列伝。語源は、前漢の高祖劉邦に仕えた韓信の才能を、「国に二人といない、得難い人材」と讃えた言葉であるといわれる。ルール本によっては、国士無双を「国士無双(十三么九)」と紹介している書物もある。なお、本家中国麻雀では「十三么」という名称になっており、元々の名称を引き継いでいる。また、英語圏でも「Thirteen Orphans(13人の孤児)」という名称になっており[28]、「十三」の部分が訳出に関わっている。
ヤオの漢字について

「十三ヤオ九」の「ヤオ」は幺の異体字で、「么」(公の2画目を取ったような字。数値文字参照 么)である。この文字はJIS X 0208に含まれていないが、JIS X 0213には含まれており、2-1-10の符号位置を与えられている。すべての日本語環境で表示できるわけではないので、記事名および記事中ではカタカナを用いていることがある。
歴史

国士無双はもともと十三么九と呼ばれていたことは前述したが、もともとの定義も現在のものとはかなり異なっていた。

まず、十三么九と十三不搭は同根の役であるとされ[29]、双方とも配牌13枚で刻子槓子順子対子搭子が一切ない状態で、十三么九のみすべて么九牌であるという条件が付加された[9][10][30]。この条件を満たした場合のみ和了ることができ、第1ツモを行う必要はなく、雀頭も必要なかった[31]。後に雀頭が必要とされたが、これもチー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内の13面単騎待ちに限られた。もちろんこの時点では、天和・地和・人和とは複合しなかった。さらにその後、十三么九に限り、第2巡目以降の和了が認められたが、それでも待ちは13面単騎待ちのみであった。そして現在では待ち方も不問となっている。一方の十三不搭に関しては、現在でも第2巡目以降の和了は認められないが、待ち方は不問とされるのが一般的である。
関連役

国士無双のような、4面子1雀頭の形に当てはまらない、いわゆるバラバラ形の役はかつては他にも多く存在した。以下にそれを挙げる。現在の日本麻雀では、国士無双以外のバラバラ形の役が採用されることはほとんどないが、ローカル役として一部採用されている所もある。ルールにもよるが、基本的にはいずれも役満である。また一部の国では現在でも正式採用されている役もある。
十三不搭(十三不塔)
詳細は「十三不塔」を参照チー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内に、和了牌を除く13牌に刻子・槓子・順子・対子・搭子が一切なく、和了牌でいずれか1種類の雀頭が揃うと成立する[32]


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