吉田健一_(英文学者)
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『英国の文学』(雄鶏社[注釈 13] 1949年(装幀青山二郎)、創元文庫 1951年、新潮文庫 1954年/定本・垂水書房 1963年、岩波文庫 1994年)
処女作で、1963年の改訂版では文章が全面的に改稿[62]。中世のチョーサー及びマロリーの評に始まり、19世紀末から20世紀の記述[62]はわずか。

『シェイクスピア』(池田書店 1952年/増訂版・垂水書房 1956年、新潮文庫 1961年・復刊1994年)

『宰相御曹司貧窮す』(文藝春秋新社 1954年)
初の随筆集[63]。私家限定版30部の標題は『でたらめろん』。出版に際し、吉田は「でたらめろん」の題を希望したが、文藝春秋社は「宰相御曹司貧窮す」を強く主張した。その結果、一般販売用は「宰相御曹司貧窮す」とし、「でたらめろん」は著者用に30部つくって贈呈することで決着した[64]。私家版No.1は吉田茂宛で「パパへ 健一」と署名、No.11を自らの所蔵にした[64]

『東西文学論』(新潮社〈一時間文庫〉1955年、垂水書房 1966年/新編「東西文学論・日本の現代文学」講談社文芸文庫)

『随筆 酒に呑まれた頭』(新潮社 1955年)、番町書房 ユーモアエッセイ集(増補版 正・続)、ちくま文庫(新編)- 短編も収録

『文学あちらこちら』(東方社 1956年)- 新書判

『乞食王子』(新潮社 1956年、のち垂水書房、番町書房、講談社文芸文庫)

『三文紳士』(宝文館 1956年、のち垂水書房、筑摩書房、講談社文芸文庫)

『近代文学論』(垂水書房 1957年)

『文学人生案内』(東京創元社 1957年、のち垂水書房、講談社文芸文庫)

『英語上達法』(垂水書房 1957年、改訂版1961年)

『甘酸っぱい味』(新潮社 1957年/ちくま学芸文庫 2011年※)

『日本について』(大日本雄弁会講談社 1957年)

『酒宴』(東京創元社 1957年、垂水書房 1966年/のち「金沢・酒宴」講談社文芸文庫)- 短編集

『舌鼓ところどころ』(文藝春秋新社 1958年、のち中公文庫)

『英国の文学の横道』(講談社 1958年、垂水書房 1967年、講談社文芸文庫 1992年)
主に雑誌「英語青年」に掲載、英国近代文学批評アンロソジー集[65]

『作法無作法』(宝文館 1958年、垂水書房 1963年)

『ひまつぶし』(講談社 1959年)- 題字・井伏鱒二

『英国の近代文学』(垂水書房 1959年 新版1964年、筑摩叢書 1974年、岩波文庫 1998年)
処女作『英国の文学』の続編で19世紀末から第二次世界大戦終結後までのイギリス文学を主に取り上げる[62]。オスカー・ワイルドの評論に始まりイーヴリン・ウォーで締める構成が『英国の文学の横道』と同じで姉妹編[65]といえる。

『日本の現代文学』(雪華社 1960年 新版1978年、垂水書房 1965年/講談社文芸文庫 1995年)

『近代詩について』(垂水書房 1960年 新版1966年)

『頭の洗濯』(文藝春秋新社 1960年、番町書房 ユーモアエッセイ集 1976年)- 後者は普及版

『英語と英国と英国人と』(垂水書房 1960年 新版1965年、講談社文芸文庫 1992年)

『シェイクスピア物語』(垂水書房 1960年)

『文学概論』(垂水書房 1961年 新版1965年、講談社文芸文庫 2008年)
1959年から1960年にかけ、季刊「聲」(鉢の木会の同人誌)に3回連載、増訂し単行本化[66]

『随筆英語上達法』(垂水書房 1961年)

『文句の言ひどほし』(朝日新聞社 1961年)

『日本語と日本と日本人と』(垂水書房 1961年)

『色とりどり』(雪華社 1961年)

『書き捨てた言葉』(垂水書房 1962年)

『横道にそれた文学論』(文藝春秋新社 1962年)

『不信心』(朝日新聞社 1962年)

『新聞一束』(垂水書房 1963年)

『残光』(中央公論社 1963年)

『わがシェイクスピア』(垂水書房 1963年)

『吉田健一随筆集』(垂水書房 1963年)

『謎の怪物・謎の動物』(新潮社 1964年)

改訂版「未知の世界」(図書出版社 1975年/「私の古生物誌」ちくま文庫 1989年)


『大衆文学時評』(垂水書房 1965年)

『感想 A・B』(垂水書房 1966年)

『文学の楽しみ』(河出書房新社 1967年、河出文芸選書 1976年、講談社文芸文庫 2010年)
中期から後期での文学批評の代表作。河出の文芸雑誌文藝[67]に一年間連載。

『落日抄―父・吉田茂のこと 他』(読売新聞社 1967年)

『余生の文学』(新潮社 1969年/平凡社ライブラリー 2023年11月※、宮崎智之解説)

『瓦礫の中』(中央公論社 1970年、のち中公文庫)‐ 長編小説 第1作

『ヨオロッパの世紀末』(新潮社 1970年、筑摩叢書 1987年、岩波文庫 1994年、辻邦生解説)
第二次「ユリイカ」創刊号1969年7月号から[68]1970年6月号まで連載[69]、同年10月に出版[70]し第23回野間文芸賞[71]を受賞。

『作者の肖像』(読売新聞社〈読売選書〉 1970年)

『吉田健一全短編集』(読売新聞社 1971年)- 全18編

『絵空ごと』(河出書房新社 1971年、河出文芸選書 1977年/「絵空ごと・百鬼の会」講談社文芸文庫+ワイド版)- 長編小説

私の食物誌』(中央公論社 1972年、のち中公文庫)- 同語反復を多用した特徴的な文章で記された随筆[72]

『文学が文学でなくなる時』(集英社 1972年)

『本当のような話』(集英社 1973年、のち集英社文庫、講談社文芸文庫 1994年)‐ 長編小説

『書架記』(中央公論社 1973年、中公文庫 新版2011年)

『金沢』(河出書房新社 1973年、「金沢・酒宴」講談社文芸文庫 1990年)‐ 長編小説

『文明に就て』(新潮社 1973年)

『ヨオロッパの人間』(新潮社 1973年、講談社文芸文庫 1994年)

『交遊録』(新潮社 1974年、講談社文芸文庫 2011年)‐ 限定版500部も刊
親しく交遊した人々を回想録風に著したエッセイ、1972年に青土社「ユリイカ」[73]で連載。

『英国に就て』(筑摩書房 1974年、ちくま文庫 1994年、ちくま学芸文庫 2015年※)

『日本に就て』(筑摩書房 1974年、ちくま学芸文庫 2011年※)

『酒肴酒』、『続 酒肴酒』(番町書房 ユーモアエッセイ集 1974年、光文社文庫 1985年)- 新編再刊

東京の昔』(中央公論社 1974年、のち中公文庫、ちくま学芸文庫 2011年※)- 長編小説

『埋れ木』(集英社 1974年、河出文庫 2012年)- 長編小説

『覚書』(青土社 1975年)

『詩と近代』(小澤書店 1975年)

『言葉といふもの』(筑摩書房 1975年/平凡社ライブラリー 2024年5月、宮崎智之解説)

『本が語ってくれること』(新潮社 1975年/平凡社ライブラリー 2022年11月※、古屋美登里解説)

『詩に就て』(青土社 1975年)

『英語 英文学に就て』(筑摩書房 1975年)

Japan is a Circle - A tour round the mind of modern Japanese -(Kodansha International Ltd, 1975.)

訳書『まろやかな日本』(幾野宏訳、新潮社 1978年)


『旅の時間』(河出書房新社 1976年、講談社文芸文庫 2006年)- 短編集全10編

『時間』(新潮社 1976年、講談社文芸文庫 1998年/青土社 2012年)

『時をたたせる為に』(小澤書店 1976年)

『定本 落日抄』(小澤書店 1976年)

『昔話』(青土社 1977年、講談社文芸文庫 2017年)
書物や歴史を介して著者が感じた思いを自由に展開した長編評論で、1975年から翌76年にかけ「ユリイカ」で連載[74]

『思ひ出すままに』(集英社 1977年、講談社文芸文庫 1993年)

没後刊行(※は訳書も含め電子書籍で再刊)


『変化』(青土社 1977年、新装版2012年)[注釈 14]、あとがき中村光夫

『怪奇な話』(中央公論社 1977年、中公文庫 1982年)- 短編集

『道端』(筑摩書房 1978年)‐ 短編集

『春 その他』(小澤書店 1978年)

『読む領分』(新潮社 1979年)- 書評・解説集

『饗宴』(ロングセラーズ「あまカラ選書」1977年)- 新編再刊

『日本のよさ』(ゆまにて 1977年)‐ 新編再刊

『吉田健一集 現代の随想30』(彌生書房 1980年/「吉田健一随筆集」平凡社ライブラリー 2021年8月※)- 中村光夫編

『吉田健一 饗宴ほか』(国書刊行会〈日本幻想文学集成16〉 1992年)- 富士川義之

『吉田健一 友と書物と』(みすず書房〈大人の本棚〉 2002年)- 清水徹

『旨いものはうまい』(角川春樹事務所〈グルメ文庫〉 2004年)‐ 吉田暁子・解説

『酒肴酒』(光文社文庫、2006年)- 新編再刊、坂崎重盛・解説

『シェイクスピア・シェイクスピア詩集』(平凡社ライブラリー 2007年)- 清水徹・解説

『ロンドンの味 吉田健一未収録エッセイ』(講談社文芸文庫 2007年)- 島内裕子編・解説(68編)

『おたのしみ弁当 吉田健一未収録エッセイ』(講談社文芸文庫 2014年)‐ 島内裕子編・解説(48編)
各・編者が初出誌でしか読めないエッセイ・解説を新たに発掘[75]
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