四季
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中央ヨーロッパ(ドイツオーストリアスイスチェコスロヴァキアハンガリー)の四季は比較的に涼しい。冬は-5°C以上、夏は20°Cを越えない程度である。だが、降水量には差があり、夏になると降雨は多く、冬になると降雪が多く、春と秋は降水が少ない[6][7]

ドイツの大部分は温暖な偏西風と北大西洋海流の暖流によって比較的温和である[7]。温かい海流が北海に隣接する地域に影響を与え、北西部および北部の気候は海洋性気候となっている。降雨は年間を通してあり、特に夏季に多い。冬季は温暖で夏季は(30°Cを越えることもあるが)冷涼になる傾向がある[3][4]。東部はより大陸性気候的で、冬季はやや寒冷になる[4][7]。そして長い乾期がしばしば発生する。中部および南ドイツは過渡的な地域で、海洋性から大陸性まで様々である。国土の大部分を占める海洋性および大陸性気候に加えて、南端にあるアルプス地方と中央ドイツ高地の幾つかの地域は低温と多い降水量に特徴づけられる[3]
北ヨーロッパの四季

北ヨーロッパ(デンマークスウェーデンノルウェーフィンランドアイスランド)での年中平均温度はほかの地域と比べると全体的に寒冷である。緯度が高いため日照時間の差が大きく、特に緯度の高い地域では夏は白夜、冬は極夜となる。
南ヨーロッパの四季

南ヨーロッパ(イタリアスペインギリシャポルトガル)は地中海性気候に属し、この気候は冬以外は温暖である。緯度でみるとローマ札幌市などに近いが、一年中顕著的に温暖であり[8]、特に夏になると40°Cを超える猛暑が定番である[9]。しかしその反面、イタリアでの冬は寒くなり、-10°Cになることもある。降水量は、地中海周辺諸国では夏は極端に乾燥・冬は極端に湿潤で、春と秋は平均的なものである。
オセアニアの四季
オーストラリア

オーストラリア大陸は広大で、気候に地域差があって[10]全体的に大陸北部は熱帯気候・大陸南部は温帯気候・全域は海洋性気候に囲まれているため、四季が明確性持ちの特徴になっている。南半球に位置しているため、一般には11月から1月が春、2月から4月が夏、5月から8月が秋、9月から10月が冬となる。南部地域では冬でも温暖な日が多いがニューサウスウェールズ州がある地域の山岳部では積雪がみられる。オーストラリアでは年間を通して暑い気候であり、1月から3月には雨季があって[10]、内陸部は日の気温差が大きい砂漠地帯となっている
ニュージーランド諸島

ニュージーランドは日本と同じ島国で、南半球に位置するため、四季が日本と正反対である。
極東地域の四季
中国大陸の四季詳細は「二十四節気」を参照

中国大陸にもはっきりとした四季があり、四季・季節・春夏秋冬等の漢字を発明した本家である。今の日本でも使われている「二十四節気」は紀元前4世紀、戦国時代の中国に発祥し、宋王朝の時代に日本に伝わった[11]

中国大陸は名の通りに大陸性気候を基準として、季風気候・砂漠気候・寒帯気候を加えたものである。今から3000年前の『春秋左氏伝』から始め、僖公5年の「分至啓閉」という語の「啓」が立春・立夏、「閉」が立秋・立冬と考えられており、『呂氏春秋』において「立春・立夏・立秋・立冬」の語が使われていることから、戦国時代に一般化したと考えられる。立秋の時期までが暑さのピークであり、立春までの時期が寒さのピークとなる。

なお、古代中国人は一年12か月を春・夏・秋・冬の四時に分け、正月(一月)・二月三月を春、四月五月六月を夏、七月八月九月を秋、十月十一月十二月を冬とした。2400年前のの頃に「二十四節気」は定着した。冬至を基準に年始が置かれていたが、戦国時代になると冬至の翌々月を年始とする夏正夏暦)が各国で採用されるようになり、これにより冬至と春分の中間点が正月すなわち春の最初の節気にあたるようになったことで「立春」と名付けられ、他の二至二分四立も春夏秋冬の名が冠せられるようになったと考えられる。
台湾の四季

台湾は中央部と北部が亜熱帯、南部が熱帯に属している。そのため、北部は夏季を除けば比較的気温が低く四季は明瞭だが、南部は冬季を除けば気温が30°Cを超えることが多くて四季が不明瞭である。台湾の夏はおおよそ9月から11月までで、通常は蒸し暑く、日中の気温は27°Cから35°Cまで上り、10月の平均気温は28°Cである。台風の襲来が圧倒的に多く、毎年平均3 - 4個の台風に襲われる。平均降雨量は年間およそ2,515mmであり、雨期に多く、また降雨量は季節・位置・標高によって大きく異なっている。
朝鮮半島の四季

朝鮮半島に位置しているものの顕著な大陸性気候・海洋性気候の融合であり、諸外国の中で日本の四季に一番近いものである。半島にも梅雨(朝鮮語で「チャンマ」)があり、寒暖の差が激しく気温の年較差・日較差が大きい。夏はやや湿潤である。ソウルの夏の気温は30°Cを超えることもよくあり、また内陸の盆地にある大邱は韓国で最も暑いとされるが、湿気が少なく、また熱帯夜になる事はほとんどない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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