和太鼓
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

関東ではお囃子太鼓1つに締太鼓2つと鉦1つを組み合わせたものを座って打つ形式のものを用いることが多い[1]。また、長胴太鼓と素材や構造が同じものに平太鼓がある[1]。胴の3か所に鉄環を付けて方形の木枠に吊り下げた構造で、銅鑼に似ていることから銅鑼太鼓とも呼ばれる[1]。主に演芸場などで下座の鳴り物として用いられてきた全長の短い扁平な太鼓は「平釣太鼓」ということがある[5]
桶胴太鼓
縦に割られた板を寄せて円形にして胴をつくったもの。低音、音響も大。檜やサワラなどで胴が作られ、比較的軽いのが特徴である。紐締めのものが主流である(ページ上部の写真の奥の鼓面が見えている太鼓の右側がこれにあたる)。
附締太鼓
能楽や長唄に用いる締太鼓を起源とする太鼓[1]。長胴太鼓よりも皮は厚く張りも強い[1]。鉄輪に皮を付けてロープやボルトで締め付けた構造で、締め付け具合が強いほど高音となる[1]。歌舞伎、民謡、三味線等に用いられたり、リズムを取るために利用されることが多い。
雅楽太鼓(楽太鼓)
雅楽に用いる中央が膨らんだ鋲留め太鼓で、輪台という台付枠に取り付けられている[1]
団扇太鼓
円形の枠に1枚の膜を張った太鼓である。法華宗日蓮宗唱題するときに用いる。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}

大太鼓(長胴太鼓)

桶胴太鼓

締太鼓

大國魂神社の宝物殿から出された御太鼓(くらやみ祭 2013年5月撮影)

下座音楽では撥と表記する。桴の材質は、硬い桴にはが使われ、柔らかい桴にはが使われる[6]。太鼓踊りのような民俗芸能では、の長桴を使うこともある。

桴は単に太鼓の皮を叩くための太鼓の付属品ではなく、太鼓の縁や桴同士を叩き合わせて音を出す、一種の打楽器である[6]

締太鼓の桴(右)と長胴太鼓の桴

大國魂神社の御太鼓の桴(2011年5月撮影)

奏法
支持方法

和太鼓の支持方法には、補助器具を用いない直置型または手持型、台などに固定する設置型と釣型がある[7]

移動可能な和太鼓の場合、片手で持つ携帯型、身体に吊る紐固定型、棒で担ぐ荷い型、台車に載せる曳太鼓型、山車や屋台に固定して移動する曳山型、大人数で担いで移動する舁山型(かきやまがた)がある[7]。「太鼓台」も参照
発音方法

和太鼓の発音方法には、手で直接打つ手打、片手の一本バチ、両手の二本バチがある[7]
演奏姿勢

和太鼓の打面角度は水平、垂直、斜め(急または緩)に分けられる[7]

小型の和太鼓の場合、あぐら型、正座型、立奏型などがある[7]

中型の和太鼓の場合、挟み型、開脚低位型、開脚立奏型、立奏型などがある[7]

大型の和太鼓の場合、開脚立奏型、腰掛型などがある[7]

移動可能な和太鼓の場合、片手で持つ携帯型、身体に吊る紐固定型、棒で担ぐ荷い型、台車に載せる曳太鼓型、山車や屋台に固定して移動する曳山型、大人数で担いで移動する舁山型(かきやまがた)がある[7]
奏者と太鼓の数による分類

単式単打法: 1人の奏者が1個の太鼓を演奏する。

単式複打法: 1人の奏者が複数の太鼓を演奏する。大小の太鼓や締太鼓などを使い分けることにより、音色の変化を表現できる。

複式単打法: 複数の奏者が1個の太鼓を演奏する。太鼓の両面、または大型の太鼓が用いられる。

複式複打法: 複数の奏者が複数の太鼓を演奏する。複数の異なる太鼓が複数の奏者で使い分けられることにより、集団で大胆な音色の変化を表現できる。

歴史

打楽器の歴史は古く、日本での太鼓の歴史は紀元前500年頃に遡る[1]

日本神話天岩戸の場面でも桶を伏せて音を鳴らしたと伝えられている。長野県茅野市にある尖石遺跡では、皮を張って太鼓として使用されていたのではないかと推定される土器(有孔鍔付土器)も出土している。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:46 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef