「人が成長していく過程で、その人の存在全体に関わる深い心理的変容をもたらす、苦難として体験される決定的な諸段階」を「スピリチュアル・エマージェンシー」と呼び、「スピリチュアル・エマージェンシーと精神疾患の区別などなく、すべての精神疾患はスピリチュアル・エマージェンシーである」と考え、スピリチュアル・エマージェンシーに陥っている人たちをサポートする組織「スピリチュアル・エマージェンシー・ネットワーク・ジャパン(SEN Japan)」というグループを作り活動していた。(名称を「トランジショナル・エマージェンシー・ネットワーク(TEN))と変え、トランスパーソナル学会との合同勉強会のような形で活動が継続されている[9]。)
著書
『トランスパーソナルとは何か』(春秋社) 1987.7
『トランスパーソナルとは何か』増補改訂版(新泉社) 2005.1
『無意識の探険 トランスパーソナル心理学最前線』(TBSブリタニカ) 1988.1
『トランスパーソナル・セラピー入門』(平河出版社) 1989.10
『生老病死の心理学』(春秋社) 1990.7
『処女航海 変性意識の海原を行く』(青土社) 1993.3
『世界の中にありながら世界に属さない』(サンガ) 2015.7
『静かなあたまと開かれたこころ』(サンガ) 2019.7 - 吉福伸逸アンソロジー
共編著
『宇宙意識への接近 伝統と科学の融和』(河合隼雄共編、春秋社) 1986.3
『意識のターニングポイント メタ・パラダイムの転換とニューエイジ・ムーヴメントの今後』(松沢正博共著、泰流社) 1987.3
『テーマは意識の変容 徹底討論』(岡野守也、春秋社) 1991.10
『流体感覚』(対談:松岡正剛, 見田宗介, 中沢新一、雲母書房) 1999.4
『楽園瞑想 神話的時間を生き直す』(宮迫千鶴、雲母書房) 2001.9
翻訳
『ビー・ヒア・ナウ 心の扉をひらく本』 (ババ・ラム・ダス, ラマ・ファウンデーション、上野圭一共訳、エイプリル・ミュージック) 1979.2
『20世紀の神秘思想家たち アイデンティティの探求』(アン・バンクロフト、平河出版社、Mind books) 1984.3
『グローバル・ブレイン 情報ネットワーク社会と人間の課題』(ピーター・ラッセル、工作舎) 1985.6
『意識の科学 ホリスティックなヒーリングへの道』(ケネス・ペレティエ、スワミ・プレム・プラブッダ共訳、工作舎) 1986.10 ISBN 978-4-87502-125-4
『トランスパーソナル宣言 自我を超えて』(ロジャー・N・ウォルシュ, フランシス・ヴォーン編、春秋社) 1986.10
『パシフィック・シフト 文化生態圏の転換』(ウィリアム・アーウィン・トンプソン、春秋社) 1987.12
『パラダイム・シフト 価値とライフスタイルの変動期を捉えるVALS類型論』(アーノルド・ミッチェル、ティビーエス・ブリタニカ) 1987.10
『天使のおそれ 聖なるもののエピステモロジー』(グレゴリー・ベイトソン, メアリー・キャサリン・ベイトソン、星川淳共訳、青土社) 1988.5
『聖なる愚か者 ゲシュタルトワークの新地平 内なる道化と人生の創造性』(リッキー・リビングストン、アニマ2001) 1989.6
『タオのプーさん』(ベンジャミン・ホフ、松下みさを共訳、平河出版社) 1989.10、のち改題『クマのプーさんの「のんびり」タオ』(講談社+α文庫)
『オルタナティヴ・ヴィジョン 新たな価値体系の思潮』(阿含宗総本山出版局) 1989.5
フリッチョフ・カプラ
『タオ自然学 現代物理学の先端から「東洋の世紀」がはじまる』(フリッチョフ・カプラ、工作舎) 1980.3 ISBN 978-4-87502-108-7
『ターニング・ポイント 科学と経済・社会、心と身体、フェミニズムの将来』(フリッチョフ・カプラ、工作舎) 1984.11
『グリーン・ポリティックス』(シャーリーン・スプレットナク, フリッチョフ・カプラ、青土社) 1986.5
『非常の知 カプラ対話篇』(フリッチョフ・カプラ、工作舎) 1988.11 ISBN 978-4-87502-148-3
『新ターニング・ポイント ポストバブルの指針』(フリッチョフ・カプラ、工作舎) 1995.4 ISBN 978-4-87502-249-7
ケン・ウィルバー
『意識のスペクトル』1 - 2(ケン・ウィルバー、菅靖彦共訳、春秋社) 1985
『無境界 自己成長のセラピー論』(ケン・ウィルバー、平河出版社) 1986.6
『アートマン・プロジェクト 精神発達のトランスパーソナル理論』(ケン・ウィルバー、プラブッダ, 菅靖彦共訳、春秋社) 1986.6
『眼には眼を 三つの眼による知の様式と対象域の地平』(ケン・ウィルバー、青土社) 1987.4
『量子の公案 現代物理学のリーダーたちの神秘観』(ケン・ウィルバー、田中三彦共訳、工作舎) 1987.8 ISBN 978-4-87502-137-7
スタニスラフ・グロフ
『個を超えるパラダイム 古代の叡智と現代科学』(スタニスラフ・グロフ編、平河出版社) 1987.7
『自己発見の冒険 1』(スタニスラフ・グロフ、菅靖彦共訳、春秋社) 1988.1
『脳を超えて』(スタニスラフ・グロフ、春秋社) 1988.7
雑誌
『サンガジャパン vol.11』(田口ランディとの対談、サンガ) 2012.9
関連文献
『吉福伸逸の言葉 トランスパーソナル心理学を超えて追及した真のセラピーとは?』(向後善之, ウォン・ウィンツァン, 新倉佳久子, 新海正彦共著、コスモスライブラリー) 2015.5
『仏に逢うては仏を殺せ:吉福伸逸とニューエイジの魂の旅』(稲葉小太郎、工作舎) 2021.4 ISBN 978-4-87502-526-9
出典^ a b 吉福伸逸氏 ワークショップ「幻覚・妄想・神秘体験に対するアプローチ」 日本トランスパーソナル学会