最終的に出資者(株主)である名古屋市の河村たかし市長は2011年(平成23年)6月の定例議会で存続することを明言し「市長としてテレビ塔を取り壊すつもりはない。久屋大通公園を含め、名古屋のシンボルとして大いに盛り上げていきたい」と発言した。しかし公的資金の投入に対しては否定的で、民間の買い上げを望んでいる。また「テレビ塔を学生にプレゼントし、周辺の道路を閉鎖して毎週学園祭を行えばいい。」とも発言している[36]。
当時、テレビ塔の次回の塗り替え(2012年(平成24年)の予定)が迫っており、アナログ放送終了後の収入が不明瞭な点と存廃問題で行われるか否か不明であったが[6]、同年4月1日から開始のマルチメディア放送の送信所として、再び活用されることとなった[37]。
同年12月20日、名古屋市に本社があるポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社などは、テレビ塔の耐震改修工事費用を支援するための清涼飲料水の自動販売機を展望階に設置した。利益の一部がテレビ塔に寄付される他、飲料を買わずに寄付することのみも受け付けている。この自動販売機はテレビ塔以外でも設置されている[38][39]。
2019年(平成31年)1月7日には耐震工事及び抜本的なリニューアルのために休業し、内部にはホテル施設も設営されることから「テレビ塔」からの改称も検討された。2020年(令和2年)7月にリニューアルオープンする予定であった[22][23]。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により工事が遅れ、オープンは同年9月18日となった[25]。
全面改装に合わせて、同年9月1日に新設されたホテルの名称は「ザ タワーホテル名古屋」と決まり、2階にレストランやカフェ、3階にカフェや土産店、VRのシアターが入り[40]、4階に30平方メートルの一般客室が13室と高級レストラン、5階に約80平方メートルのスイートルームが2室、60平方メートル超のフィットネスジムが入る。スイートルームはウッドデッキテラスを備え、4階の一般客室の装飾や照明にも有松絞や名古屋友禅を取り入れられている。2階に披露宴やセミナーに使えるバンケットルーム、1階のカフェのみ7月から営業を開始した[41]。 下記の3本はいずれもモスラに関する映画[42] 名古屋テレビ塔株式会社
他のタワー(電波塔)との比較
名古屋テレビ塔(1954年竣工、高さ180.0メートル)
さっぽろテレビ塔(1957年竣工、高さ147.2メートル)
別府タワー(1957年竣工、高さ90.0メートル)
東京タワー(1958年竣工、高さ333.0メートル)
東京スカイツリー(2012年竣工、高さ634.0メートル)
名古屋テレビ塔が登場する作品
モスラ対ゴジラ - 四日市から出現したゴジラが誤って尻尾を塔に引っかけてしまい、そのまま崩壊させる。
ゴジラvsモスラ - 市街地に侵入したバトラが角の力で破壊する。
モスラ3 キングギドラ来襲 - 上空に飛来したキングギドラが翼を激突させ破壊する。
大日本人
終わりのセラフ - 名古屋決戦編で早乙女与一による狙撃に使われた。
ギャラリー
ライトアップ
(2021年(令和3年)12月)
最上階にある展望台
(2018年(平成30年)9月)
恋人の聖地の認定記念碑
(2018年(平成30年)9月)
塔内に展示されたハート型のオブジェ「Promise Heart」
(2018年(平成30年)9月)
名古屋テレビ塔株式会社
Nagoya TV Tower Corporation種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦三丁目6番15号先
設立1953年(昭和28年)7月1日
法人番号7180001039047
事業内容
名古屋テレビ塔(展望塔)の運営、管理
店舗テナントなどに関する賃貸
広告に関する運営・管理
代表者大澤和宏(代表取締役社長)
資本金8,000万円(2023年3月31日現在)[43]
売上高4億0872万8032円(2023年3月期)[43]
営業利益7589万0868円(2023年3月期)[43]
経常利益4508万5493円(2023年3月期)[43]
純利益4478万8993円(2023年3月期)[43]
純資産1億0387万9935円
(2023年3月31日現在)[43]
総資産26億4775万3397円
(2023年3月31日現在)[43]
従業員数8名(2021年3月31日現在)[44]
決算期3月31日
主要株主
愛知県 25%
名古屋市 25%
名古屋鉄道株式会社
株式会社三菱UFJ銀行
株式会社大丸松坂屋百貨店
中部電力株式会社
近畿日本鉄道株式会社
トヨタ自動車株式会社
東海テレビ放送株式会社
中部日本放送株式会社
外部リンク ⇒http://www.nagoya-tv-tower.co.jp/
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名古屋テレビ塔株式会社とは、愛知県名古屋市中区に本社を置く第三セクター企業である。1953年(昭和28年)7月1日に設立された。
名古屋テレビ塔の管理・運営やイベントの開催、土産品などの販売を行っている。 名古屋テレビ放送(NBN・メーテレ)は開局当初から中区の名古屋市営地下鉄名城線東別院駅前にある局舎に移るまで、テレビ塔の一室を借りて放送していた[15]。 後に開局した東海テレビ放送 (THK) が中部日本放送 (現・CBC-TV) の送信所で研修を受けたという逸話がある。また、日本初の集約電波塔という側面があるため、NHK・CBC・東海3局の仲は良好だったという。この際に生まれた共有精神が、名古屋の地上波のテレビ局・ラジオ局の合同番組やイベントに生かされているという側面も持っているとされる[19][注 14]。
概要
商号:名古屋テレビ塔株式会社(英文社名: Nagoya TV Tower Corporation.)
設立:1953年7月1日
代表取締役社長:大澤和宏
資本金:8,000万円
その他