台湾語
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「麭」[4]、「紡」と漢字で書く場合もある。
siap-phang
siok-phang食パン吐司?包漢語の「食」とポルトガル語の「pao」の混成語。「俗麭」[5]、「澀紡」と漢字で書く場合もある
sap-bun
soat-bunシャボン肥pポルトガル語の「Sabao」。中国大陸廈門泉州?州地域にも同じ言葉があるので、日本語経由ではない可能性もある。
san-to?-it-chihサンドイッチ三明治英語の「sandwich」
khu-li-muhクリーム鮮?油英語の「cream」、カスタードを指す。
ba-tahバター?油英語の「butter」
tho?-ma-tohトマト番茄英語の「tomato」
khe-chiap-puh(トマト)ケチャップ番茄?英語の「ketchup」が由来であるが、語源は?南語の「鮭汁(ke-chiap、koe-chiap)」である。
bih-luhビール?酒オランダ語の「bier」
chio-ko?-le-to?hチョコレート巧克力英語の「chocolate」
o?-to?-baiオートバイ機車英語の「auto bike」が由来であるが、和製英語である。
tho?-la-khuhトラック?車英語の「truck」
han-to-luハンドル機車(?踏車)手把或汽車方向盤英語の「handle」
ian-jinエンジン引フ英語の「engine」
thai-iahタイヤ輪胎英語の「tire」
lo?-lai-baドライバー (工具)螺絲起子英語の「driver(screwdriver)」
phian-chihペンチ鉗子英語の「pinch」(挟む)
sio-to?hショート短路英語の「short」、壊れたや全ての故障と不具合を指す。
khong-kuh-lihコンクリート混凝土英語の「concrete」、固い意味合いも含めている
thai-luhタイル瓷磚英語の「tile」
siat-chuhシャツ襯衫英語の「shirt」
jiam-bahジャンパー夾克英語の「jumper」
ne-ku-taiネクタイ領帶英語の「necktie」
le-suhレース(編み)蕾絲英語の「lece」
suh-li-pahスリッパ?鞋英語の「slipper」
the-ni-suhテニス網球英語の「tennis」
kha-tenカーテン窗簾英語の「curtain」
ho?-te-luホテル旅館英語の「hotel」
gi-tahギター吉他英語の「guitar」
phi-a-no?hピアノ鋼琴英語の「piano」
kha-me-lahカメラ相機英語の「camera」
la-ji-ohラジオ收音機英語の「radio」
mai-khuhマイク麥克風英語の「microphone」
lai-tahライター打火機英語の「lighter」
set-to?hセット髮型設計英語の「set」
sai-suhサイズ尺寸英語の「size」
pha
pha-sen
pha-sen-to?hパー/パーセント百分比英語の「percent」
kho?-i-siongコミッション回扣英語の「commission」
kho-tahクオータ額度英語の「quota」、予算を指す。
ma-chihマッチ(する)要好英語の「match」、仲良しを指す。
kong-kuスカンク落空英語の「skunk」。

“我々”を表す特別な代名詞: 阮 (goan) と? (lan)

台湾語では“我々”を表す2通りの代名詞がある。阮 (goan) はいわゆる「除外の一人称複数 (聞き手を含まない)」であり、? (lan) は「包括の一人称複数(聞き手を含む)」である。これは英語の、"Let's go!"(聞き手を含む : ?[lan]で翻訳)と"Let us go!"(聞き手を含まない : 阮[goan]で翻訳)の関係に似ている。包括の? (lan) は、丁寧さや連帯感を表現する際に使われることがある。
よく使われる言い回し

ka?--e the?h-khi-chia?h「敢个提去食」 - 勇気のあるヤツが取って食べてしまう。蛮勇を奮ったものが勝つ。

tsia?h-pa-b?「食飽未?」 - ご飯いっぱい食べたかの意味から変わり、挨拶言葉として使われてる。

o-lo iau-b? suann tio tshiunn tsh?ng-ing「讚美阿未散佇唱頌榮」 - 讃美が終わる前に称栄を歌い始まる。せっかちなどによる順番と秩序が乱れることを指す。
文法

台湾語の文法は中国南部の諸方言に似ており、客家語広東語と親戚関係にある。語順は普通話のように「主語 動詞 目的語」が典型的だが、「主語 目的語 動詞」や 受動態(語順は「目的語 主語 動詞」)は不変化詞を伴うと可能である。例えば簡単な文「私は君を抱く」を例に取ろう。 含まれる語はgoa(「我」:“私”)、phō(「抱」:“抱く”)、li(「汝」:“君”)である。
主語 動詞 目的語(標準的語順)

標準的語順の文はGoa phō li(「我抱汝」:"私は君を抱っこする")となる。
主語 kā 目的語 動詞

ほぼ同じ意味で異なる語順の文は Goa kā li phō「我共汝抱」である。多少 "I take you and hold" や "I get to you and hold"のような意味が含まれる。
目的語 hō· 主語 動詞(受動態)

そして、Li hō· goa phō「汝予我抱」も同じ意味を表すが、受動態で"You allow yourself to be held by me" や "You make yourself available for my holding"のような意味を含む。
まとめ

これを元により複雑な文を作ることができる。Goa kā chui hō· li lim(「我共水予汝?」"I give water for you to drink": chui「水」は "water"、lim 「?」は"to drink"の意味)。この記事では、文法に関してごくわずかしか例を挙げることができない。台湾語の統語論についての言語学の研究は、いまだに検討を要する学問のトピックである。
文字と正書法

現在、台湾語の表記における正書法というものは存在しない。これまで多くの研究者によってさまざまな台湾語の表記方法が考案・改良されてきたが、正書法を定めるには至っていない。

中国語方言圏では歴史的に共通語としての文語が存在し、表記はその文語文が模範とされ、話し言葉としての中国語方言をそのまま表記するということはなかった。言文一致が定着した現在でも表記は普通話基調の口語文である。これは台湾でも同様であり、台湾語の話者が実生活において台湾語を表記する必然性はないのである。

台湾語の表記は主に研究・教育の目的で行なわれ、発音符号としての面が重視されたため、非漢字形態素をどう表記するかという問題よりも、台湾語の発音をいかに正確かつ明瞭に表記するかについて多く議論されてきた。近年は台湾語の地位向上により、台湾語の文書を意識的に作成するケースが見られ、純粋に正書法という観点で台湾語の表記法を模索する動きも見られるようになった。
漢字

台湾語を構成する形態素の大半は漢字形態素であり、基本的に台湾語を表記する文字は漢字である。しかし、語彙の項で前述したように、漢字でどう表記すべきかはっきりしない語があり、その場合は発音の似た漢字を借用して当て字としたり、意味の同じ字を訓読みしたり、新たに方言字を創作したりしたが、近年はローマ字で表記して漢字とローマ字の混ぜ書きを行なう試みもなされている。
方言字の例[3]

台湾語日本語国語
(台湾華語)読みよく使われる当て字
?できない不會b?/b?e袂
?すごい、能力が良い至Q的、能幹的gau賢、?、爻、ガウ
?彼ら、彼らの他們、他們的in?、イン
?また又、再koh擱、閣、故
?欲しくない不要boaih無愛
?(液体を)吹きかける、手を振る噴灑、?手hiu灑、ヒュ
??遊ぶ、弄ぶ玩?、玩弄chhit-tho/thit-tho彳?、佚陶、七逃、チットウ

ローマ字

台湾語をローマ字でどのように表記するかについてはこれまで様々な方法が考案され、現在でも更なる改良が進んでいる。台湾語のローマ字表記法の中で最も代表的なのは白話字(Pe?h-?e-j?, POJ)である(「教会ローマ字」とも呼ばれている)。白話字は長老派教会宣教師によって考案され、後に台湾基督長老教会によって改良された。この表記法は19世紀後半以降、台湾語の表記に積極的に用いられた。ウィキペディアの台湾語版zh-min-nan:もこの白話字で表記されている。

白話字で用いる伝統的な文字は以下の通りである:a b ch chh e g h i j k kh l m n ng o o. p ph s t th (ts) u

現在は使われていないtsを含めて、全部で24種類である(tsは現在のchのうち、後に母音のiが立たない場合に用いられていた)。これらに加えて、鼻音を表す n(上添字のn、大文字のNで表記することもある)および声調符号を付記する。

白話字以外のローマ文字ベースの表記法としては、TLPA (Taiwanese Language Phonetic Alphabet) 、通用?音、TMSS (Taiwanese Modern Spelling System) なども提唱されたが、現状では白話字が優勢で、中華民国教育部も2006年、白話字に従った台湾語ラテン文字表記法 (The Taiwanese Romanization System) を公布し、教育の場で普及が図られている。しかし台湾語では既に注音符号で発音を表記する事が一般である事、国語のローマ字表記としてウェード式が存在しているため台湾語のみを対象とし別言語の表記と混乱を招く白話字は普及していない[6]
仮名文字・日本語

帝國時代には台湾総督府によって台湾語の発音を片仮名台湾語仮名)で付記することが試みられた。そのため、現在も少数意見で、仮名文字を応用する意見もある。また、高砂族本省人の高齢者には日本語を母語とするものも存在する。
注音符号

普通話のために考案された注音符号を拡張して、台湾語の音声を表記できるようにする方法も考案されている。


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