団地
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団地の登場により団地関連の流行語が多数登場した[15]
団地族
団地族とは、1960年版『国民生活白書』によると「世帯主の年齢が若く、小家族で共稼ぎの世帯もかなりあり、年齢の割には所得水準が高く、一流の大企業や公官庁に勤めるインテリ、サラリーマン」とされている[16]。生活合理化への意識の高さから、パン食・イスに代表される洋式の生活や「三種の神器」(テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫)に代表される電化製品・耐久消費財が、一般に比べいち早く普及していた[16]。1958年頃から団地族という名がジャーナリズムでさかんに使われるようになり、世間の羨望を集めた[16]。「ダンチ族」という言葉が初めて使われたのは『週刊朝日1958年7月20日号の記事「新しき庶民ダンチ族 アパート住まいの暮らしの手帖」で、「ダンチ族は新しい都会の中堅庶民層」としてその生活エピソードを紹介している[16]
団地病[15] / 団地ノイローゼ
ノイローゼを参照。
団地っ子[15]
団地の子供のこと。団地っ子は同じ団地の子と遊ぶことが多く[17]、遊びのルールなどでは正当なものを重視する傾向にあったとされる[18]。また親は専門職や技能的職業を期待する傾向にあり[19]、団地っ子は夢が少なく現実を見る傾向にあったとされる[20]。周囲から浮いて教師から協調性が無いと見られることもあった[21]
団地妻 / 団地マダム[15]
有閑マダムの一種。団地妻は一日に約7時間の余暇時間があり、その余暇を新聞やテレビを見ることなどで過ごしていた[22]。各住戸が鉄扉(玄関ドア)一枚で仕切られるようになり、隣戸間(りんこかん)の相互干渉が減少し、発生したとされる。複数の映画シリーズ、小説が生まれた。
団地商売[15]
団地には大型バスによる移動文化教室(移動映画館)、菓子や野菜の行商などの団地商売が登場した[23]
団地気質
団地の気質。
団地犯罪[15]
団地で起きた犯罪のこと。
団地萌え
工場萌えなどと同様、団地そのものを趣味(萌え)の対象にすることを呼ぶ。現在、様々な団地の写真を集めた写真集やWebサイトなどが複数作られている。
団地文化

この節の加筆が望まれています。

当初の団地族には若い核家族が多かった[24]。団地族の夫婦は農村の夫婦に比べ夫婦間の価値観の一致も相違も大きいものとなっていた[25]

団地文化では近所付き合いや子供の教育を含む家庭生活全てを母親が取り仕切って行っており[26]、旧来の厳父慈母とは逆に母親の方が責任感が強く父親の方が無責任であり[26]、団地っ子もそれを反映してか非団地の子供に比べ男子がより内向的、女子がより外向的な性格の傾向にあったとされる[27]

しかしながら団地族はプライバシーを重視しており、近所付き合いも下町と異なり深いものでは無く[28]、良く都心に出掛けるため地元へ関心も薄く、地方政治にも無関心であり、地縁よりも学縁や趣味の縁、社縁を重視していたとされる[29][30]

出費では雑費を抑えて家具や家電、生活用品への支出が多くなっていた[31][32]が、これは団地族が生活を楽しむ現れであったとされる[33]
団地を舞台とする作品

しとやかな獣 - 1962年、監督川島雄三

私は二歳 - 1962年、監督市川崑

壁の中の秘事 - 1965年、監督若松孝二

まんまる団地 - 1975年連載開始の漫画

夕陽カ丘三号館 - 1972年のテレビドラマ

童夢 - 1980年連載開始の漫画

団地殺人事件シリーズ - 1984年のテレビドラマ

家族ゲーム - 1983年の映画、監督森田芳光

耳をすませば - 1989年の漫画。1995年にアニメ映画化

しあわせ団地 - 1999年連載開始の漫画

ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY - 2002年の映画、監督堤幸彦

団地ともお - 2003年連載開始の漫画

みなさん、さようなら - 2007年の小説。


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