また松下は、企業が納税することは社会にとっても必要である、とした[7]。なお(民間組織というのはそれができる、と、すでに人々は知っているが)、松下幸之助は、政府というものも、単年度ごとの「予算」などという、不合理な方式で運用せず、民間組織同様に、何年もの運営を視野におさめた複数年の運営方式で、資金を溜めつつ運営すれば、税金を取ることなしに運営できる、と提言した。[8]、 スポーツの世界でも商業主義が横行してしまっており、スポーツの根幹を蝕む問題になっている[9]。たとえばオリンピックは、会場では広告看板は見えない(あたかもスポンサリングが行われていないかのような錯覚を生む)が、その舞台裏では莫大な放映権料やスポンサー料がIOCの懐を潤し、競技自体にまで影響を及ぼしている、という実態がある[10]。
スポーツにおける商業主義
関連事象、関連事件
納税の大がかりな回避。タックス・ヘイヴン。パナマ文書、パラダイス文書。
スポーツ大会の商業化。近代オリンピック#アマチュアリズムの崩壊とプロ化[11]
FIFA、2015年FIFA汚職事件
いわゆる「ブラック企業」の諸問題。労働基準法の無視。長時間労働の強要。時間外労働の不計算("サービス残業") 等々。
構造計算書偽造事件
東洋ゴム工業#不祥事
旭化成建材#杭打ちデータ改ざん問題
レオパレス21の施工不備事件
銀座眼科事件、山本病院事件
食の安全#歴史。残滓牛乳事件、雪印集団食中毒事件、雪印牛肉偽装事件、産地偽装、船場吉兆#不祥事
日本山岳会#ナイロンザイル事件
セウォル号沈没事故
フォルクスワーゲンによる排ガス試験すりぬけ工作事件
三菱自動車#燃費試験の不正事件
参考文献
土方千代子、惟野裕美子 『「経営学」の基本がすべてわかる本』秀和システム、2009
ジェームズ ミッチェナー『スポーツの危機 上―人工化と商業主義横行への総批判』サイマル出版会、1978
小川勝『オリンピックと商業主義』集英社、2012
出典・脚注^ 広辞苑第六版「商業主義」。「コマーシャリズムに同じ」との解説。
^ a b Oxford Dictionaries. "Emphasis on the maximizing of profit"
^ a b 大辞林第三版「営利主義」
^ 広辞苑第六版「コマーシャリズム」
^ a b 土方千代子; 惟野裕美子『「経営学」の基本がすべてわかる本』、57頁。
^ 松下幸之助『経営にもダムのゆとり』。
^ a b 松下幸之助『経営にもダムのゆとり』、75-185頁。
^ ⇒http://www3.tokai.or.jp/kazuyoshi-giin/koenkai-news-muzei.htm
^ ジェームズ ミッチェナー『スポーツの危機 上―人工化と商業主義横行への総批判』1978
^ 小川勝 『オリンピックと商業主義』集英社, 2012年。
^ 小川勝『オリンピックと商業主義』集英社、2012
関連項目
商業
拝金主義
物質主義
関連書
國島弘之ほか『「社会と企業」の経営学―新自由主義的経営から社会共生的経営へ』ミネルヴァ書房、2009年
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