国士無双_(麻雀)
[Wikipedia|▼Menu]
しかし現在はこの取り決めは廃れており、わざわざ「フリテン13面待ちのロン和了は不可」と但し書きしてあるルールブック・ルールページもある[12][13][14][15][16][17][18][19][20]

なお、1面待ちの場合は和了牌が1種類しか存在しないため、現物以外でのフリテン和了はありえない。従って、前述の「暗槓の搶槓」が1面待ちに対する特例、「現物以外でのフリテンロン和了」が13面待ちに対する特例であるといえる。
国士無双に関する細目ルールの採用状況

ルールの列のソートボタンで元の順序に戻る。

ルール種別13面待ち13面の暗槓の搶槓備考/細目出典
振聴ロン
01/ネット麻雀/01/
東風荘ネット麻雀ダブル役満不可ロンできる2018年3月末にサービス終了[14]
01/ネット麻雀/02/雀賢荘ネット麻雀シングル役満言及なし言及なしフリテンに関しては「捨牌にアガリ形を構成できる牌がある場合はロンアガリ不可」との但し書きあり[21]
01/ネット麻雀/03/ハンゲーム麻雀4ネット麻雀ダブル役満不可不可[15]
01/ネット麻雀/04/Maru-Janネット麻雀ダブル役満不可ロンできる[16]
01/ネット麻雀/05/ロン2ネット麻雀シングル役満不可ロンできる[17]
01/ネット麻雀/06/天鳳ネット麻雀シングル役満不可不可[18]
01/ネット麻雀/07/雀魂ネット麻雀ダブル役満不可ロンできる三人打ちで採用されている「抜きドラ」で抜かれた北は捨て牌としてカウントされない。ただし、抜いた北が相手の当たり牌である時は放銃扱いになる。[22]
01/ネット麻雀/08/雀バトネット麻雀シングル役満言及なしロンできる注記に「フリテンはツモ以外のアガリは出来ない」との但し書きあり。2012年2月29日にサービス終了。[23]
01/ネット麻雀/09/闘牌王ネット麻雀ダブル役満言及なし不可「国士の特例はなし」との但し書きあり[24]
01/ネット麻雀/10/雀龍門Mネット麻雀ダブル役満不可ロンできる[25]
01/ネット麻雀/11/麻雀ロワイヤルネット麻雀シングル役満言及なしロンできる
02/アーケード麻雀/01/麻雀格闘倶楽部アーケード麻雀ダブル役満不可ロンできる[26]
02/アーケード麻雀/02/セガNET麻雀 MJ Arcadeアーケード麻雀シングル役満不可ロンできるMJ.NET上におけるアガリ役としては通常の国士と区別して記録される[20][27]

名称の由来その他

もともとの名称は十三么九(十三幺九、シーサンヤオチュー)で、国士無双は雅名である。「国士」はその国の中で最も優れている人物、「無双」は並ぶ者のない意味を指す。語の出典は史記、淮陰侯列伝。語源は、前漢の高祖劉邦に仕えた韓信の才能を、「国に二人といない、得難い人材」と讃えた言葉であるといわれる。ルール本によっては、国士無双を「国士無双(十三么九)」と紹介している書物もある。なお、本家中国麻雀では「十三么」という名称になっており、元々の名称を引き継いでいる。また、英語圏でも「Thirteen Orphans(13人の孤児)」という名称になっており[28]、「十三」の部分が訳出に関わっている。
ヤオの漢字について

「十三ヤオ九」の「ヤオ」は幺の異体字で、「么」(公の2画目を取ったような字。数値文字参照 么)である。この文字はJIS X 0208に含まれていないが、JIS X 0213には含まれており、2-1-10の符号位置を与えられている。すべての日本語環境で表示できるわけではないので、記事名および記事中ではカタカナを用いていることがある。
歴史

国士無双はもともと十三么九と呼ばれていたことは前述したが、もともとの定義も現在のものとはかなり異なっていた。

まず、十三么九と十三不搭は同根の役であるとされ[29]、双方とも配牌13枚で刻子槓子順子対子搭子が一切ない状態で、十三么九のみすべて么九牌であるという条件が付加された[9][10][30]。この条件を満たした場合のみ和了ることができ、第1ツモを行う必要はなく、雀頭も必要なかった[31]。後に雀頭が必要とされたが、これもチー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内の13面単騎待ちに限られた。もちろんこの時点では、天和・地和・人和とは複合しなかった。さらにその後、十三么九に限り、第2巡目以降の和了が認められたが、それでも待ちは13面単騎待ちのみであった。そして現在では待ち方も不問となっている。一方の十三不搭に関しては、現在でも第2巡目以降の和了は認められないが、待ち方は不問とされるのが一般的である。
関連役

国士無双のような、4面子1雀頭の形に当てはまらない、いわゆるバラバラ形の役はかつては他にも多く存在した。以下にそれを挙げる。現在の日本麻雀では、国士無双以外のバラバラ形の役が採用されることはほとんどないが、ローカル役として一部採用されている所もある。ルールにもよるが、基本的にはいずれも役満である。また一部の国では現在でも正式採用されている役もある。
十三不搭(十三不塔)
詳細は「十三不塔」を参照チー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内に、和了牌を除く13牌に刻子・槓子・順子・対子・搭子が一切なく、和了牌でいずれか1種類の雀頭が揃うと成立する[32]。天和・地和とは複合せず[33]、人和・十三么九(国士無双)とも複合しない。一説によれば十三不塔は十三么九の別名で、日本に伝来した際に日本人の誤解釈によって生まれた派生役とも言われている[33][34]
十四不搭(十四不塔、十三不靠、十三無靠)
詳細は「十三不塔#十三無靠・十四不塔」を参照チー・ポン・カンが一切ない純粋な第1巡目以内に、和了牌を含む14牌に刻子・槓子・順子・対子・搭子が一切ないと成立する。十三不搭と違い、雀頭は不要の完全バラバラ形である[35][36]。天和・地和・人和・七星不靠・全不靠とは複合しない。なお么九牌は13種類しかないため、么九牌のみで十四不搭を完成させることはできない。
七星不靠(七星無靠)
詳細は「中国麻雀#七星不靠」を参照三色の数牌で、それぞれ一四七・二伍八・三六九の筋牌の中から、任意に選んだ6牌と、字牌7種7牌すべて揃えると成立する。雀頭が不要である点は十四不搭と同じだが、この役は手作りも認められており、その点では国士無双に近い役であるといえる。十四不搭・全不靠とは複合しない。本家・中国麻雀では、24点役として正式採用されている。
全不靠(全無靠)
詳細は「中国麻雀#全不靠」を参照三色の数牌で、それぞれ一四七・二伍八・三六九の筋牌と、字牌7種の中から、任意に選んだ14牌を揃えると成立する。七星不靠と同様、雀頭は不要で、手作りも認められている。七星不靠が字牌をすべて揃えなければならないのに対し、全不靠はその必要はない。十四不搭・七星不靠とは複合しない。本家・中国麻雀では、12点役として正式採用されている。
組合竜
詳細は「中国麻雀#組合竜」を参照三色の数牌で、それぞれ一四七・二伍八・三六九の筋牌をすべて揃えると成立する。七星不靠・全不靠と同様、手作りも認められている。バラバラ形の役の中では唯一の部分役であり、4面子1雀頭の定義に含まれる[37]。組合竜以外の部分には一切の制限がなく、鳴くこともできる。本家・中国麻雀では、12点役として正式採用されている。また組合竜以外の部分を任意に選んだ字牌5種5牌で揃えると、上記の全不靠と複合し、24点となる。

十三不搭や十四不搭は、純粋な第1巡目以内の和了を条件としており、使用する牌の種類に条件を加えた代わりに、第二巡目以降の和了を認めたのが、十三?九(国士無双)や七星不靠などといえる。また搭子さえもないバラバラ形というわけではないが、面子の概念を無視した(七対子形は別)ローカル役に南北戦争がある。
脚注[脚注の使い方]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:54 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef