吹き替え
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マキノ映画の鷹羽恵一郎は「替え玉」専門の俳優だったが、京都妙心寺の中門からの飛び降りで脚を骨折し、俳優を辞めて助監督となった[3]

日本で初めて火達磨になっての吹替えを演じた俳優は中島春雄である。中島が吹替えを演じた昭和20 - 30年代の映画界には、まだ「スタントマン」という言葉は無かったという[4]
声の吹き替え

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出典検索?: "吹き替え" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2012年8月)

この項目では、「テレビ映画などでの音声の他言語への差し替え」(声の吹替え、Dub localization)について記述する。

日本では外国語作品をテレビで放送する時や、子供を対象とした作品に対して日本語による「音声吹き替え版」(日本語吹き替え)が制作されるケースが多い。トーキーが始まった当初は字幕と画面を交互にしていたが、1931年に日本公開されたアメリカ映画モロッコ』以降は字幕スーパーが主流となった。海外ではアメリカドイツインドフランスイタリアスペインポルトガルギリシャ韓国タイなど一般に吹き替えが主流の国もある。

日本で「音声の吹き替え」が用いられるようになったのは、テレビ放送が始まった1950年代以降である。テレビ草創期には、テレビ向けの国産の映像ソフトが不足し、外国産の映像ソフトが輸入され、放映される際、民放は主に吹き替えで放送をした。これは初期の小さなテレビ画面と低い解像度での文字数制限と、目の悪い高齢者や字の読めない者に対応するため、テレビ放送に限っては音声の吹き替えが用いられるようになった。

通常行なわれる吹き替え言語は共通語である。ただし、訛りがあることを特徴付けたいために方言で吹き替えることもあり、そのほとんどは関西弁で行われている。二ヶ国語以上の言語が飛び交うシーンの場合は、(アメリカ映画 / 英語作品の場合)英語の台詞部分を日本語に吹き替え、それ以外の言語(中国語アラビア語ロシア語など)は吹き替えず原音+字幕スーパーのまま[注釈 1]や、あえて英語以外の言語の台詞をそのまま吹替声優が行なうこともある。この時、一部台詞を変えることもある(訳「英語はわかるか?」→吹き替え「俺たちの言うことがわかるか?」)。日本語台詞の場合、日本人俳優の場合は後述の通りだが、日系人を含むアジア系俳優が日本語を話すシーンのみの場合でも原音のままだったり、特に英語訛りが強すぎる場合などは吹き替えられることもある。

ミュージカル映画など、歌うシーンは原音にする場合やオリジナル歌詞または日本語に訳した歌詞を吹き替え声優が歌う場合もある。

また一部の報道が規制されている国や地域では、ニュース番組の市民のインタビューでも吹き替えが行われる場合がある。かつて旧社会主義国では常套手段であり、現在でもこの手法が使用されている国もある。また外国人のインタビューでは、翻訳された字幕が本人の発言の趣旨と一致しない場合もある。
声優の配役

日本語吹き替えの配役は、アニメとは異なりオーディションはほとんど行われず、プロデューサーやディレクターなどが声優を指名して決めることがほとんどである。ただし、ディズニー作品、スティーヴン・スピルバーグ作品、ジョージ・ルーカス作品などでは指名ではなく、アニメ同様オーディションが行われる。

草創期の吹き替えの声優は、放送局の放送劇団と並んで、新劇系の劇団から起用することが多く、七曜会、三期会、新人会といった劇団がユニット出演契約を結んでいた。その後も新劇系の劇団員はキャスティングの中心となっており、文学座テアトル・エコー劇団青年座演劇集団 円劇団昴が代表的である。声優プロダクション所属の声優もキャスティングされるが、アニメゲームと比較すると新劇系の劇団員の比率が高い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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