台北市
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2011年9月、英国のシンクタンクのZ/Yenグループにより、世界第23位の国際金融センターと評価されている[10]。産業方面では経済の急速な発展により市民の所得が増大し、高い消費能力とそれに付随する産業の発展が特徴であり、サービス業などの第三次産業が台北経済の9割を占めるようになっている。その中には卸売り、小売、貿易、飲食、金融サービス、物流サービス、通信事業、インターネット関連、そしてSOHOを含んでおり、特に小売業では人口当たりのコンビニの店舗数が世界一となっている。また台北市のテクノロジー関連でも整備が進み情報ハイウェイ(資訊高速公路、 Information Infrastructure)を目指す台湾のコンピューター通信網は世界でも先端の設備率を有している。
建築博愛特区台北で最も高い超高層建築である台北101

台北には1900年代より多くの日本統治時代建築が残されている。その中でも特に、台北の中心地にあり、台湾の政治・経済の中枢を担う中央官衙(中正区ないし博愛特区)は、総統府(旧台湾総督府)、台北賓館(旧台湾総督官邸)、司法院(旧総督府高等法院)、監察院(旧台北州庁)、台湾銀行 などが立ち並びコロニアル調の風情を感じさせる建築群として知られており、台北のシンボルにもなっている。

他にも多くの日本統治時代の建築が点在している。1920年代の日本人の住宅地である「昭和町」(現・青田街)の日本家屋も残っている。都市化が進むなか貴重な文化資産として、残存するおよそ60棟のうち10棟ほどが文芸施設やレストランとして改築され保存されている[11]。市内郊外の北投温泉街も日本統治時代の建築群の一例である。士林夜市の近くには台北市内現存する唯一の神社の円山水神社も残っている。

一方、台北市の東部にある信義区副都心は、高層ビルや商業施設が立ち並び、急速に発展を遂げる地区である。台北市政府が移転し、2004年完成の台北101を中心とする新しい高層ビル群が立ち並び、国際都市としてインフラ整備が実施されている。台北101は、2004年に当時世界第1位の高さとなる超高層ビル(地上492m、階数101階)として完成し、地上449mの高さにある91階には屋外展望台がある。

中国との関係改善が進むに連れて、中国からの投資資金が流入し、住宅価格が高騰している。一般人の年収の約15倍に達しており、住民の年収比での住宅価格は世界一との指摘もある。2013年の住宅価格は、2003年の倍にのぼる[12]
労働市場

2006年3月現在、15?以上の民間人口は約213万、実質労働人口は118万6千である。就業者数は114万、失業者数は4万7千であり、失業率は3.9%である。また外国人労働者はいわゆるホワイトカラーが約2万9千人、ブルーカラーが4万3千人就業している。
教育

台北市に本部を置く大学台湾大学台湾師範大学
国立・市立大学

国立台湾大学

国立政治大学

国立台湾師範大学

国立陽明大学

国立台北大学

国立台北教育大学

国立台北芸術大学

台北市立大学

私立大学

台北医学大学

淡江大学

東呉大学

中国文化大学

世新大学

大同大学

銘伝大学

実践大学

科技大学/技術学院

国立台湾科技大学

国立台北科技大学

国立台北商業大学

中国科技大学

徳明技術学院

中華技術学院

台北海洋技術学院

康寧医護曁管理専科学校

軍事、警察関係大学

国防医学院

台湾警察専科学院

その他学校

各区の教育欄を参照の事「台北市の幼稚園一覧」、「台北市の国民小学一覧」、および「台北市の国民中学一覧」も参照

台北日本人学校

台北米国学校

台北欧州学校

交通
空港松山空港

台北市内の都心部に近い松山区台北松山空港(松山機場)が存在する。ある。1979年の中正国際空港(現桃園国際空港)開港以降は、中華民国の国内線専用空港として運用されてきたが、2010年に再国際化し、日本羽田空港との間に定期便が就航した。都心部との距離が近いため、都心部との交通手段として台北捷運内湖線がターミナル直下に乗り入れるほか、路線バスやタクシーなどの連絡手段も利用される。また、近郊の基隆市桃園市桃園区中?区への高速バスや、桃園国際空港へのリムジンバスも運行されている。

台北松山空港発着以外の多くの国際線は桃園市大園区にある桃園国際空港が最寄りとなる。台北市との連絡手段は、高速道路1号経由のリムジンバスとタクシーに限られていたが、2017年に空港と台北市内を連絡する桃園捷運機場線が開業し、台北駅から35分のアクセスとなり、連絡状況が向上した。
鉄道台北駅台湾鉄路管理局の本部が設置されている

台北は台湾の鉄道の発祥の地であり、清代には大稲?から基隆及び新竹間での運行がされていた。日本統治時代には清代の鉄道路線を変更し、今の萬華・板橋を経由した。また、台北市内に市電を建設する計画もあったが、財政難のため計画のみで中止されている。
台湾高速鉄道詳細は「台湾高速鉄道」を参照プラットホーム(台北駅)

台北と高雄とを結ぶ高速鉄道。日本の新幹線技術が導入され、台北・高雄間の345kmを最高速度300km/h、所要時間約1時間30分で結んでいる。

台湾高速鉄道(台湾新幹線) - 南港駅台北駅

台湾鉄路台鉄縦貫線詳細は「台湾鉄路管理局」を参照

台湾鉄路管理局縦貫線南港駅松山駅台北駅万華駅の4駅が市内に設けられており、その中でも台北駅は台湾交通の中心地の一つとなっている。市内の台鉄の線路は、慢性的な渋滞解消のため、すべて地下化が完了している。

以前は、台北駅より分岐する淡水線及び万華駅より分岐する新店線があったが、淡水線は1988年に捷運(台北捷運淡水線)の転換工事のため廃止、新店線は巨額の累積赤字に加え道路拡張工事の必要性から1965年に廃止されている。


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