あるプレイヤーの打牌に対し複数のプレイヤーが同時にロンを宣言した場合、打牌したプレイヤーから反時計まわりで最も近いプレイヤー(ツモ番が最も早いプレイヤー)のみが和了できるルールである。これを「頭跳ね」(あたまはね)または「上家取り」(かみちゃどり)と言う。河に捨てられた牌は1つしかないため、取得できるプレイヤーも1人のみという理由に基づく。 例えば右図の例では、東家の捨てたに対し南家と西家がロンを宣言している。ダブロンを認めないルールの場合、西家は和了を認められず、南家のみが和了できる。 あるプレイヤーの打牌に対し、2名のプレイヤーが同時にロンを宣言することを「二家和」(リャンチャホー)または「ダブロン」と言う(ダブロンの語源はダブル・ロンから)。頭跳ねのルールを採用していない場合、両者とも和了を認められる。 右図では、を振り込んだ東家は南家に対し1000点(平和のみ)を、西家に対し12000点(タンピン三色ドラドラで跳満)を支払う。なお、保留リーチ棒があった場合は、上家取りの原則に従い上家に位置する者がすべての保留リーチ棒を取得する。右図の例では北家がリーチ棒を出しているが、これは南家の点箱の中に入ることになる。このルールの場合、たとえば仮に和了者である西家が立直していた場合に、そのリーチ棒が優先的に西家に戻るのか否かを決めておく必要がある。これが南家に取られてしまうのであれば、仮に立直者の和了点が2000点未満だった場合に、和了すれば最低でも1000点(立直の場合は実質1300点以上)は伸ばせるという常識に反して実質的な収支が1000点未満になる可能性が生じる。三家和で全員の和了を認める場合も同様。同時和了を認めない場合はそのような問題は発生しない。立直#立直棒の取り扱いも参照。 平場(0本場)ではなく積み棒があった場合、 の2通りのルールがある。どちらを採るかは取り決め次第である。 和了者2人のどちらかが親だった場合に連荘するか親流れとなるかについても取り決めが分かれる。 これもまたどれを採用するかは決め次第である。フリー雀荘では細目ルールを簡略化する傾向があり、定義のより単純な1.を採用しているケースが多くみられる。大手のネット麻雀サイトでは、ハンゲームの「麻雀4」、「セガNET麻雀 MJ」が2.を採用している一方[2][3]、「天鳳」、「麻雀格闘倶楽部」では1.のほうを採用している[4][5]。
東家
25000
南家
25000東1局北家
24000
西家
25000供託1
本場0
頭跳ね
二家和
積み棒の処理
南家と西家の両方に積み符を加算する
南家の和了にのみ積み符を加算し、西家の和了には加算しない(上家取りの原則)
連荘するか否か
親が和了したので連荘とする
親のほうが上家に位置していた場合は連荘とし、親のほうが下家に位置していた場合(= 親と放銃者のあいだにもう一人の和了者がいる場合)は親流れとする
子が和了したので輪荘(親流れ)とする
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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