名寄市の基幹産業は農業である。また近隣の町村に比べて、名寄市は官公庁の出先機関や民間企業の営業所が比較的多い。かつては宗谷本線の名寄駅から名寄本線と深名線が分岐し、国鉄城下町としても栄えていた。しかし、国鉄分割民営化に伴う大規模な人員異動や希望退職、両路線の廃止によって地域経済は大きな影響を受けた。このあおりを受けて、2002年には過疎地域の指定を受けた。このような中で、商業は量販店の出店も見られた一方で、閉店も相次いできた。 基幹産業は農業で、餅米の生産量は日本一を記録したこともある[15][2]。日本における餅米の大規模な産地としては名寄市付近が最北であり[16]、例えば、三重県伊勢市名物の和菓子「赤福餅」に使われる原材料のもち米は、名寄産を中心に使用している。岡山県岡山市に本店がある和菓子店、廣榮堂の「廣榮堂・元祖きびだんご」ロッテ・雪見だいふくの皮にも名寄産の餅米が使用されている。また、アスパラガスやカボチャの生産も盛んである。ヒマワリ畑も作られ[2]、北海道内では北竜町に次ぐ規模であり、観光資源としても活用されている。 冬期間は日本国内でも非常に寒冷な地域であることを利用し、住友ゴム工業がタイヤテストコースを置くといった例も見られる。 サンピラーパークには2006年11月に公園管理棟を兼ねたカーリング場が設置された[8]。冬期に寒冷な名寄市は「雪質日本一」をアピールしており、名寄市東部にはピヤシリスキー場が設置されている。ピヤシリスキー場に隣接するスキージャンプ台では大会も開催される。 名寄市は、市外局番が日本の市部としては珍しく、三笠市(01267)と同じく5桁(01654)である。
第1次産業
農協
道北なよろ農業協同組合(JA道北なよろ)
北海道農業共済組合(NOSAI北海道)
名寄家畜診療所
第2次産業
第3次産業
商業
商業施設(地元企業)
西條
加藤パイオニアグループ(ホテル・レストラン経営)
喜信堂(菓子)
東陽軒(菓子)
東洋肉店
ブラジル(喫茶)
かつてあった大型店
長崎屋名寄店・三島長崎屋店(2001年1月閉店[17][18])
レインボーショップ山田・Y’s(ワイズ)
三島名寄中央店(2005年2月に民事再生法の申請に伴って閉店[19])
ふじ
マツヤデンキ
ダイヤモンド靴店・ハローマック・東京靴流通センター
TSUTAYA
物流
ヤマト運輸:名寄中央センター・名寄北センター
佐川急便:名寄営業所
金融機関北星信用金庫本店
北星信用金庫(本店と4支店、2007年10月9日に名寄信用金庫が士別信用金庫と合併[20])
北見信用金庫名寄支店(紋別信用金庫名寄支店として1973年12月10日に開店[21])
北洋銀行名寄支店
北海道労働金庫名寄支店
北海道銀行名寄支店
名寄市に拠点を置く主な企業
住友ゴム工業名寄タイヤテストコース
マルハニチロ畜産名寄工場
情報・通信
マスメディア
新聞社
北海道新聞名寄支局
名寄新聞
北都新聞[22]
名寄新聞を発行する名寄新聞社
北都新聞を発行する北都新聞社
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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