司祭
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^ 聖公会の司祭やプロテスタント教会の牧師が「先生」という敬称で呼ばれるのはあくまで口頭の呼びかけなど非公式な敬称であるが、カトリック教会において神父という敬称は公の文書などにも用いられる正式な敬称である[5]
^ a b かしこまった文書において、名前の後に敬称として付加する。
^ 英語圏では神父を意味する「Father」という敬称は比較的広く使われる[6]が、日本では稀で、修道司祭を神父と呼ぶケースにほぼ限られる[7][8]

妻帯(結婚)の可否・女性司祭の有無
結婚(妻帯)可否の正教会・カトリック教会・聖公会対照表

結婚(妻帯)可否の正教会カトリック教会聖公会対照表
-正教会カトリック教会聖公会
教区司祭(在俗司祭)
(街の教会でサクラメント執行、信徒の指導にあたる)妻帯可
(但し結婚は司祭の一つ手前、輔祭叙聖される前にしなければならず、従って司祭になってからの結婚は不可)妻帯不可
東方典礼カトリック教会の司祭、および聖公会などから改宗した司祭には妻帯が認められる例外がある)妻帯可
(司祭となった後でも結婚可)
修道司祭
修道院サクラメント執行、修道士・信徒の指導にあたる)妻帯不可
(但し妻帯司祭が子の成長後に、配偶者との同意を経て夫婦で修道士・修道女になり、それぞれ修道院に入る場合や、配偶者と死別した者が修道司祭になった場合等、結婚歴はある場合がある[注 1])妻帯不可妻帯不可

プロテスタントには万人祭司の教理をもとに司祭制度はないため、対照表には司祭制度を持つ正教会カトリック教会聖公会についてのみ含まれている。司祭と比較される事が多いプロテスタントにおける教役者である牧師は妻帯が可能。

神父結婚できない」といった記述が様々な媒体で散見されるが、不十分な説明である。カトリック教会の神父(司祭)は妻帯出来ないが(一部に例外あり)、正教会の神父(司祭)は神品 (正教会の聖職) になる前(司祭の前段階である輔祭になる前)であれば結婚でき、その上で結婚生活・家庭生活を営む事は出来る(上記対照表および下記比較詳細参照)。従って正教会の司祭は、輔祭になる前に結婚するかしないかを決心しなければならない[9]
各教派の比較詳細
正教会 - 叙聖前であれば妻帯可。
リヤサを着用し、妻子ら家族と共に写って居る正教会の司祭の写真(1910年代から1920年代)。

男性のみが司祭職に就く。呼称は神父

聖職者(神品)のうち、輔祭・司祭には妻帯が許されている。

ただし正教会では輔祭・司祭・主教という順序を経て叙聖されていくが(生涯輔祭、もしくは司祭を務める者がほとんどであり、主教となる者は少ない)、結婚婚配機密)は輔祭叙聖前に受けなければならない。

離婚は許されず、離婚した場合は神品職を解かれる。死別等の理由であっても、司祭の再婚は許されない。

独身で輔祭となった者は生涯独身を維持する。万が一結婚する場合には、神品職を解かれる。

正教会では在俗司祭のほとんどが妻帯している(死別した場合はそのまま独身)。これに対し修道司祭修道士なので独身を維持している。

主教は修道士から選ばれるため、必然的に独身(但し妻と死別した後に修道院に入り、その後主教となる例[注 1]や、夫が司祭である夫婦が修道司祭・修道女となり、その後夫が主教となる例もある)。

カトリック教会 - 一部例外を除き妻帯不可。


男性のみが司祭職に就く。呼称は神父。

教区司祭であるか修道司祭であるかを問わず叙階前も叙階後も独身。司教職も独身。

助祭もかつては独身者のみであったが、近年は妻帯した終身助祭職が設けられている。

東方典礼カトリック教会(正教会と同様に叙階前になされた婚姻によるもののみ)、および聖公会から改宗した司祭に対しては、妻帯が例外的に認められている。

聖公会 - 司祭となった後も妻帯可。女性司祭・女性主教は教区による。


教区によっては女性司祭・女性主教を認めている。呼称は先生など。

修士修道司祭を除き妻帯可。司祭按手後の婚姻も可。

プロテスタント


プロテスタントには、万人祭司の教理により司祭がおらず、教役者・教職者として牧師がいる。牧師は妻帯可。女性牧師を認めるかどうかは教派による。

教派ごとの詳細
西方教会


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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