当初の団地族には若い核家族が多かった[24]。団地族の夫婦は農村の夫婦に比べ夫婦間の価値観の一致も相違も大きいものとなっていた[25]。
団地文化では近所付き合いや子供の教育を含む家庭生活全てを母親が取り仕切って行っており[26]、旧来の厳父慈母とは逆に母親の方が責任感が強く父親の方が無責任であり[26]、団地っ子もそれを反映してか非団地の子供に比べ男子がより内向的、女子がより外向的な性格の傾向にあったとされる[27]。
しかしながら団地族はプライバシーを重視しており、近所付き合いも下町と異なり深いものでは無く[28]、良く都心に出掛けるため地元へ関心も薄く、地方政治にも無関心であり、地縁よりも学縁や趣味の縁、社縁を重視していたとされる[29][30]。
出費では雑費を抑えて家具や家電、生活用品への支出が多くなっていた[31][32]が、これは団地族が生活を楽しむ現れであったとされる[33]。
団地を舞台とする作品
しとやかな獣 - 1962年、監督川島雄三
私は二歳 - 1962年、監督市川崑
壁の中の秘事 - 1965年、監督若松孝二
まんまる団地 - 1975年連載開始の漫画
夕陽カ丘三号館 - 1972年のテレビドラマ
童夢 - 1980年連載開始の漫画
団地殺人事件シリーズ - 1984年のテレビドラマ
家族ゲーム - 1983年の映画、監督森田芳光
耳をすませば - 1989年の漫画。1995年にアニメ映画化
しあわせ団地 - 1999年連載開始の漫画
ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY - 2002年の映画、監督堤幸彦
団地ともお - 2003年連載開始の漫画
みなさん、さようなら - 2007年の小説。2013年に映画化
未来ハウジングの今:ベルリン・インターバウ・ハウジングの記録 - 2007年の映画、監督Marian Engel。ドイツ・西ベルリンにある1957年築の団地のドキュメンタリー
ひょっとこスクール - 2008年
クロユリ団地 - 2013年の映画
桜の樹の下 - 2015年の映画、監督田中圭、川崎市営野川西団地のドキュメンタリー
団地 - 2016年の映画、監督阪本順治
海よりもまだ深く - 2016年の映画、監督是枝裕和