合併後、沿線では川崎造船所航空機工場(後の川崎航空機工業)や陸軍航空廠の拡張により利用客が増加傾向にあったことから、名鉄は1938年(昭和13年)より各務原線の複線化に着手。1942年(昭和17年)までに長住町駅 - 苧ヶ瀬駅間が段階的に複線化された[10]。戦時体制下では川崎航空機工場への工員輸送が急務とされ、西尾線・(旧)小牧線・広見線・竹鼻線などから車両をかき集め、長住町駅 - 三柿野駅間に同駅間ノンストップの急行列車を運転したりしていた[11]。
戦後、各務原飛行場が進駐軍に接収されると、進駐軍の貨物列車が運行された[12](進駐軍貨物輸送は1958年(昭和33年)6月の進駐軍撤退まで続けられた[13])。旅客列車にも進駐軍専用列車が設定され、充当されたモ700形電車のうちモ706・モ707の2両には専用塗装が施され、車体側面に「ALLIED PERSONNEL ONLY」と記された。この専用列車は一般車との併結、専用車の半室解放を経て1951年(昭和26年)頃まで運転された[14]。
苧ヶ瀬駅 - 新鵜沼駅間の複線化は1964年(昭和39年)3月に実施された[15]。同時に架線電圧の昇圧(600→1,500 V)と新鵜沼駅の配線変更が実施され、犬山線との直通運転が開始された[15]。 停車場・施設・接続路線
年表
凡例
0.4安良田駅 -1958
鶴田町信号所 -1966
ニチボー岐阜工場
日本専売公社岐阜工場
1.1KG16 田神駅
JR東海:高山本線
2.9KG15 細畑駅
3.9KG14 切通駅
4.8KG13 手力駅
5.4KG12 高田橋駅
6.6KG11 新加納駅
那加車庫 -1964
7.5KG10 新那加駅
8.1KG09 市民公園前駅
8.7KG08 各務原市役所前駅
9.9KG07 六軒駅
10.8各務野駅 -1931