発言数が1000番を超えたスレッドの1001番目および、データ容量が約500KBを超えたスレッドの次番目には、もう書き込めないことを表す表示(板によって異なる)がされ、書き込めなくなる。書き込めなくなったスレッドは、数時間後に板のスレッド一覧から削除される。
以下では、スレッドの終了に関する2ちゃんねる特有の用語を説明する。
dat落ち
スレッドが圧縮判定か即死判定にかかり、掲示板のスレッド一覧から削除された状態。dat落ちしたスレッドは「このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています」と表示され、書き込むことはできないものの閲覧はWEBブラウザで出来る。2014年2月19日以前は、「●(まる、2ちゃんねるビューア)」と呼ばれる有料閲覧システムと2ちゃんねる専用ブラウザを併用するか、 2ちゃんねる検索
名前欄を無記入で投稿した場合、「名無しさん」もしくは、その板に準ずる名前が自動的に書き込まれる。
この「名無し」のシステムにより、利用者間の個人的な交流が減少した結果、以下のような特徴が生まれた。
メールアドレス欄にもメールアドレスが書き込まれないことが多い。
(スレッドフロート型掲示板のシステムでスレッドを板の上位に上げないようにするとき、メール欄に「sage」(「下げ」と読む)を書き込むシステムも原因の一つ)
敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)を使わない利用者が多い(板によって傾向は異なる)。
簡潔な会話をよしとし、込み入った内容が忌避されるスレッドが多い。
ハンドルネームをつけた人間(固定ハンドルネーム、略してコテハン)が忌避されることが多い[注釈 7]。
(板によって傾向は異なる。また、煽り荒らし行為の口実とされる場合が多い)
「名無し」について、管理人(当時)のひろゆきは「たとえば安倍首相が実名でネット掲示板に書き込んだら議論どころじゃなくなる。純粋に議論をするのなら、人格はないほうがしやすい」[76]「ほかの日記やブログサイトというのは、個々人のコミュニケーションが目的としてサイトが作られているわけですが、2chの場合は情報を蓄積することを目的としている」[77]などと語っている。
「名無し」のシステムは、あめぞうより引き継いだものである。
ID「トリップ (電子掲示板)」も参照
2ちゃんねるでは、ID機能を取り入れている板がある。これにより、名無しの匿名性を利用した自作自演を限定的であるが防ぐ効果がある。
IDは、強制的につく板、任意でつく板(メール欄に文字入力するとID:???と表示される、または名前欄に!idと入力する)、表示されない板の3種類である。IDは主にIPアドレスと日付の情報を暗号化したものが使用される。この機能は、利用者が個々の書き込みについて、書き込んだ者を特定・名寄せすることを意図したものではない。
ID機能は自作自演を防止し、無意味なレスをつけてスレッドを浪費することを緩和する。従って、過疎板において、仮に荒らし(スレッドに関係のない書き込み、またはそれをする者)が常駐してまったく機能しないスレッドがあったとしても、それを理由にID機能の導入を申請しても運営側は受け入れない。
なお、管理者側はこれを考慮して、無責任な書き込みを減らす一環として、2004年11月ごろから「be@2ch掲示板」システムを実験的に導入している。これにより、直接個人を特定できるわけではないが、ログインしている者について、どの書き込みを行ったかある程度判別できるようになった。
一方で、固定ハンドルネームを名乗る利用者(コテハン)が存在しており、スレッドによっては議論の要になることがある。また、ほとんどのコテハンはトリップと呼ばれる騙り防止機能を利用している。これは一連の書き込みが同じ人間によるものであることを証明する。中には、ハンドルネームを持たないままトリップ機能を利用する「名無し」のコテハンも存在する。
iモードの普及と携帯電話への対応によって携帯電話とコンピュータとの2つのIDを持つことが平易になったため、この2つの区別が出来るようIDの末尾に携帯電話からの書き込みには「O(オー)」、コンピュータの書き込みには「0(ゼロ)」が付くようになった(ただし板の設定によってつかない場合がある)また公式2ちゃんねるビューアー
「p2」を介して書き込むと、末尾はPになっていた。さらに新体制になってからはp2が破棄される一方でスマートフォンの普及とMVNOやWiFi方式による公衆無線LANの興隆に伴い、さらに複数のIDが持ちやすくなったことから、これらの接続回線ごとにIDの末尾が詳細化され、さらにはキャリアを示す呼号やISPやブラウザなどの情報をハッシュ化した別のID(「KOROKORO」と呼称)を表示するシステム「BBS_SLIP」を導入した[78]。しかし、これらの対策をもってしても複数台の端末や回線を使った自作自演がしばしば指摘される。