いずれも大人料金(高校生以上) 名古屋テレビ塔は、2011年(平成23年)7月24日のアナログテレビ放送終了に伴い、電波塔としての役割を一旦終えた。地デジ化によるアナログ放送の停波後は(2011年(平成23年)までの)年間3億円の収入のうち、約3割に当たるテレビ局のアンテナ設置料などの収入1億円が入らなくなることや[5]、現・名古屋テレビ塔株式会社社長の大澤が就任した2003年(平成15年)には名古屋テレビ塔株式会社は倒産寸前だったこと[5] から、厳しい運営状況に陥ることが予想されていた。 さらなる収入確保のために、アナログ放送機器スペースを撤去することで生じるスペースを飲食店や物販店へと転換するリニューアル計画(2011年(平成23年)夏の着工、2013年(平成25年)の完了の目標)を策定した。事業費の35億円のうち、耐震改修費の15億円は「民間での資金調達では限界」という理由で出資者である愛知県と名古屋市に対して公的支援を求めた。同市は「税金(公的支援)投入は市民の理解が必要」として回答せず、2011年(平成23年)6月16日の会社役員会の際は基本計画の延長及び規模の見直しを求めた。名古屋テレビ塔株式会社常務の若山宏常は「(この計画が承認されない場合、)行政・市民の支えがなければ存続は難しく、解体もあり得る」と発言している[34]。なお、テレビ塔が解体されると仮定した場合、14億円かかるとされた[35]。 最終的に出資者(株主)である名古屋市の河村たかし市長は2011年(平成23年)6月の定例議会で存続することを明言し「市長としてテレビ塔を取り壊すつもりはない。久屋大通公園を含め、名古屋のシンボルとして大いに盛り上げていきたい」と発言した。しかし公的資金の投入に対しては否定的で、民間の買い上げを望んでいる。また「テレビ塔を学生にプレゼントし、周辺の道路を閉鎖して毎週学園祭を行えばいい。」とも発言している[36]。 当時、テレビ塔の次回の塗り替え(2012年(平成24年)の予定)が迫っており、アナログ放送終了後の収入が不明瞭な点と存廃問題で行われるか否か不明であったが[6]、同年4月1日から開始のマルチメディア放送の送信所として、再び活用されることとなった[37]。 同年12月20日、名古屋市に本社があるポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社などは、テレビ塔の耐震改修工事費用を支援するための清涼飲料水の自動販売機を展望階に設置した。利益の一部がテレビ塔に寄付される他、飲料を買わずに寄付することのみも受け付けている。この自動販売機はテレビ塔以外でも設置されている[38][39]。 2019年(平成31年)1月7日には耐震工事及び抜本的なリニューアルのために休業し、内部にはホテル施設も設営されることから「テレビ塔」からの改称も検討された。2020年(令和2年)7月にリニューアルオープンする予定であった[22][23]。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により工事が遅れ、オープンは同年9月18日となった[25]。 全面改装に合わせて、同年9月1日に新設されたホテルの名称は「ザ タワーホテル名古屋」と決まり、2階にレストランやカフェ、3階にカフェや土産店、VRのシアターが入り[40]、4階に30平方メートルの一般客室が13室と高級レストラン、5階に約80平方メートルのスイートルームが2室、60平方メートル超のフィットネスジムが入る。スイートルームはウッドデッキテラスを備え、4階の一般客室の装飾や照明にも有松絞や名古屋友禅を取り入れられている。2階に披露宴やセミナーに使えるバンケットルーム、1階のカフェのみ7月から営業を開始した[41]。 下記の3本はいずれもモスラに関する映画[42] 名古屋テレビ塔株式会社
現在
1,300円(2022年12月1日 - )[33]
過去
1954年 - 1967年:50円[注 13] - 2014年(平成26年)6月20日の開業60周年の時もこの料金だった。
1967年 - 1978年:100円
1978年 - 1997年:400円
1997年 - 2006年:750円
2006年 - 2014年:600円(テレビ塔の歴史の中で初めて値下げされている)
2014年 - 2019年:700円(2016年は期間限定で料金変動あり)
2020年 - 2022年:900円
存廃問題
他のタワー(電波塔)との比較
名古屋テレビ塔(1954年竣工、高さ180.0メートル)
さっぽろテレビ塔(1957年竣工、高さ147.2メートル)
別府タワー(1957年竣工、高さ90.0メートル)
東京タワー(1958年竣工、高さ333.0メートル)
東京スカイツリー(2012年竣工、高さ634.0メートル)
名古屋テレビ塔が登場する作品
モスラ対ゴジラ - 四日市から出現したゴジラが誤って尻尾を塔に引っかけてしまい、そのまま崩壊させる。
ゴジラvsモスラ - 市街地に侵入したバトラが角の力で破壊する。
モスラ3 キングギドラ来襲 - 上空に飛来したキングギドラが翼を激突させ破壊する。
大日本人
終わりのセラフ - 名古屋決戦編で早乙女与一による狙撃に使われた。
ギャラリー
ライトアップ
(2021年(令和3年)12月)
最上階にある展望台
(2018年(平成30年)9月)
恋人の聖地の認定記念碑
(2018年(平成30年)9月)
塔内に展示されたハート型のオブジェ「Promise Heart」
(2018年(平成30年)9月)
名古屋テレビ塔株式会社
Nagoya TV Tower Corporation種類株式会社
市場情報非上場
本社所在地 日本
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦三丁目6番15号先
設立1953年(昭和28年)7月1日
法人番号7180001039047
事業内容
名古屋テレビ塔(展望塔)の運営、管理
店舗テナントなどに関する賃貸
広告に関する運営・管理
代表者大澤和宏(代表取締役社長)
資本金8,000万円(2023年3月31日現在)[43]
売上高4億0872万8032円(2023年3月期)[43]
営業利益7589万0868円(2023年3月期)[43]
経常利益4508万5493円(2023年3月期)[43]
純利益4478万8993円(2023年3月期)[43]
純資産1億0387万9935円
(2023年3月31日現在)[43]
総資産26億4775万3397円
(2023年3月31日現在)[43]