空港に偉人や著名人の名を付す事例が多い。ジョン・F・ケネディ国際空港(ニューヨーク)、ワシントン・ダレス国際空港(ワシントンD.C.)、パリ=シャルル・ド・ゴール空港(パリ)、リバプール・ジョン・レノン空港(リバプール)などが世界各国で多数見られ、日本では高知龍馬空港(高知県南国市)がある。
アメリカ海軍はニミッツ級航空母艦に、歴代アメリカ大統領、著名政治家、軍人などの名前を付し、ドワイト・D・アイゼンハワー、カール・ヴィンソン、セオドア・ルーズベルト、ロナルド・レーガン、ジョージ・H・W・ブッシュ、ジェラルド・R・フォード、ジョン・F・ケネディなどがある。イギリス海軍の空母クイーン・エリザベス、フランス海軍の空母シャルル・ド・ゴール、クルーズ客船のクイーン・ヴィクトリアなど、国を代表する艦船に偉人や著名人の名を付す事例が多い。
小惑星の名称は小惑星センター (MPC) から発見者に命名権が与えられるが、偉人の名前を付す場合は死後100年の経過を要する。 単位名は、ニュートンなど変化させずに用いる事例が多い[1]。 古来は広範でエポニムをラテン語化した。アメリカは、探検家アメリゴ・ヴェスプッチアメリゴのラテン名Americus Vespuciusに由来し、ラテン語terra(「大地」女性名詞)の類推でAmericaとなった[28]。 現在は語幹のラテン語化は少ないが、生物学名の種小名(属格)、元素名 (-ium) [1]、素粒子名 (-on) など、語尾のラテン語化が慣例とされる分野がある。 人名などへ語尾を付加し形容詞を派生させた例も多く見られる。英語の例では、ラグランジアン、ハミルトニアンなど(eponymous adjectives 人名のアクロニウムは企業名や商品名で多く見られる。 人名の後に、法則や定理、係数や効果などの語を付したもので、ボイル=シャルルの法則[8]、ベルヌーイの定理[1]などがある。 フレミング左手の法則など、説明的な命名と併用される事例もある。 多数の人名が連なる場合に、EPRパラドックス(アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックス)、HR図(ヘルツシュプルング・ラッセル図)[1]などアクロニム[1]を用いる事例がある awk(プログラミング言語)など、アクロニムが正式名称の場合もある。
語形による分類
変化せず用いる
語形を変化
他の語句を付す
略語
エポニムの例
一般
アキレス腱[29]
アマトリチャーナ - 料理、イタリアのコムーネ、アマトリーチェ[30]から。
綾杉 - 日本酒、福岡市香椎宮の神木、綾杉[31][32]から。
インゲンマメ - 隠元隆g[33]から。
エピメニデスのパラドックス
オッカムの剃刀
カーディガン - カーディガン伯爵[34]から
カルネアデスの板
ギロチン - ジョゼフ・ギヨタン[35]から
金平 - 坂田金平[36]から
虞美人草 - 虞美人[37]から
クレオパトラの鼻
コロンブスの卵
ケリーバッグ
弘法麦[38]
五右衛門風呂
コンドーム
サクソフォーン
薩摩守[39]
サンドイッチ - サンドウィッチ伯爵[34][9]から
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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