台湾
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世界第19位の経済規模を有し[51][52]、世界経済においてハイテク産業は重要な役割を担っている。

台湾は言論の自由報道の自由医療[53]、公教育、経済的自由男女平等人間開発の観点から上位に順位付けされている[54]米国の国際人権団体「フリーダムハウス」が発表した2022年版の「世界の自由」報告の自由度格付けで、台湾はアジア2位となった[55][56]。米国とカナダのシンクタンク、ケイトー研究所とフレーザー研究所が共同で公表した2022年人間の自由度指数は世界14位[57]エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」(EIU)が発表した2023年民主主義指数は世界10位で、どちらもアジア最高位であった[58][59]。世界で最も裕福な国トップ29では、台湾は世界で19番目に裕福な国である[60]

行政院主計総処(日本の総務省統計局に相当)が国民生活の豊かさを示す「人間開発指数(HDI)」を台湾に当てはめて算出した結果によると、同指数の最新の2021年ランキングで191の国・地域中トップ3はスイスノルウェーアイスランドで、台湾は世界19位(0.926、超高度人間開発国である)であった。アジア太平洋地域では、台湾はシンガポール(世界12位、0.939)に次いで2番目に高い順位となった[61][62]。また、台湾のジェンダー不平等指数(GII)は0.056ポイントで、161カ国中、性別による損失が少ない国として、世界8位、アジアでは首位にランクされている[63]

世界で最も総合的な報告書の一つである『Expat Insider 2022』によると[64]、台湾は外国人から最もクオリティ・オブ・ライフ(生活の質、英: quality of life、QOL)が高いと判断された国の順位で世界2位となった[65]

国際連合(UN)と米コロンビア大学の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」と同大学地球研究所が発表した最新の『世界幸福度報告書2018』で、台湾は世界156カ国中、世界26位に入り(昨年の世界33位から7つ順位上昇した)、アジアでは首位となった。報告書の幸福度ランキングは2012年に開始され、今回で6回目となる。報告書は156カ国を対象に、1人当たりの国内総生産(GDP)、健康寿命、困難時に信頼できる人がいるかどうか(社会的支援)、人生の選択の自由、寛容さ(寄付の広がり)、およびに政府企業における汚職からの自由度などを手掛かりに幸福度を調査している[66]
地理詳細は「台湾の地理」を参照
地形台湾東部の大部分は山地であり、西部は緩やかに傾斜した平野である。澎湖県は本島西方に位置する。地形図

島嶼としての台湾は、台湾島とその周辺諸島(蘭嶼など)から構成されており、面積は35,980 km2 (13,892 sq mi)である。広義の地域としての台湾(台湾地区)は、台湾島とその周辺諸島、澎湖諸島、および金馬地区東沙諸島南沙諸島から構成されており、面積は36,193 km2 (13,974 sq mi)で、日本の九州と同程度(日本の約10分の1)の大きさである。台湾地区の面積の99%以上を台湾島が占めている。

台湾は、日本琉球諸島八重山列島)の西方海上に位置しており、台湾島と最も近い与那国島との距離は約110kmである。台湾島は北東部で尖閣諸島(釣魚台列嶼)[注 4] と、台湾島最南端のである鵝鑾鼻(がらんび)はバシー海峡を隔ててフィリピンバタン諸島およびルソン島と接している。また、台湾島西部は台湾海峡に面しており、海峡の中に澎湖諸島が、海峡を隔てた先に中国大陸がある。台湾地区西端の金馬地区は中国大陸沿岸に位置しており、中国大陸とは最大でも数十kmしか離れていない。その他、南シナ海東沙諸島香港の南方に、太平島中洲島はフィリピンのパラワン島西方に位置している。

台湾最大のである台湾島は、南北の最長距離が約394km、東西の最長距離が約144kmで木の葉のような形をしている。島の西部は平野、中央と東部は山地に大別されるが、島をほぼ南北に縦走する5つの山脈中央山脈玉山山脈雪山山脈阿里山山脈海岸山脈)が島の総面積の半分近くを占めており、耕作可能地は島の約30%にすぎない。台湾最高峰は玉山山脈の玉山(旧日本名:新高山、海抜3,952m)であり、富士山よりも高く、同様に雪山山脈の雪山(旧日本名:次高山、海抜3,886m)など標高3,000mを超える高山が多数連なっている。また、このほかの重要な地勢としては丘陵台地、高台、盆地などが挙げられる。なお、台湾島はフィリピン海プレートユーラシアプレートの交差部に位置するため、日本と同様に地震活動が活発な地域である。また日本と同じ火山帯に属し、温泉も豊富にある。

大漢渓

日月潭

太魯閣国家公園

猫鼻頭岬、墾丁国家公園

台湾の公立公園詳細は「台湾の国立公園」を参照

陽明山国家公園

雪覇国家公園

玉山国家公園

太魯閣国家公園

墾丁国家公園

金門国家公園

馬告国家公園(中国語版)(計画中)

東沙環礁国家公園

澎湖南方四島国家公園(中国語版)

台江国家公園

能丹国家公園(中国語版)(廃止)

蘭嶼国家公園(中国語版)(廃止)

気候

台湾のほぼ中央部(嘉義県付近)を北回帰線が通っており、北部が亜熱帯、南部が熱帯に属している。そのため、北部は夏季を除けば比較的気温が低いのに対し、南部は冬季を除けば気温が30度(摂氏)を超えることが多くなっている。台湾の夏はおおよそ5月から9月までで、通常は蒸し暑く、日中の気温は27度から35度まで上り、7月の平均気温は28度である。冬は12月から2月までと期間が短く、気温は総じて温暖であり、1月の平均気温は14度である。ただし、山岳部の高標高地帯では積雪が観測されることもある(玉山の山頂は寒帯ツンドラ気候に該当する)。


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