君塚良一
そのうちドラマと笑いがくっついた番組がいっぱいできるような時代が来るから」「ドラマを書くためには、いろいろなことを経験しておけ」と言われた。また「いい感性の20代のうちに映画を見たり、旅行したり、遊んだりして吸収しておけ、30になったら何も感じなくなるから」と萩本に言われたことが印象に残っているという[2][3]。
1990年代前半に落合正幸監督とのコンビで『世にも奇妙な物語』を多数手がけた。落合とは「王道じゃなくて、ひねったやつをやろう」[6]という合意があり「自主映画を作るようにやってた」と後に回想している[5]。
2000年頃から、映画脚本の依頼を受ける度に監督も兼任したいとアピールしていた。「大抵の場合、次の日から電話がかかってこなくなる」という状態が続いたが[9]、『世にも奇妙な物語 2004年秋の特別編』(「あけてくれ」)にてドラマ演出を行い、2005年に映画『MAKOTO』にて映画監督デビューを果たす。
数多の映画を見てきたが、特に1970年代の日本映画の影響は大きいという。『MAKOTO』を初監督した際には『青春の蹉跌』『約束』などを意識した[10]。
『ずっとあなたが好きだった』『誰にも言えない』『誰も守ってくれない』などに出演している佐野史郎は、君塚脚本は「ハコ組み」「構成力」が特に優れていると評する[9]。
一方で脚本執筆においては「あたかもリアリティ」と称し、緻密に取材しながらも取材で得られた事実より雰囲気を優先する方針をとっている。そのために、あえて事実と異なる描写を混ぜることも多く[11]、ときには「好きなもの(家族、情熱家、庶民)を善として、嫌いなもの(エリート、若者、インターネット)を悪として誇張しているのでは?」との意見もある[12]。
主な作品
テレビ
ドラマ
『太陽にほえろ!』(日本テレビ)- 脚本家デビュー作(小川英との共作)
第423話「心優しき戦士たち」(1980年)
第434話「ある誘拐」(1980年)
欽ちゃんファミリー時代劇スペシャル『俺たちの熱い風』(日本テレビ、1984年)
『心はロンリー気持ちは「…」』(1984年、フジテレビ)
『心はロンリー気持ちは「…」II』(1985年)
『心はロンリー気持ちは「…」III』(1986年)
『心はロンリー気持ちは「…」IV』(1986年)
『心はロンリー気持ちは「…」V』(1987年)
『心はロンリー気持ちは「…」VI』(1987年)
『心はロンリー気持ちは「…」VII』(1988年)
『心はロンリー気持ちは「…」VIII』(1989年)
『心はロンリー気持ちは「…」IX』(1989年)
『心はロンリー気持ちは「…」X 南の国から’97』(1997年)
『心はロンリー気持ちは「…」XI』(2003年)
『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』(2024年)
『半熟ウィドウ! 未亡人は18才』(テレビ朝日、1987年)
『Wパパにオマケの子?!』(日本テレビ、1987年)
『善化者 さんまのホンじゃたのンます』(フジテレビ、1988年)
木曜バラエティ『悲しみがとまらない』(フジテレビ、1988年)
奇妙な出来事「待合室」(フジテレビ、1990年)
季節はずれの海岸物語(フジテレビ)
『季節はずれの海岸物語 91'冬 想い出は美しすぎて』(1991年)- 第4弾
『季節はずれの海岸物語 91'秋 フィルムの中の思い出』(1991年)- 第5弾
『季節はずれの海岸物語 92'冬 恋は夢のかなたに』(1992年)- 第6弾
世にも奇妙な物語(フジテレビ、1991年)
「さよなら6年2組」(1991年)
「モルモット」(1991年)
「リフレイン」(1991年)‐ 脚本協力
「急患」(1991年)
「戦争はなかった」(1991年)
「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」(1991年)
『震える愛」(1992年)
「逆転」(1992年)
「怪我」(1996年)
「あけてくれ」(2004年) - 原作:松山ひろし‐ 監督兼任
『中森明菜 メロドラマ』(フジテレビ、1991年)
ルージュの伝言(TBS、1991年)
「天国のドア]」
「Love Wars」
「中央フリーウェイ」
「14番目の月」
「ルージュの伝言」
「ノーサイド」
「ESPER」
「残暑」
大人は判ってくれない「きっとひとりで歩いていける」(フジテレビ、1992年)
『ずっとあなたが好きだった』(TBS、1992年7月クール)
『あの日に帰りたい』(フジテレビ、1993年1月クール)
If もしも「花を愛するか、宝石に生きるか」(フジテレビ、1993年)
『誰にも言えない』(TBS、1993年7月クール)
ボクたちのドラマシリーズ『時をかける少女』(フジテレビ、1993年2月 - 3月) - 原作:筒井康隆
『青春の影』(テレビ朝日、1994年7月クール)
『21歳の別離?中堀由希子、白血病とのたたかいに青春をかけて?』(TBS、1994年10月4日[13]) - MBS製作
『ヘルプ!』(フジテレビ、1995年1月クール)
ナニワ金融道シリーズ(フジテレビ) - 原作:青木雄二
『ナニワ金融道』(1996年)
『ナニワ金融道2』(1996年)
『ナニワ金融道3』(1998年)
『ナニワ金融道4』(1999年)
『ナニワ金融道5』(2000年)
『ナニワ金融道6』(2005年)
『新ナニワ金融道』(2015年)
『コーチ』(フジテレビ、1996年7月クール)
『コーチスペシャル』(フジテレビ、1997年10月)
踊る大捜査線シリーズ(フジテレビ)
『踊る大捜査線』(1997年1月クール)
『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』(1997年)
『湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』(1998年)- 原案のみ
『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル』(1998年)
『深夜も踊る大捜査線』(1998年10月)[14]
『深夜も踊る大捜査線2』(2003年7月)[15]
『弁護士 灰島秀樹』(2006年10月28日)
『警護官 内田晋三』(2007年1月27日)
『深夜も踊る大捜査線3』(2010年6月?7月)[16]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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