備州(びしゅう)とは、備前・備中・備後のいずれか、あるいは全体を指す名称。または、吉備国全体(備前・備中・備後・美作)を指す名称。 三備(さんび)とは、備前・備中・備後の三国の総称。 両備(りょうび)とは、備前・備中・備後のうち、いずれか2カ国を指す名称、および2カ国に跨る地域である。備前と備中、もしくは備中と備後の場合が多い[7]。備前と備後は備中を間にはさんで地理的距離があるため、この2国を合わせて呼称する機会が少ないためである。 例として、旧備中国である笠岡市・井原市を中心とする井笠地方は、旧備後国の福山都市圏にも含まれるため、これらを中心とする地域をまとめて両備と呼ぶ場合がある。両備軽便鉄道や両備信用組合はこれに由来。 なお、バス事業などを展開する両備グループの両備は元々備前と備中と言う意味である[7]が、同業他社のM&Aの結果、バス事業は三備地域に亘って展開されている。 ちなみに、備後の広島県府中市に本社を置く機械メーカーリョービは、カタカナ表記以前に使用した漢字表記は「菱備」であり、備中・備後の「両備」と創業時の取引会社だった三菱を掛け合わせたものである。
三備
両備
脚注^ 「『日本旧派歌道流派総覧』P13
^ 「鉄の伝播とたたらの始まり
^ 高見望
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