「至上命題」という語については至上命令から派生した語であり本来は誤用との指摘がある[18]。「至上命題」の用例は1926年刊「ニイチエ全集-偶像の薄明;他」(生田長江訳)[19]、国民新聞1938年5月13日-5月22日報に利用があり[20]、国会議事録では昭和21年に使用例を発見することができ[21]、「至上の命題」は1941年刊行「宗教研究」(第24巻、宗教研究会刊)や1943年刊行「週報」(第341号、内閣情報部)に発見することができる。 上述のように命題とは真か偽かがはっきり定まる形式をもつ文(断言する文)のことを言うが、数学書において「命題」と見出しをつけて書かれている命題は、公理と定義を元にして定理の体系を作り上げていく過程で必要とされる「真の命題」を指し、そのなかでとくに重要なものが定理と呼ばれ、「定理」と見出しが付けられる[22]。数学書で「定理」「命題」「補題」「系」と見出しを付けて書かれた文は、正しいことが証明された(あるいはその数学書でこれから正しいことが証明される)命題である。
数学書における「命題」
脚注[脚注の使い方]
注釈^ たとえば「雨が降っている」はこのままでは真偽の判断を下せないので命題ではない。場所や時間を特定すれば真偽が判断できるので命題になる ⇒[1][リンク切れ]
^ 説文解字注によれば「命」とは口と令により成り立ち、口も令も発号することであり、「使」すなわち令ないし従と同じ意味とある。「使命」は与えられた発号、あるいはその発号に従うこと。
^ 偽の命題(真理値が偽の命題)
^ 真の命題(真理値が真の命題)
出典^ 小学館デジタル大辞泉「命題
^ 詳しくは数学書における「命題」項目を参照
^ 小学館デジタル大辞泉「命題
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